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更年期過ぎてイライラ、眠れない人は貝の殻も一緒に調理する

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月に何度か復習を兼ねてクイズを出しているのですが、今日のクイズで出したのは、

『夜なかなか寝付けない時に、おすすめするシーフードと、その時一緒に使うことを伝えるものは?』です。

答えから言うと、あさりや牡蠣などの貝類。
そしてあさりは、缶詰などでむき身になったものではなく、殻ごと調理するということです。


あさりは海では殻の中で生活していて、砂の中にいます。

水に浮くのではなく。

これは殻が重いからですよね。
薬膳では、これにも意味を持たせていて、重たいものは上に上がりやすい「気」を下に降ろす働きがあるとされています。

気の向きを意識する

イライラしてつい一言多くなるとか、キーキーカッカしやす時は、体の構成要素の気が上に上がっている時。

顔にニキビができやすい時、花粉症の症状なども上に上がりやすい気が関係しています。


気が上がっている時は、降ろす・沈める働き「降」と「沈」の働きのあるものが使えます。これは食材事典に載っていない食材の働きになります。

この記事の下にある関連記事で詳しく説明していますので合わせてお読みください。

そもそもなぜ気は上に上がるのか?

気が上に上がりやすいのは、陽の性質だからです。
陽は明るい、温かい、上、外などの特性があり、それを抑えているのが体の構成要素では血(けつ)と津液の液体です。

陰には、暗い、冷たい、下、内などの特性があります。
つまり、体の中は陰と陽のバランスが整っていれば不調が起こらず、睡眠も健康的な状態を保てるのです。

なぜ気が上がる状態になるのか?

気が上がってしまうのは、陰陽バランスが崩れて陽である気が抑制されなくなるからです。

言い換えれば、血(けつ)や津液が不足して陰が減ったことにより相対的に陽が強くなっていると考えます。

女性に多いのは、血(けつ)の不足の血虚。

更年期以降は血虚の上に潤い成分全体が不足する陰虚になります。
そうなると、陰陽はかなりバランス的に崩れて陽のパワーが強くなっている状態に。

こうなると、気は上に上がりやすく、眠れなくなったりイライラ度合いも増してしまいます。

貝の殻は漢方薬にも使われる

そんな時に海の成分(陰)を持つ貝類はとてもおすすめの食材で、殻ごと味噌汁にしたり、酒蒸しやボンゴレなどの調理で、殻のエキスを出汁に抽出すると考えます。


貝の殻は漢方薬の材料にもなっており、牡蠣の殻はぼれいと言い、メンタルの安定や上に上がっている陽のエネルギーを沈める効能を持ちます。

アワビの貝殻も石決明(せっけつめい)と呼ばれ漢方薬に使われますし、真珠を粉にした珍珠(ちんじゅ)も同様です。

さすがに食事で真珠の粉を使うことはありませんが、貝の殻の降ろす、沈めるという働きは、血虚が原因でバランスを崩して気が上がることからのイライラや不眠だけでなく、頭痛や目の充血などの時にも使えます。

単独ではなく他の食材と組み合わせて使うことが多いですが、あさりは殻付きで調理することは覚えておきましょう。

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