マガジンのカバー画像

やくのしま

23
運営しているクリエイター

記事一覧

やくしまの庭の草はらい

やくしまの庭の草はらい

雨が多いのが当たり前の屋久島。
多くの人たちが天気によって仕事の進み具合が変わると言っても過言ではない。

でも、その雨が好きな人も多い。

そんな訳だから、晴れている日には晴れの仕事を。

雨の日には雨の仕事を。

合間のくもっている時には曇の仕事を。

草はらいはくもりの定番の仕事。

「草はらい」とは山林の下草などを刈り取ること、刈って払い除けること。屋久島に移る前には「草刈り」としか呼ばな

もっとみる
やくのしま㉒

やくのしま㉒

カンヒザクラ
やくしまはお花見の季節です。桜は本州で4月にみられるようなソメイヨシノ桜ではなく、寒緋桜です。寒緋桜は桜の仲間の中でも、最も紅色が濃い種類のひとつで寒い時期に咲く緋色の桜ということから、「寒緋桜」と名付けられました。元々は「緋寒桜」ヒカンザクラと呼んでいたようですが、別種の「彼岸桜」ヒガンザクラと混同しやすいことから、カンヒザクラに改められたと言われています。
旧暦の正月あたりに咲く

もっとみる
やくのしま㉑

やくのしま㉑

ブッシュカン
「仏手柑」と書きます。

生まれて初めて見たこの物体は仏様の手のような形の柑橘果物です。名前にふさわしく、釈迦の生まれた国インド東北部原産。
たまたま納品先のぽんたん館で見つけたので、買ってみることにしました。なので、葉っぱや花はまだ見たことがありません。

柑橘類は「橘」が「吉」に通じるので縁起物で正月飾りとしても珍重されるそうです。(縁起がいいのか。細かくして、乾燥させてブッシュ

もっとみる
やくのしま⑳

やくのしま⑳

マンボ / レッドカサブランカ(紅いゆり)

正直、この花の名前が確定できませんでした。
「屋久島さとの花ハンドブック」と花検索アプリ、ネット検索で1時間以上調べてみましたが、それらしい花があったり、形がよく似た色違いがあったりでした。

「花の専門家」っているんでしょうか。「園芸」の専門?農学部?

「カサブランカ」はスペイン語の2つの言葉「casa」と「blanca」が合わさったものです。 c

もっとみる
やくのしま⑲

やくのしま⑲

ハイビスカス
といえば南国のイメージがあります。

ハイビスカスはフェリーの名前にも使われているくらい親しまれており、
フェリーハイビスカスは鹿児島-種子島-屋久島で就航しています。

ハイビスカスは屋久島でも多くの集落で自生しているような花で、ハイビスカスティーが有名です。

島内には小瀬田に「ハイビスカス」というカレー屋さんもあります。

3月に訪れた時にはコーヒーと桜餅がついていました。

もっとみる
やくのしま⑱

やくのしま⑱

ガジュツ
というか紫ウコン。無敵です。

屋久島の気候にばっちり合っているガジュツは”放ったらかし無農薬”でもきっちり育ちます。

ガジュツはショウガ科ウコン属の多年草。別名「紫ウコン」ともいうが、ウコン、春ウコンとは別種です。英語名はゼドアリーまたはホワイトターメリック。根茎が生薬として用いられ芳香健胃作用があります。ウコンよりも薬効は強いとされています。

屋久島では1933年から屋久島に古く

もっとみる
やくのしま⑰

やくのしま⑰

ブーゲンビリア
別名イカダカズラ(筏葛)、ココノエカズラ(九重葛)。すっかり季節外れですが、毎日雨が降ることもあり、しゅんしゅん育って、また剪定しなくてはいけません。ブーゲンビリアの花はちょっと不思議で、花の周りの葉っぱが開花時期にピンクに染まります。まるで花のようです。「苞(ほう)」と呼ばれる葉の一部で、この部分が葉脈が透けるほど薄いことから、「薄情」という花言葉がつけられました。名付け親は誰で

もっとみる
やくのしま⑯

やくのしま⑯

カタバミ (片喰)
葉や茎で硬貨を磨くときれいになることから、「ぜにみがき(銭磨き)」とも呼ばれます。その他、「かがみぐさ」「すいば」「しょっぱぐさ」「すずめぐさ」「ねこあし」「もんかたばみ」など180種以上の呼び名がある、日本全国どこでもある植物です。

クローバー(シロツメクサなど)とよく間違われるが、クローバーは葉の形状が丸く白い線があり、全く異なる植物です。

葉や茎は、シュウ酸水素ナトリ

もっとみる
やくのしま⑮

やくのしま⑮

タカサゴユリ(高砂百合)
いつの間にか、やってきて梅雨時期に大きく成長。夏の直射日光を派手に受けて花をさかせたのはタカサゴユリです。屋久島では「蔓植物」と「球根植物」(こんな分類があるかどうか知りませんが)は最強です。

てっきり「毒の草」だと思っていたのは、どうやら誤解でした。但し、ネコには毒とか。スズランやヒガンバナ(ユリ科)の植物は、アルカロイド系の毒を含み、誤って食べると、呼吸器系統、自律

もっとみる
やくのしま⑭

やくのしま⑭

トレニア
スミレに似て夏に咲くため「ナツスミレ(夏菫)」ともいわれます。
毎年、どこかに勝手に咲いてくれる花はなんと、奄美大島、沖縄島、宮古島で過去に確認されていましたが、おそらく沖縄島と宮古島では絶滅した、環境省レッドリスト「 絶滅危惧IA類(CR)」に指定されています。

苦みがなくシャキシャキした食感。 眼の黄斑部や水晶体に多く存在する「ルテイン」を多く含みます。ルテインとは、「カロテノイド

もっとみる
やくのしま⑬

やくのしま⑬

よもぎ
ご存知、万能の草、薬草です。「よもぎもち」は当然ご存知。
蓬餅(よもぎもち)は餅や団子にヨモギを混ぜたもので、団子(ねり餅)にヨモギを混ぜたものは「草だんご」とも呼ばれます。

元々は古代中国で「母子草(ははこぐさ)」という草が使われていました。

それが日本に伝わり、よい香りで邪気を払うというよもぎを使ったよもぎもちになったとされています。 古来から春の和菓子とされるよもぎもちが、3月

もっとみる
やくのしま⑫

やくのしま⑫

ツンべルキア
解毒作用により血液を綺麗にする他、二日酔い・食中毒・カンジダ菌感染症・発熱の改善と、免疫機能向上・の改善・新陳代謝促進などに効果的。特に肝臓のデトックスで有名なハーブ。コレステロールを分解するレシチンを多く含んでいるので、高血圧症や動脈硬化、また高脂血症の予防に。
体内に蓄積された有害化学物質などの毒素を排出し、綺麗なカラダに!!
天然デトックスサプリ

が海外で商品化されているそう

もっとみる
やくのしま⑪

やくのしま⑪

ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)

なんとも変な名前を付けられてしまった草。
名前の由来が「血の繋がりのない憎い継子のお尻を、トゲのある葉や茎で拭いていじめた」と言われるように茎・葉柄・葉の裏に下向きに並ぶ鉤爪形の棘(とげ)があります。
今では考えられないネーミングセンスですが、花はかわいい形で魅力的な色をしています。花言葉もそれを感じてか「変わらぬ愛情、見かけによらぬ」だとか。

今回はネーミ

もっとみる
やくのしま⑩

やくのしま⑩

ヒメヒオオギズイセン(姫檜扇水仙)
風格は橙色のおてんば姫。主張が激しい。
うちでも、時々、パッと鮮やかな花を開いています。

花を乾燥させ湯に浸すと、サフランの香りがするそうです。試したことはありません。

調べると、民間薬として、「鱗茎(りんけい)(地下茎の一種)を、輪切りにしたり細かく刻んだりして熱湯を注いで飲むと、体温を上昇させる(40℃くらい)ことでガンに効く」とすぐに見つけることが出来

もっとみる