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カシマスタジアム×ハマナス(鹿嶋市)を楽しむ

SNSで、鹿嶋の海岸沿いに「はまなすの精」という銅像があることを知った。なぜハマナス?と思ったが、ハマナスは鹿嶋市の市の花らしい。像が建つのは鹿島臨海鉄道の長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅から約2kmのところだ。

カシマサッカースタジアムでの試合観戦前に見に行ってみた。

長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅

鹿島神宮駅から鹿島臨海鉄道に乗車、鹿島サッカースタジアム駅、荒野台駅を過ぎ、長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅が最寄り駅である。
かつては日本一長い駅名の一つとして名の知れた駅だったが、今はほかの駅にその座を譲っている。実際の1日の平均利用者数は3桁にもいかないローカル線の無人駅だ。

長い駅名だけあって、駅の表示もなかなかのもの。近頃話題のSNSの縦画像を試すのにちょうどよい写真になった。

その風景はのどかそのもの。

はまなすの精

はまなすの精が建つ角折(つのおれ)海岸のヘッドランドは、鹿嶋市の旧大野村の地区にある。この像は、1995年、鹿島町と大野村が合併したときにできたようだ。
インターネットで調べてみても、驚くほど情報が少ない。どうやら、サーフィンや釣りなど実際に海を楽しむ人たちの目印となっていて、観光地としての話題はさみしいものだった。

ヘッドランドの先に建つはまなすの精が青空を背に力強く建っている。時折、押し寄せた波がすぐ下のテトラポッドで砕け、どーんと大きな水しぶきをあげる。見渡す限り一面に広がる海の眺めに心が無になり、気づいたら何をするわけでもなくずいぶんと長いこといたようだ。

すぐそこではたくさんのサーファーが漂いながら、いい波はまだかまだかと待っていた。鹿嶋の海岸では、どこへ行ってもサーフィンを楽しむ人を見かける。さぞかしいいスポットなんだろう。

大野潮騒はまなす公園

駅とはまなすの精の像のちょうど真ん中あたりに、大野潮騒はまなす公園がある。
公園の見所は、高さ約68mから鹿嶋を360度見渡せる展望台に、全長154mのジャンボ滑り台。そして、季節になると目を楽しませてくれるさまざまな花。鹿嶋の市の花、ハマナスはちょうど今が時期である。

ハマナスはバラの一種で、花はお茶に、果実は食用(ローズヒップ)になる。一つひとつのの花は一日花ですぐに散ってしまう。それを知らずに、もう見頃は過ぎたのかと思ってしまったが、まだ見られるようだ。

はまなすの精の像からも見えた展望台に上ってみた。東に鹿島灘、南にはカシマスタジアム。遠くに風車群も見える。田畑や緑が広がるその景色の中に、堂々とそびえ立つスタジアムは絵になる。

展望台のタワー内には郷土資料館もあった。大野の古地図や昔の航空写真を見て、勝手に当時を想像していた。

もう少しすると、ナイトゲームの時期になる。キックオフも夕方になり1日をたっぷりと使うことができる。少し早めにスタジアムに向かうがてら、ホームタウンを知る。そんな季節が楽しみだ。