ONE PIECE×アドラー心理学⑨〜人生最大の嘘とは何か？〜

『過去の後悔』と『未来への不安』。

この２つの感情に多くの人は支配されています。

僕も含めて、あなたにもきっと思い当たる節があるはず。

しかし、アドラーはその２つについて完全に否定しています。

↓以前、過去のトラウマの否定について解説したブログも書きました。↓

ONE PIECE×アドラー心理学②〜トラウマなんてない！〜

過去に執着せず、未来を恐れることなく、今ここを真剣に生きろ！！！

というのがアドラーの立場です。

過去と未来が気になってしまうのは、『今ここ』を真剣に生きていないからなのだ。

人生とは、刹那の連続であり過去も未来も存在しない。

過去にどんなことがあったかなど、「今ここ」には何の関係もないし、未来がどうであるかなど「今ここ」で考えるべき問題ではない。

「今ここ」を真剣に生きていればそんな言葉など出てこない。

と、アドラーは語ります。

そして、人生における最大の嘘こそが

『今ここを真剣に生きないこと』だと結論付けているんです。

多くの人は、「今ここ」から目を背け、ありもしない過去と未来に光を当てることで、自分の人生に、かけがえのない『今ここ』に大いなる嘘をついている。

かなり胸が痛くなった人も多いと思うので、ここから今日もONE PIECEの話に移ります。

過去に執着せず、未来への不安も感じず、今ここを真剣に生きてるのが、まさにONE PIECEの主人公ルフィなのです。

ルフィは他人の過去に興味を持ちません。

また、作戦を立てて行動することも基本的に嫌いです。

まさに出たとこ勝負！というのがルフィの新骨頂です。

最後に大好きなシーンの紹介をさせてください。

ONE PIECEの世界には四皇と呼ばれる、海を支配する4人の大海賊が登場します。

そのうちの一人、シャーロット・リンリン。通称ビックマム。

現時点のルフィでは手も足も出ない相手。

その二人が対峙するシーンです。

自分の娘、ローラが政略結婚を拒否したことが原因で、海賊王になれていないんだと嘆くビックマム。

それをルフィは一蹴します。

『つまらねえ話だな』と。

結婚しなかったのがローラだろ！！

海賊王になってねえのがお前だろ！！

もう一度ケンカを売ってやる！！

『四皇』だからってふんぞりかえってんじゃねえ！！

最後に勝つのはおれ達だ！！！！

格上の相手にも一切怯まず、自分の思いを主張するルフィ。

カッコ良すぎます！！！！

でも、まさにこのシーンが、今日のアドラーの言葉を表しています。

『ああだったらこうだ。』『こうだったらああだ。』

「たられば」の話をしても今は何も変わりません。

大切なのは、『今ここ』からどうするか？？

本当にそれしかないのです。

今まで抱えてきた後悔や抱いてきた不安。

そんなものは存在しないとアドラーは繰り返し語ってくれています。

人というのは『今ここ』から一瞬で変わることが出来る、強い存在なのだ！
と。

2020年。

今年は時代が大きく変わったことが誰の目にも明らかなはず。

ぜひあなたなりの新しい一歩を踏み出してみてください✨