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4つのエレメント(火・土・風・水)と身体の質 2

エネルギーの温度×湿度の二つの軸での偏り具合だから、生まれた瞬間に、例えば土(冷・乾)の方向に世界が強く偏っていれば、その偏りを持って生まれてきているので、志向や性質がそのように偏るのと同様に、エネルギーが物質化した身体もその方向への偏りがあるはず。

こんな感じの前回の記事からの続きです。

全てはエネルギーで、同じエネルギーの偏り具合が内側では心情や思考パターンなどとして現れ、外側では現象として現れ、そして物質としての肉体にも同様に現れている。

まず基本的な入れ物としての肉体に、出生ホロスコープのエレメントの様子が基本構造としてあり、現在の状態として、その入れ物の形にしてはこっちにばっかり集まっていてここは放置だな、など、ズレというか違和感があったりする。

人それぞれの基本形が気持ちよく使われるために調整していくのがトリートメントという感じがします。

それは、エネルギーや気といったものを動かす流すというよりは、実際の肉体そのものを感じて、探っていくという感じです。

手はとにかく一番深いところ、一番芯になるところを真っ直ぐに訪ねていく。その時に、全体のバランスがどうなっているのか身体が気付いていく、というだけです。

実際に変化を起こすのは精油です。

なので精油選びが重要なんだけど、では精油がなぜ偏りを取り戻してくれるのかというと、

精油はエッセンシャルオイル、物質の枠からかなり自由になって、その植物の部位のエネルギーの偏りの方向を保ったまま、自由に変化を起こすためにある物(化学物質)だから。

ひとつ言えるのは、植物は本当に多種多様。

種類差、個体差がとても大きい。

一年しか生きないものから、数百年生きる何メートルもの巨木から、

同じ生き方であるはずは全くないです。

その昔、植物の姿がその効能を表すとされていて、クルミは脳に似ているから脳に良いとか、レモンバームはハートの形だから心臓に良い、とか。

それは案外バカにしたものではなく、脳のエネルギーが物質化するとあの形になり、同じようにクルミは同じようなエネルギーで物質化していると考えると、同じ働きを持っていると考えるととても自然です。

100年スパンで生きようとする木の持つエネルギーは、例えば過剰に早くなってしまって焦り気味な人にとって、ゆったりとした時間のリズムをくれるはず。

ゆったりと、しっかりとした冷・乾のエネルギーに偏るシダーウッドやブナの木などは土星に属するとされ、土のエレメントである山羊座が土星に属します。

そうすると、例えば反対のエネルギーの温・湿に過剰に偏っている場合(生まれた素質プラスでの場合もあれば、生まれた資質にしてはという場合も)風(温・湿)が強すぎるということになり、土の要素を強く持つ土星のシダーウッドやブナでバランスが戻るというわけです。

植物は人間と同じ「生き物」で、時間の中で変化しながら一定を保つという在り方が同じなので、植物の流れを人間の流れに沿わせることでスムーズに時間の中でそちら方向に変化を起こしていける。

これが、止まっている(というか、時間の中での変化の仕方生き方が人間とかけ離れている)存在である無機物の衝撃的な効き方と根本的に異なることだと思います。

じゃあ植物について勉強しなくっちゃ!となる前に、

人間には嗅覚というとてつもないセンサーがついていて、これを発動させることで自分の偏りに何が必要なのかちゃんと選び取っていくことができます。この能力は老若男女すべからく備わっていて、毎度感心するばかり。

何が何に良いというのは、お勉強して頭に叩き込む前に、嗅覚センサーがちゃんと人間には備わっていて、地球で生きていくのに本当は寝る間も惜しんで勉強しなくては生きていけないということはないはずなんですよね。

まずは自分の嗅覚の感覚に深く潜っていくこと、

自分の声を受け取っていくこと、

アロマの一番大事なことはそこだと思っています。


古代より体系づけられた占星術=診断=ハーブ医学には分かりやすくそこがまとめられているので、それをたどっていくとなるほどーという面白さがたくさん!

でも、一般論そのままでなく、嗅覚センサーは個人的なものなので、一般論と同じかそれ以上に自分だけが感じ取った感覚の方を優先させていって、表層に浮かび上がらない自己と対話できる唯一の窓口を大切にしたいなと思っています。

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