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このところ周りで体調不良の方が増えています。

感染力の強いものあるので、軽い人から辛かったと言う人まで人によって様々です。

ただ一つ言えることは、体の自己治癒力は蓄えている栄養やエネルギーを使います。

人は、体に良いものを摂ろうと一生懸命になりがちです。
体質的に摂らない方が良い人まで、「〇〇に良いから」という理由で、いつも補おう、補おう、補おう、補おう(笑)とします。

高熱が出ていて、今まさに体が戦っている時に、消化にエネルギーを使うことはおすすめではありません。

ウイルスや菌と闘っている時は、それに集中してエネルギーを使い、こんな時に消化に時間のかかるもので無駄なエネルギーを使わないようにします。

発熱時は水分だけは欠かさず摂りますが、無理に固形物を食べなくてもかつお出汁や具無しの野菜スープの上澄みでもいいので、栄養を補給したい場合は消化しやすいものにします。

では、熱も下がり食欲も元に戻ったらどんなものを食べると良いのでしょうか?


病み上がりにおすすめする食材をご紹介しますね。


病気の時には「気」と「血」を消耗する

中医学では、病気になると普段以上に「気」と「血(けつ)」を消耗すると考えます。

「気」は生命力やその人の臓器をしっかり働かせるパワーそのもの。
「血(けつ)」は栄養や酸素を体全体に届ける体のガソリンのようなもの。

病気が治ったばかりだと「気」も「血(けつ)」も普段の生活より消耗するのです。

バランスを元に戻すには減ったものを補えばいい

普段は、補うばかり考えがちだと言いましたが、病み上がりこそ補うべきタイミングです。

「気」と「血(けつ)」が消耗しているのでこれらを補う効能の食材を中心に食べます。

病み上がりでなくても、疲労を感じた時などは積極的に食べて欲しいものばかりです。

「気」を補うもの

ご飯、かぼちゃ、豆、鮭、鶏肉、にんじんなど。
山芋(長芋)があれば、スープやみそ汁など温かい料理で食べるといいです。

「血(けつ)」を補うもの

あさり・黒胡麻豆腐、棗、鮭、黒豆など。


市販の黒ごま豆腐


血を補える食材の代表は牛の赤身やレバー、マグロやカツオなどの赤身の魚ですが、病み上がりに牛肉やレバー、マグロやカツオのお刺身はヘビーかもしれません。


なので、あさりの味噌汁(汁だけでも)、黒胡麻豆腐や鮭などは食べやすいでしょう。

大切なのは、消化ができる胃腸の状態に戻っているか

病み上がりには、これらの食材を使った料理で、温かいものがおすすめです。

なぜなら、消化器系は冷えに弱いため、おすすめ食材を使ってスープやみそ汁などの汁物にするか、柔らかく煮たものなどにしましょう。

どんなに栄養のあるものでも、胃腸が消化して栄養に変えてこそ、消耗した「気」や「血(けつ)」が補えるのです。

胃腸が弱っていれば、消耗している「気」を使って消化しようと試みたのに、うまく栄養に変えられていないということ。

これでは、エネルギー(気)を使っただけで、「気」を補うことにはなりません。

腸の調子を整えるためには、ぬか漬けや味噌(味噌汁)などの発酵食品もおすすめです。

薬膳で、病み上がりの人におすすめするもの


以上述べて来たように、病み上がりには、消耗した「気」や「血(けつ)」を補う食材を使い、胃腸にやさしい温かく消化の良い料理がおすすめです。

病み上がりでなくてもこんな献立になります。

胃腸がしっかり元の状態に戻っていれば、普通の料理でも構いませんが、いずれにしても、早く回復するために胃腸の立て直しが大前提です。

これまで以上によく噛んで食べることも意識しましょう。

※ 咳が残る、鼻声などの症状がまだある場合はそれぞれに適する食材があります。また味覚や嗅覚などの不調がある時は、一度専門医療機関の受診をおすすめします。

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