夏至

こんにちは!

中医薬膳師のみやこです。

北海道から、二十四節気に合わせて薬膳を中心とした季節の養生について「季節のおたより」としてお届けしています。


第16回目は夏至です。

昼の時間が一年で一番長くなりますね。

北海道では20時を過ぎてもほんのり明るく、つい夜をのんびりと過ごしてしまいますが、これもまたよし。

中医学の古典『黄帝内経』でも、楽しい気持ちでゆったりと過ごすことを夏の養生としてオススメしています。


さて、今回は心と身体の繋がりを。

中医学では、感情の過剰な変化は病気の原因になるとされています。

感情活動は「怒・喜・思・憂・悲・驚・恐」の7つに分類され、五臓の「肝・心・脾・肺・腎」にそれぞれ影響します。

梅雨の時期に活発にはたらく「脾」の感情は「思」と「憂」。

思い込みや憂いが過ぎると脾のはたらきが悪くなり消化機能が低下します。

恋煩いで食欲がなくなるという、まさにそれです。


そこで前回に引き続き脾の養生についてですが、今回は香りがポイントです。

香りの強いものは、気を巡らせ湿を乾かし消化を助けます。

パクチーや紫蘇、ジャスミン、柑橘類など、、積極的に利用したいところです。

これらはストレスを解消し気持ちを安定させるはたらきも持ち合わせているので、お好みの香りでリラックスしながら雨の日を過ごすというのは心にも身体にもよいかもしれませんね。

さらに身体を温める力もあるので、気温が低い北海道の梅雨向きの食材ですよ。


ちなみにもうすぐ本格的にやってくる夏の感情は「喜」です。

喜ぶことは「心」のはたらきを助けますが、喜び過ぎることは気の緩みに繋がり、集中力がなくなったり忘れがちになったり。

何事も程々に、中庸が一番です。





☆次回は小暑(7月7日)に更新!

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