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新幹線の「お仕事専用車両」S Work車両体験記


新幹線といえばコロナ禍の影響著しい。なにせ出張が大幅に減少、旅行も多くの人が自粛しているからガラガラだと言われている。

ようやく、新型コロナウイルスの感染拡大がストップしてきたので(1000万人以上が暮らす東京で1日30人の感染者数というのだから!)、旅行に行く人も少しずつ増えてはいるようだ。

そんな中、東海道新幹線は「お仕事専用車両」という取り組みを始めている。名前は「S Work」というらしい。

JR東海 「S Work車両」誕生!
https://jr-central.co.jp/ex/s_work/

先日、名古屋日帰りの講演仕事があったので、せっかくなのでこれを利用してみた話をしよう。

お仕事専用車両、といっても実際には特別なサービスがあるわけではない。席はいつも通りだし、電源の数もいつも通りだ。乗務員に頼むと充電器やケーブルを貸してくれる(数に限りあり)そうだが、普通の人は自分で持ち込むだろう。

そもそもチケット代にも違いがない(オンライン予約限定)。

じゃあ何が違うのかというとまず「Webミーティングや携帯電話の通話について、座席でもOKとしている」ことだ。音量については配慮を求めているが、これは大きい。仕事で電話をするときって、パソコンの画面でチェックすることが必要だったりするからだ。また、ZOOMとかで会議をするならパソコンやタブレットは欠かせない。

まあトンネルが続くエリアでは無線LANもちょっと不安ではあるが、席で話してもいいというのはなかなかに画期的だ。

一方で、「客同士の歓談については遠慮」を求めている。要するに「これから旅行で、行きの電車からチューハイを空けて大騒ぎする旅行客」というのは禁止ということだ。

商店街の懇親会だとか、何年ぶりに会うOB会だったりと、羽目を外したい気分の旅行グループというのは新幹線には必ずいる。それが、同じ車両になってしまうと、それは仕方ないこととはいえ、匂いも騒音も仕事には迷惑である。行きの電車でスルメとビールの匂いの中仕事をするのはしんどいものだ。それがお仕事専用車両では区分される。

実際に座ってみると、「あー、基本的にビジネスマンばかりだ」と実感する。弁当を食べる人があるものの、基本的に静かだし、新横浜を出たあたりからはキーボードのタッチ音が車両を支配しているくらいだった。

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