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500円のバターは買わず1500円のバターを買え / テレワークと子育ては両立しないに決まっている / 本好きはつながることができる~「バーナード嬢、曰く。」を読む

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【ロシュツ】今週のメディア掲載情報

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4/29 ライフハッカー[日本版]
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(無料)【オカネ】500円のバターは買わず1500円のバターを買え

最近はいろんなものが不足している。トイレットペーパーやティッシュペーパーはようやく流通が回復してきた様子だが、今度はバターがなかったり納豆が品薄だったり、製菓用品が品切れだったりする。

製菓用品がないのはどうやら、GW巣ごもりで「自宅時間が多いならお菓子を作ってみよう」ということらしい。最初はパスタソースがなくなったりしたので、これは気持ちとしてよく分かる。しかしバターがないのはよく分からない。

農林水産省は給食需要がなくなったため、牛乳が余っているとして、牛乳の消費を呼びかけている。個人的には全国のカフェがカフェラテを出さないことも相当影響しているのだろうと想像する。でもバターは不足らしい。(このあたり検索していくと闇に触れる要素もあるようだが、ここでは触れない)

さて、不足気味のバターを埋めるために、高級品や輸入品が置かれていることがある。たとえば200~300円のつもりだったバターがないと思った近くに500円の「北海道で作りましたバター」とか「ニュージーランド産バター」があったとする。

たぶん「しょうがないなあ」と手が出るだろうが、これが注意だ。実はそれならまだ手が伸びずに残っている1500円バター(カルピスバターとか)を買った方がお得だったりするからだ。

私がすぐ見つけられる1500円バターはだいたい450グラム入りだ。もちろん、300円バターから比べるととんでもない割高さに映る。ところがうっかり手を出そうとしている北海道産バターは100グラムで500円だったりする。

小ぶりのお洒落なケースに入っているし「ちょっと割高なのはしょうがないかな」という雰囲気を醸し出しているのだが、実はこれがくせ者で、450グラムサイズがもしあったなら、2250円、ということになってしまう。これなら最初から1500円バターを買えばいい、というわけだ。

こうやって種明かしを書いてしまえば、当たり前の話に思えるのだが、意外に私たちは自分の頭で考えない。「同じグラムでそろえて考える」という簡単な検証もしないで、レジに向かっていたりする。

実際、1500円バターはいつも売れ残っていて、その新参者のバターはよく売れているように見える。興味本位で手が伸びている、という以上に非合理的な判断に偏っているように思われる。

非常時だからと焦ることは禁物だ。むしろ非常時だからこそ、冷静な頭で考える地頭は残しておきたい。賢い人というのは、そういう計算が自然にできる人のことをいうのだ。


【コミック】本好きはつながることができる~「バーナード嬢、曰く。」を読む

簡単にいってしまえば「本好きあるあるマンガ」だが、実は「文系青春マンガ」でもある。そのバランス加減が絶妙で、新刊が出るのを首を長くして待っている1冊。今回はそんな作品の新刊を取り上げてみよう。

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