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765プロにカバーしてほしいキリンジ楽曲

「アイドルマスターの人々に、キリンジをカバーしてほしい」
「アイドルマスターの誰に、キリンジのどの曲をカバーしてほしいか」

そういった願望と提題が初めて脳裏に浮かんだとき、思わず"鬼"の顔になってしまった。なぜなら、それはあまりにも素敵で、大変なことだからである。

実際、自分はこのことだけに思いを馳せ続けながら生活していたところ、アイドルマスターの人々によるキリンジカバーを「聴く」ことができるようになってしまった。

というわけで、アイドルマスターシリーズのうち、765プロダクションのみなさんに歌ってほしいキリンジ楽曲を書いていきます。

覚悟しろ


■天海春香のキリンジカバー

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1.グッデイ・グッバイ

天海春香さんには、グッデイ・グッバイを歌っていただきたい。

春香さんの歌声には個人的に、眼前の日常を賛美・謳歌するような、なにげなくて明るい肯定性を感じていて、その点でこの曲の歌い手として適任の人物だと思う。

「そうさ 赤信号と胸騒ぎが街をくすぐる午後」と歌ってほしすぎる。

ほら、あなたにも聴こえてきませんか?
「天海春香が歌うグッデイ・グッバイ」が………


2.君の胸に抱かれたい

歌ってほし~(泣)

グッデイ・グッバイと近い理由での選曲で、前述したように春香さんの歌声は明るく歌う曲すべてを賛美歌にしてしまうような朗らかな多幸感を帯びているという所感があり、多幸感といえばこの曲を歌ってほしい。

PVがヤバいことでも知られているよね。

旅の途中で僕らはみんな迷子になって
"夢の島"まであとどのくらい?
街はタールの闇におおわれて 誘蛾灯をたよりに

歌詞、春香さんに歌ってほしい歌詞すぎ。彼女の声はキリンジの歌う真っ昼間の空気感と強く調和するのだろうなという予感がある。


3.Drive me crazy

冒頭「週末ならギアをハイに入れて」という詞の通り、この曲はキリンジの歌う週末の日中であるわけで、そんなのぜったい春香さんが歌ってくれよ、と思うわけなのである。

高揚感と共に和やかに進行していく曲調も、その最中に物騒なサスペンス性が平然と加わっていく構成も、すべて「春香さんに歌ってほしさ」にほかならない。

春香さんの歌うDrive me crazyをふと週末に聴いて、週末だな、と思いたい。

ていうか書くにあたって改めてちゃんと聴いたんですけど、この曲ほんとうに良いですね。


4.悪玉

泣いちゃうから…………

「悪玉」は八百長試合でいつも負けを演じている悪役レスラーの悲哀をポップな曲に載せて歌った名曲で、どこか切なげな空気が全域を取り巻いている。

一聴してもらえばわかると思うんですけど、この曲を春香さんの歌声の包容力をもってしてカバーしてほしいというのは、もはや摂理なのである。

今にも聴こえてくるし、泣けてくる。春香さんが優しく歌い上げる「悪玉」の、ぬくもりに満ちた旋律が。



というわけで、天海春香さんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


春香、頼めるか?

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ハハハ…



■如月千早のキリンジカバー

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1.アルカディア

如月千早の歌唱に「冬」のイメージが合うと感じるのは自分だけではないと思う。

渇ききった冬の情景と殺伐をハードボイルドに歌ったこの曲の詞が千早さんの歌声の中でとんでもなく映えることは想像に容易い。

PVほんとう良いですよね。この映像美に象徴されるようなシリアスな「冬」が彼女の歌唱表現には似つかわしいと感じる。

「永遠と刹那のカフェ・オレ」と歌ってほしすぎる。

この曲に関しては四条貴音さんに歌ってほしくもありますね。


2.冬のオルカ

聴きて~~~

また「冬」楽曲。クールに滑り抜けていくこの感じも千早さんに歌ってほしい。悠然とした疾走感がかっこよく合うと思う。

歌詞に関しても本当にカバーしてほしさだな。全文。

軽快かつゆるやかに走行する「冬」のイメージを気高くカバーしてほしい。星井美希さんと一緒に歌ってほしくもありますね。


3.耳をうずめて

この曲に関しては、天海春香さんにも、萩原雪歩さんにも、音無小鳥さんにも歌ってほしいし、なんなら高槻やよいさんにも歌ってほしい。

でもやっぱり千早さんに歌ってほしい。これは曲調というよりはコンセプト的な理由で。

個人的に「耳をうずめて」は、説話性や写実性が目立つキリンジの表現のなかでも、「僕は音楽に愛されてる、そう思うのか?」という詞に歌われるように、キリンジ(作詞者の堀込高樹)自身の音楽追及の姿勢や心情に対するメタ的な自己言及が珍しく行われている内向の曲なのではないか、という印象を持っている。

そういう理由から、「歌」「音楽」への並々ならぬ熱意が人格の多くを形作っている如月千早さんにカバーしてほしいと思う。

キリンジのひねくれた鋭角的表現からの逸脱とも取れる、素直で実直な切実さと、表現者としての内省がこの曲には込められていると感じていて、そうなるとやっぱり千早さんにカバーを一任したいなと自然に思えてくるのだ。


4.Drifter

泣いちゃうから……………

初めて「アイドルマスターの誰に、キリンジのどの曲をカバーしてほしいか」について考え始めたとき、真っ先に浮かんだフィーチャリングのひとつがこれだった。

「Drifter / 如月千早」が聴けたら自分はもう、本当に何の悔いもない。

もはや多く語る言葉も見つからないな。千早さんの歌声でこの曲の詞が聴けたなら、もう何も思い残すことはない。



というわけで、如月千早さんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


千早、頼めるか?

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ハハハ…


次いきます



■星井美希のキリンジカバー

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1.風を撃て

この曲に関しては本当にさんざん悩んで、美希さんに歌ってほしいという結論に辿り着いた。

「颯爽」という言葉が世界一似つかわしいこの曲、誰が歌っても最高すぎてマジで悩んでしまったのだけど、「Day of the future」とかに見られるような美希さんの堂々たる歌声であのサビを聴けたら、それはもう最高そのものじゃんね。

アイドル(偶像)としての風格を感じさせるあの勇猛な歌唱と同時に、すごい楽しそうに歌ってほしい。マジで。風を撃てってそういう曲だと思う。

もちろん、我那覇響さんや菊地真さんといった人に歌ってほしくもある。

そうだろう?


2.雨は毛布のように

歌ってほし~~~~

聴こえてきませんか?星井美希の歌う「雨は毛布のように」が、今………

前述したように、彼女にはやっぱり楽しそうに歌ってほしいわけで、そうなると、楽しげな高揚とクールなポップネスさが強固に光るこの曲をカバーしてほしいと思うわけです。

いま書きながらマジで聴こえてます。サビの「バシャっと蹴散らし さあ」のコーラス部分が死ぬほど良いです。


3.カメレオンガール

キリンジとアイマス両方わかる人は「あ~」と言ってくれているのではないでしょうか。この曲はおそらく星井美希さんにめちゃくちゃ合う。

体表の色を変化させられるカメレオンのように掴みどころがないやり手のプレイガールと、そんな彼女に翻弄されつつ好意を捨てられずに四苦八苦するも報われない「色あせた男の背中」を歌ったコンセプト自体が、彼女に、合うと、思うんですな。

明るく弾むような「日曜日」感がすごいポップさと優しく切なげな音像を往復するような曲調も、よく映えると思う。

普通に個人的な話なんですけど最近この曲がマジでいい曲だと気づいてきており、かなり聴いています。



というわけで、星井美希さんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


美希、頼めるか?


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ハハハ…



■高槻やよいのキリンジカバー

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1.今日も誰かの誕生日

「Drifter / 如月千早」と同じく、本当に真っ先に思い至ったフィーチャリング。これ素晴らしくないですか。

テクノポップっぽいサウンドに載せて「誰か」の誕生日を朗らかに祝福する構造はまさに高槻やよいさんのキャラクターに調和していると思う。その点では春香さんなんかにも歌ってほしかったりする。

祝う、という「献身」の態度はこの曲の趣旨であるわけで、それはまさに彼女の人格そのものなわけです(関係ないけど「趣旨」と「主旨」の違いって何回検索して確認しても忘れてしまいますね)。

すごい楽しそうに歌ってほしいし、すごい楽しそうに歌うんだろうな。近い曲調の「君のことだよ」も歌ってほしい。

ほら、あなたにも聴こえてきませんか?やよいさんが「Birthday party's on!」と歌う声が………


2.鋼鉄の馬

歌ってほし~~~

鋼鉄(ハガネ)の馬は、穏やかに旅が続く情景を穏やかに走行する詞曲で穏やかに描いた歌なわけで、それをやよいさんの穏やかな歌唱でカバーしてほしすぎるわけです。

書いててPV初めて観たんですけどすごいいいですね。

どこへ行こう なぁ Baby
夜の声を聴いて 遠くへ行こう
So free, freeway

この曲は何度聴いても、肩が軽くなるような優しい安心感と、流れる景色を後部座席から眺めているときのような「道が続く」感じに、「旅路」の空気感を見て恍惚としてしまいますね。やよい、頼む。


3.BBQパーティー

ア~~

この曲、いい曲ですよね。

高槻やよいさんに、カバーしてほしいですよね。

高槻やよいさんに、「BBQパーティー」を歌ってほしいですよね。

本当に。



4.千年紀末に降る雪は

泣いちゃうからさ………………

マジで…………

想像しただけで感極まってきますね。この曲に関しては、本物の名曲である故にも議論を呼ぶと思う。しかしここで自分は、高槻やよいさんを歌い手として挙げたい。

緻密で繊細、巧みな歌詞世界に息を呑むキリンジの最高傑作であるわけですが、それでこそやよいさんの、健気で子供っぽい歌声で、優しく歌い上げてほしいと考える。

知らない街のホテルで静かに食事
遊ばないかと少女の娼婦が誘う
冷たい枕の裏に愛がある
夜風を遠く聴く 歯を磨く

キリンジなりに表現された「クリスマス」の歌ということもあり、クリスマスを心待ちにしていそうな彼女の無垢さが歌唱という形でうまく合うと思う。実際にはやよいさんはその家庭や生い立ちから、サンタを信じていたりプレゼントを心待ちにしているというわけではないのだが、歌声自体の相性としてよく映えると思う。

それ以前に、ふだんは家族のために尽くしたり、クリスマスシーズンは弟妹へのプレゼントを用意しようと奔走しているであろう彼女の人格自体が、この曲の内容と必ず化学反応を起こすわけです。

このカバーが実現したらマジで泣くか、何らかの発作を起こす自信があります。


(追記:とんでもない動画が存在していました)


というわけで、高槻やよいさんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


やよい、頼めるか?

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ハハハ…



■萩原雪歩のキリンジカバー

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1.ブルー・ゾンビ

萩原雪歩さんは、765プロの面々のなかでも最もキリンジが似合うなと個人的に痛感している。

どういう風に似合うのかと言えば、やっぱり雪歩さんって「散歩」とか「街歩き」とかそういう、生活のなかでひとり何かを営んで楽しんでいる様子みたいなのが本当に映えるじゃないですか。実際ひとりで焼肉に行くのが好きという描写があるし、これはまったく素晴らしい設定だとつくづく思う。

キリンジの音楽性や音像の、生活へ自然に寄り添ってくる角の丸さみたいなものが、彼女のそういう人間らしい人格造形と完全に馴染むと確信している。だからキリンジは本当に全曲「雪歩さんが歌ったら最高だろうな」という結論に辿り着けたので大変だった。

萩原雪歩さんには「ブルー・ゾンビ」を歌ってほしい。

この曲は個人的にキリンジのなかでも最も好きな部類で、散歩しながら聴くのが好きだ。淡々と、しかし人間的な体重を感じさせるサウンドで、くたびれた男の背中を憂鬱に歌うやりきれない曲調が、まさしく雪歩さんの歌声に合うはずだと強く思うわけです。

彼女が穏やかに「そうさ 俺はゾンビ」と歌い上げていたら最高じゃないですか?雪歩さんが歩き行く「枯葉の遊歩道」が見えてくるようではありませんか?

ほら、今にも、聴こえてきませんか?


2.燃え殻

これはキリンジでなく、その片割れだった堀込泰行のソロプロジェクト「馬の骨」の曲なんだけど、キリンジのベストアルバム的なやつに収録されてたからうっかりリストアップしてしまった。

でも絶対最高だと思いませんか?

この曲は夜道を歩きながら聴くとすごくいいんですよね。家に向かう道で聴きたくなる。わかる人はわかってくれるかもしれないけど、ブルー・ゾンビも含め、雪歩さんは兄(堀込高樹)曲よりも弟曲が合う気配がある気がする。

燃え殻はまさにヤス感そのものみたいな感じの曲なわけですが、雪歩さんが歌ってくれたら絶対最高だと思う。彼女がアイドルとして「僕たちの今が 変わろうと どこへ行こうと」と歌ってくれたら良すぎてしまう。

音無小鳥さんに歌ってほしくもありますな


3.killer tune kills me

弟曲のが似合うなんてことを描いた矢先、それを撤回するかのように兄楽曲「killer tune kills me」を挙げた上、これまた厳密にはキリンジでなくKIRINJI(堀込泰行脱退後のキリンジ)の曲。

このnoteを書くにあたってKIRINJIの曲に関しては扱わない感じで行こうと考えていた(果てしなくなりすぎるため)のだけど、この曲だけは…………

めちゃくちゃ新しい曲なわけですが、この洗練された懐古的ノスタルジックポップスサウンドの、そしてこの詞の切なさに雪歩さんが似合わずして誰が似合うというのか。(春香さんとか小鳥さんとか合いそうですよね)

「19歳の萩原雪歩」さんに歌ってほしいな。これに関しては別の"深淵"に踏み入ることになるのでもうやめておきます。戻ってこれなくなる。

少し逸れるけどアイドルマスターシャイニーカラーズだったら幽谷霧子さんに歌ってほしい。これは正解だと思う。


4.エイリアンズ

もうさ…………

言わずと知れたキリンジの代名詞、怪物的名曲であるわけですが、実は「エイリアンズを誰に歌ってほしいか」という提題には間違いなく、最も至難の思索を迫られることになると思います。いちばん難しい。

実際、以前に知人とこの「アイドルマスターによるキリンジカバー」という話題を初めて共有したとき、無限に盛り上がりながらも「お互い暗黙のうちでエイリアンズに触れない」という事態が起きていた。それくらい、「アイドルマスターの誰にエイリアンズを歌ってほしいか」というトピックは深遠を極めており、それ単体で記事として独立し得るような質量を持つわけです。

自分は、雪歩さんに任せたい。突出したキリンジとの親和性という面での信頼もあるし、なにより「聴こえる」。前述した「堀込泰行楽曲との調和性」そのものなのだ。

お手元の再生機器、もしくはそのイマジネーションを用いて今、聴いてみてください。「エイリアンズ / 萩原雪歩」を。

ひたすらに、美しいですよね。

それだけでいいんです。この美しさこそが、「アイドルマスター」なのだと思う。


わかるかい?



というわけで、萩原雪歩さんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


雪歩、頼めるか?

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ハハハ…

楽しいなア


次いきます



■水瀬伊織のキリンジカバー

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1.ムラサキ☆サンセット

当初、伊織さんはキリンジと抜群に合いそうだな、といった予感は別に持っていなかった。しかしそれは大きな誤算であった。

"聴"いてみると瞬時にわかるように、何を隠そう彼女の歌声はキリンジの音像にかなり似合う。

曲名が絶望的にダサいことでお馴染みの名曲ムラサキ☆サンセットですが、これ個人的にめちゃくちゃ伊織さんに歌ってほしい。というか、やよいさんと一緒にデュエットしてほしい。

伊織さんの「ムラサキサンセ~」というコーラスが、聴こえてくる。今にも。


2.恋の祭典

これ合うだろうな~。

伊織さんの歌唱を形作るギラついた「アイドル」性はキリンジの歌う日中の空気感と調和すると思うんだけど、また、そうして彼女の歌声の端々にどうしても滲んでくる角の丸い優しさとか包容力の面が、そもそもキリンジのサウンドと根本的に重なる部分があるんですよね。

その最たる例が恋の祭典だと思う。キリンジの恋やら愛やら色事やらを描写した曲を歌ってほしいねえ……


3.メスとコスメ

単に曲調が合うと思うんですよね。こういう感じの曲歌ってほしい。コーラスを重ねたサビが聴こえてくる。

ただ皮肉果汁100%の意地の悪い歌詞なのでそこにミスマッチ性を唱える人が出てきても全然認めます。

堀込高樹の作詞技術を結集させたような皮肉と悲哀が彼女の歌唱にどうハマってくるか楽しみでもある(楽しみも何もそんなカバーは存在しない)。雪歩さんとか三浦あずささんに歌ってほしい気持ちもある。

逸れますが「シャイニーカラーズ」なら樋口円香にカバーしてほしい。これだけは譲りません。


4.ブラインドタッチの織姫

この曲は雪歩さんが合いそうだなという第一印象だったんだけど、伊織さんのカバーを幻聴してみたところ、すこぶる良かった。

キリンジ楽曲のなかでもポップネスさのなかにアコースティックな感じの音像が行き交うような楽曲性のものが伊織さんには合うのだと思います。彼女が歌をもってして多幸感を描写する感じが凄まじく想像できるのもあって「伊織さんにブラインドタッチの織姫をカバーしてほしさ」は留まるところを知らない。

というか竜宮小町(伊織さん率いるユニット)にカバーしてほしいかもしれない。それって本当に素敵なことじゃない?



というわけで、水瀬伊織さんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


伊織、頼めるか?

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ハハハ…



■菊地真のキリンジカバー

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1.牡牛座ラプソディ

真さんのキリンジカバーは想い甲斐(想うにあたっての甲斐のこと)がすごい。なかでも諸君、牡牛座ラプソディを彼女が歌ったら確実に最高だと思わんかね。

赤いシャツのバッファロー!
「四の五の言うなよ、来やれ!」笑う鰐とバッファロー!
「二も一もないさ、消えろ!」躍る熊とバッファロー!
「彼にバレたら、 居直れ!」

全然意味がわからんことでお馴染みの歌詞も彼女が堂々と歌えば面白くハマる予感がしてなりませんね。曲の歌い出し「これみよがしのガチガチビバッパー」からもうすごい快活に歌ってほしい。

あーーーーー
聴きてーーーー


2.奴のシャツ

これはもうさ、最高ですわな

ドライブ感を帯びて悠々と走り抜けていく重厚なロックナンバーなわけですが、この黒々しい空気感を真さんのカバーで聴けたらマジでいいと思う。

彼女が「ボタンを掛け違えたまま大人になるのは嫌ね」と歌ってくれたら最高すぎてしまう。雪歩さんと一緒に歌ってほしくもありますね………

曲も詞も合いそうすぎてもはや「合いそ~」しか言うことがない。真さん、頼む。


3.むすんでひらいて

これすげえいいと思うんスよ…………

何も言わず「むすんでひらいて / 菊地真」を聴いてみてください。今。

最高、じゃないですか?
それだけです。ここに言葉なんていらない。

冒頭「ああ 今日も持て余す僕の」の憂鬱な部分からもう良い。こういう気だるげに這いつくばるような曲も彼女の表現の管轄なのではないかと感じる。

真さんに関してはピンポイントに「合いそ~」という感じの曲が見つかることが連続して楽しい。



というわけで、菊地真さんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


真、頼めるか?

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ハハハ…



■双海亜美・真美のキリンジカバー

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1.双子座グラフィティ

はあ…………

こんな素敵なことってある?(ないっていうか、カバー自体存在しない)

亜美真美は双子なのでやっぱりそういう意味での選曲でもあるんだけど、それ以上に、聴いてみたときの良さが半端ではない。

ポップネスとロマンチックを完璧に体現したこの曲ですが、亜美真美が元気ながらも穏やかな感じで歌ってくれたら本当に良いと思う。冒頭「ああ キミは 月明かりと」からもう、聴こえてきますよね。春香さんとかに歌ってほしくもありすぎる。

ただでさえ歌詞が美しすぎるのもあって、亜美真美が歌ってくれたら素敵すぎてしまう名句ばかりだな。このカバー本当に実現してくれないかな………


2.イカロスの末裔

なんといっても亜美真美は自由奔放な「元気さ」が歌唱においても大きな個性であるわけですが、「765プロにカバーしてほしいキリンジ楽曲」を考えるにあたってそのエネルギッシュさをどう活かしてほしいと願うかと言えば、イカロスの末裔をカバーするという形であってほしいわけです。

これすごいいいと思うんだよな。終始楽しげに歌うとともに、サビみたいな箇所では優しくメロウな感じも帯びて歌い上げてほしい。

この曲も亜美真美に歌ってほしいフレーズばかりだな。亜美真美が「可愛い女の子 キスを見舞うぜベイビ」と歌ってくれたら最高じゃないですか?マジで

やよいさんとかにも歌ってほしいし、伊織さんと一緒に歌ってくれたら素晴らしいですよね。


3.YOU AND ME

泣いちゃうって……………

双海姉妹ほどYOU AND MEを歌ってほしい二人がこの世にいますか?(いないんですな、これがサ……)

明るく、しかし穏やかに歌ってほしい(そればっか言ってる)。冒頭「You and me よく似た僕らの」を歌ってくれたらその時点で自分はダメになってしまう。

双海姉妹の楽曲「黎明スターライン」で気づいたこととして「双海姉妹が宇宙とか永遠とかそういうSF的に壮大なモチーフを歌うと激烈に良い」というのが個人的にある。

溢れるユニヴァース!
星の無い都市の外れから
つながるユニヴァース!
輝ける時が合言葉を包むだろ?

その点YOU AND MEは例えばサビなんかで歌われる「溢れるユニヴァース!」の一連みたいな、広大な舞台性を伴いながら、その都市生活やそこにある人間模様の情緒を描写する展開や、どこまでも賛美的で肯定的な語り口が、「亜美真美にカバーしてほしさ」以外の何でもないのである。

人との相関を謳歌する明るさは亜美真美の歌声にハマると思うし、何より、仲のいい双子の彼女らが「You and me」という形で改めてお互いに目配せし合う構図がそこにあれば、それは本当に貴(たっと)くないですか………


少し逸れるけど、アイドルマスターの姉妹にYOU AND MEを歌ってほしいという願いは絶えずあって、「シャイニーカラーズ」の大崎姉妹が歌ってくれたらどんなに良いだろう、と思うし、「シンデレラガールズ」の久川姉妹が歌ってくれたらなんて素敵なことだろう、とも思う。また、最近は久川姉妹がカバーする双子座グラフィティが毎日聴こえてきて(聴こえてくるものが最高すぎて)非常に困っています。



というわけで、双海亜美・真美さんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


亜美、真美、頼めるか?

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ハハハ…



■三浦あずさのキリンジカバー

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1.愛のCoda

合うでしょう、これは。

名曲ですよね。情熱的でアダルトな曲調もさながら、巧みな叙事の連続で一つの決意が描かれる強かな感じを、あずささんの歌唱でカバーしてほしい。

彼女が「行き先も理由も持たない孤独を友として」と歌ってくれたら痺れてしまう。

あずささんってキリンジのこういう方向性の曲とすごい合うと思うんだよな。あずささんってキリンジのこういう方向性の曲とすごい合うと思いませんか?


2.繁華街

合わんわけがないでしょう、これは。

合わんわけがないと思った理由はわりと愛のCodaと似通っている。この曲って「あずささんが歌ってくれたらいいのに」という気持ちそのものなんですよね。

事務所最年長といった意味でも「大人」のイメージを強く冠したキャラクターを彼女は持っているわけで、やっぱり「夜の街」みたいなモチーフは映えると思う。

歌詞、全文「あずささんにカバーしてみてほしい詞」だな。というかこの曲は歌詞が良すぎる。


3.柳のように揺れるネクタイの

たぶんキリンジ楽曲でもそんなに目立つ立ち位置の曲ではないと思うんだけど、個人的にめちゃくちゃ好きなので………

曲調がかなり合うというか、マジで「聴こえてくる」んですよね。情景と共に描写される皮肉っぽくて情けない男の哀愁とか心象を、三浦あずささんが演ずるようにカバーしてくれたらすごいハマると思うんですよね。

冒頭「柳のように揺れるネクタイの 裏地に染み入る嘆き」から完全に聴こえてくる。

若者がギターを弾き歌う
若者に媚びた歌を
自分らしく君らしく、と
慰められて浮かぶ魂
安上がりでそいつは結構だ

このくだり好きなんだけど皮肉の濃度が強すぎて、良心の権化であるあずささんが歌ってたらエッ!!!となってしまう気がする。そして、それはそれでカバーとしてすごくいい。



というわけで、三浦あずささんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


あずささん、頼めるか?

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ハハハ…



■四条貴音のキリンジカバー

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1.太陽とヴィーナス

アハハハ!!

すみません、「太陽とヴィーナス / 四条貴音」が素敵すぎて笑ってしまいました。

もはや説明いらなくない?本当にいいカバーになるはず。これマジで実現しねえかな……………


2.車と女

これ合うと思うんだよな。

キリンジ楽曲でもプログレ色みたいなものが強いことでおなじみ、キザでイナセな超クールナンバーですが、この重心の低い感じに貴音さんの気高い歌唱がすごいハマってくるのが聴こえる。

この曲の作詞は堀込兄弟のどちらでもないって知ってましたか?なのにかなり最高の歌詞なんだよな。「映画の如く決めるぜ」って歌ってほし~~

(いま気づいたけど「太陽とヴィーナス」「車と女」ってどっちも「物+女性」のモチーフですね)

ていうかこの曲はかなり我那覇響さんに歌ってほしくもあるな………

え?

そういうこと?

「四条貴音・我那覇響で歌ってくれたら最高」ってこと?

そうか


明日を
生きる


3.かどわかされて

素敵…………

かどわかされては個人的にかなり好きな曲で、誰がカバーしても素敵なためにかなり熟考させられたのだけど、「その中でも飛びぬけてめちゃくちゃハマってくる人が一人二人いそうだな」という感じがなんとなくしていて、実際その予感は当たっていた。

「かどわかされて / 四条貴音」、良すぎませんか?

こういう陰鬱な美しさがまとわりつくようなバラード的楽曲は貴音さんの歌唱表現の中ですばらしく映えることが想定されるし、とくに詞曲ともに堀込高樹の手腕が光りに光るこの曲を彼女がカバーしたあかつきには戦争と病気が根絶することでしょう。

かどわかされた 他愛のない審美眼
甘い誘惑 溜息まじり あばずれの毒
真綿の枷 鼻歌まじり 名誉市民 集う 飴色
ショーウインドーの灯が 暗い顔を照らすよ

終盤の畳み掛け、歌ってほし~~

みんなも「かどわかされて / 四条貴音」をリピート再生で幻聴して、いい感じになってみよう。



というわけで、四条貴音さんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


貴音、頼めるか?

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ハハハ…



■我那覇響のキリンジカバー

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1.十四時過ぎのカゲロウ

嗚呼(ああ)……

いま聴いてるんですけど、本当に良いです…………泣

沖縄出身のスポーツガールであるという点で既に、我那覇響さんに十四時過ぎのカゲロウをカバーしてほしいという思いは「必然」ですわな。

まさにキリンジプレゼンツの「夏曲」で、水泳部男子というコンセプトをこれ以上なくカッコいい詞曲で描写した屈指の名曲ですよね。暑苦しくてむさ苦しくて汗臭い情熱のサウンドも、そこから表出し続けて視界から消えてくれない巧みな作詞技術も、響さんによるカバーを夢見る理由として脳を占拠してくる。

アイドルマスター楽曲での歌唱において響さんが見せるシリアスでストイックな側面というか表情があると思うんですけど、そんな声色で「欲しいものは見えている」だの「心ならもう決まってる 僕の前を僕の影が往く」だのと果敢に歌われたら、シナシナになってしまう。

小麦色の肌を滑る
水飛沫の行方を
教えてよ、女子(ガール)!

殊にこの歌詞を歌ってほしすぎますよね。


2.都市鉱山

超かっこいいのにどう聴いても高樹ボーカルのテンションがおかしいことでおなじみの都市鉱山。自分は響さんに歌ってほしい、かなり。

ニューウェイビーでファンクっぽい軽快さがある楽曲性自体が響さんの歌にすごい合うと思うんだよな。実際聴こえる。あのクールな感じでカバーしてほしいね。挑発的なAメロもグルーヴィなサビも完全にハマってくる気がしてならん。

終盤の元素名を連呼しまくるパートに関してはノーコメントで。


3.荊にくちづけを

泣いちゃうから………

誰によるカバーが適任か長考して脳内で幻聴による検証を一人ずつ重ねていた際、「荊にくちづけを / 我那覇響」があまりにも美しくて感動してしまったのを覚えている。みんなは存在しない音源に感動したことある?

この曲で歌われているすべての言葉を響さんに歌ってほしいね。本当に精神が快方に向かうと思うし、真さんと一緒に歌ってほしくもあるし、もしそんな音源があったら毎朝泣きながら聴く。

本当に実現しないかな。役不足は「本当に実現しないかな」を口癖として生きていきます。

響さん
頼む



というわけで、我那覇響さんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


響、頼めるか?

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ハハハ…



■秋月律子のキリンジカバー

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1.雨を見くびるな

ボーカリストとしての秋月律子さんには他のどの人にもない特有の良さがあると思っていて、それはいい意味での「キャラクターっぽくなさ」というか、本当に現実世界にいそうだなと感じてしまうくらい人格とか声色にリアリティとか人間味を帯びている部分だなと感じる。あなたは夕方のスーパーでカゴをさげて野菜を物色する秋月律子を目撃したらどうしますか。

そんな律子さんにはやはりキリンジを歌ってほしいわけで、「雨を見くびるな」をカバーしてほしすぎるわけです。

改めて読むと本当に最高の歌詞だな。キリンジが誇る名曲ですよね。この曲が内包する「生活」の気配と、叙事、どこかの男女のなりゆきと、それらを取り巻くこのなんとも言えん安堵感を律子さんの歌唱でカバーしてほしい。

これ個人的にすごい好きなブログの一記事なんだけど、雨を見くびるなという文章における「雨」は「恋人の涙」の喩えなのではないか、という読み方があって自分はこれがすごく好き。恋仲での確執を「夜中には止む」などと見くびるな、というわけです。ここにある関係をひとつの説話として扱ったうえで、カバーという形で律子さんが歌ってくれたらすごくいいよね。

実際かなり聴こえる。彼女が「もう憂鬱はいつものように優しく包んでくれやしない」と歌ってくれたら最高ではないですか。この雨の情景を歌で描写する表現者としての律子さんの勇姿が見えてくるようだ。


2.冬来たりなば

これはキリンジでなく堀込高樹ソロの曲なんだけど、キリンジのベストアルバム的なやつに収録されてたからうっかりリストアップしてしまった。

でも絶対最高だと思いませんか?

いちおうコンセプトとしては「正月」の曲なんですよね。個人的にこの曲にはすごい人肌の暖かみのようなものを感じている。ゆったりしたテンポのめちゃくちゃいい歌なので、ほんとに律子さんにカバーしてほしい一曲。

すごいいいと思うんだよな。サビ後半で「冬の太陽 日差しを受けて」と高らかに歌う律子さんのボーカルが聴こえる。

別の方向として、やよいさんに歌ってほしくもある………


3.あの世で罰を受けるほど

曲調、歌詞、なにより曲名から、このカバーの適任は亜美真美だろうという結論に自分も一度は辿り着いた。放埓ないたずらっ子姉妹である二人が「あの世で罰を受けるほど」という曲を歌っていたらすこぶる良いし、「噂の悪魔がまさか」「乱れ髪サスーン」などと歌ってしまっていたらそれは素晴らしすぎる。

だけど聴いて気づいてしまったのだ、律子さんの歌う「あの世で罰を受けるほど」がめちゃくちゃいい(であろう)ことに。

聴いてみてください、「あの世で罰を受けるほど / 秋月律子」を。

ハチャメチャに良くないですか。キリンジによるロックの作法と美学のうえを景気よくひた走るアッパー楽曲ですが、全域、律子さんの明るい歌い方がすごく合うと思う。

なにより、むしろ亜美真美の真逆の立ち位置から彼女らのいたずらをとがめるしっかり者キャラであり、基本的にはプロデューサー業という形で事務所を支える「大人」として描かれるのが律子さんであるからこそ、そんな彼女がこんな罪深さを歌った曲をカバーしていたら、それはカバーとしてめちゃくちゃいいと思うんですよね。

これ個人的にマジで聴きたい。律子さんが揚々と歌う「イナズマ連れた魔女さ 乱れ髪サスーン」が聴きたくないんですか、みんなは。



というわけで、秋月律子さんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


律子、頼めるか?

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ハハハ…



■音無小鳥のキリンジカバー

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1.スウィートソウル

いや、↑のスウィートソウルepと小鳥さんのキャラクターデザインの配色が完全に同じであることにいま気づいてめちゃくちゃびっくりしています。こんなことある?

だらだらと書いてきましたが最後は事務員の音無小鳥さんにカバーしてほしいキリンジ楽曲についてです。個人的に小鳥さんには前述した雪歩さんのものにも近い「生活」の良さを感じるんですよね。

たとえば小鳥さんってアニメ「アイドルマスター」では、自宅(賃貸っぽい)の一室で、はんてんみたいな部屋着(いま調べたら公式にはドテラらしい)(ドテラってなに?)を着てせんべいをつまみつつテレビを観てる描写がありましたが、自分はあのシーンを観るたび「せ、生活~!!!」と思って暴れてしまう。そこに暮らしがあるじゃん、と思って。

たとえば考えてみてください。小鳥さんが年賀状やらを入れておくのに活用しているかもしれない、なんかせんべいとかの缶の箱を。

小鳥さんが受け取るかもしれない、実家からの仕送りを。

小鳥さんが過ごすかもしれない、週末の深夜にラ王を食べるかどうかひとりで悩む時間を。

考えてみてください



アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

素敵ですよね。

そんなわけで小鳥さんから人間味のある生活感が滲む部分が自分は本当にいいと思っていて、土日の夜には後先考えず明け方までネットフリックスでアニメやらドラマやらを観ていたりしてほしいわけです。

前置きが長くなりましたが要は「小鳥さんは生活の中でささやかに深夜を楽しんでいてほしい」という願いが絶えずあり、その結果としてスウィートソウルをカバーしてほしいんですよね。

歌詞を一読すればわかるように、この曲はどこかの恋人が過ごす夜更けの多幸感を描いたもので、世界というしがらみからこっそり抜け出したようなささやかな「自由」の気配や、朝が来ればすべて霧消してしまうその脆さ、しかしその時間を確かに取り巻く幸せでしょうがない夜の空気感を一身に感じて涙が出そうになる。名曲ですよね。自分は夜中に聴いたり、聴きながら眠りに落ちたりする。

真夜中が今 その目を覚ます
月は静かに
僕らはただ こうして歩こう
満たされるまで

小鳥さんが歌ってくれたら冒頭のこの部分でもうだめになってしまう。

幾つかの 小さな矛盾も
こんな夜には
僕や君の 運命を取り巻く
惑星のようさ

泣いちゃうからさ………

実際、彼女が「一刻の猶予もないこの街で 永久を誓った誰かのグラフィティ」と歌っていたら本当にキますね。

不肖役不足、「スウィートソウル / 音無小鳥」を希(こいねが)っています。


2.まぶしがりや

音無小鳥さんは765プロの事務員でありながら、ときどきピアノバーで歌手として歌を披露しているという設定や描写がある。これはすごく大事なことで、ここから見えてくる「音無小鳥のキリンジカバー」の風景が確かにある。

彼女には角が丸くてアコースティックな音像の曲がハマるのだと思います。そこでやっぱりまぶしがりやを歌ってほしい。

事務所において大人の立場から「春香ちゃん」「千早ちゃん」という物腰でアイドルに接する小鳥さんの、保護者感とでもいうべき包容力みたいなものが彼女の歌声には遺憾なく反映されていると思っていて、つまりはその声色でまぶしがりやをカバーしてほしすぎる。

というかめちゃくちゃ聴こえてくるんだよな。音楽でいうとボサノヴァになるのだと思うけど小鳥さんが歌ったらぜったい最高にハマると思う。歌詞に関しても全文「小鳥さん、お願いなのでカバーしてください」でしかない。

洗いざらい
話せる日がくるかな
詮索しなくていいのさ
ごめんよ
そんなことがあったとしか
今は言えない 言えない

聴こえてくるし良すぎる。

言うのがあまりにも遅くなりましたが、我々の想像のなかで765プロがキリンジをカバーするとき、「彼女らがその詞の当事者として居るように感じる聴こえ方」と、「彼女らがその詞における物語を語り手としてナレーションしているという聴こえ方」というパターンが曲によってあると思う。スウィートソウルなんかは完全な前者だけど、さっきの「雨を見くびるな / 秋月律子」とか、このまぶしがりやは明確な後者。言ってる意味がわかるかい。

実際の問題として、「滲んだ星を数えてる君は まぶしがりやなんだな」と歌う小鳥さんの声が、あまりにも聴こえてきませんか?

どうですか?

次で最後です



3.さよならデイジーチェイン

あーあ

「アイドルマスターの誰に、キリンジのどの曲をカバーしてほしいか」について考え始めたとき真っ先に浮かんだフィーチャリングのひとつ。さよならデイジーチェインを誰に歌ってほしいか、と考えてすぐに音無小鳥さんが浮かんだ。

ただただ穏やかに歌ってほしいし、そこに「音無小鳥さんの歌声」がしっかり聴こえてほしい。

ちょっと聴いてみますね。

……



…………………………………………………………………………………



すみません、黙ってしまいました。

この曲ってなんでこんなに軽快な曲調なのにこの大質量の切なさで胸が締めつけられてしまうんでしょうね。役不足は聴くたび「星座みたいに結んだら 君は笑うかな」で涙が出そうになります。

音無小鳥さんのキリンジカバーを考えるにあたって、前述の「ときどきピアノバーで歌手を務めている」という事実を我々は非常に大切にしなければならない。そうした選曲の結果に何が起こるかというと、それはもう完全に「聴こえる」のだ。楽曲性の相性もさながら、そこに様々な形の必然性を確実に伴って、彼女らのキリンジカバーが現前する。

小鳥さんの歌うさよならデイジーチェイン、せつなすぎるし、めちゃくちゃ安らぐ。ほら、まさに今あなたが聴いているその音源がそうです。

聴こえてきますよね

彼女たちの、キリンジカバーが



というわけで、音無小鳥さんにこれらの楽曲をカバーしてほしい。


小鳥さん、頼めるか?

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ハハハ…



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以上、765プロの14人に、それぞれキリンジのどの曲をカバーしてほしいかを書きました。

正直この「アイドルマスターによるキリンジカバー」という可能性があまりにも素敵すぎて、自分は生活によって精神がぼろぼろになる毎日を本当にこれで凌ぎ続けています。基本的に平日の日中は社会に参加しながら「何も見ず」、ひたすらキリンジを事務所のみんなにひとりずつ脳内で歌ってもらって検証を重ねていく時間を過ごす日々が続いています。最近は一通りの結論が落着してきて、椎名林檎(東京事変)や相対性理論のカバーのことも想っています。

その過程で「シャイニーカラーズ」の283プロダクションによるキリンジカバーについても個人的な「答え」を導き出し続けて過ごしているので、これについてもまたいつか書くかもしれない。


まあ、キリンジのカバーなんてありえないんですけどね。

アイドルマスターの人がキリンジの音楽を歌うなんてそんな都合のいいこと、あるわけはない。


KIRINJI堀込高樹がアイドルマスターに提供した「LEMONADE」という曲があり、それは萩原雪歩・三浦あずさによって歌われており、自分はこの世界を愛しています。

「ありがとう」を
ここに


アイドルマスターによるキリンジのカバーについて思いを馳せていると笑顔になれるだけでなく、さまざまなことを忘れられるのでとてもおすすめしたいです。アイドルマスターがわからないという人はアイドルマスターに触れて、キリンジがわからないという人はキリンジに触れて、両方わからない人は両方触れてみよう。

すごい長々と書いてしまった。いま、あなたにも聴こえているはずです。彼女らの、存在しないカバー音源が。



というわけで、765プロのみなさんにキリンジの楽曲をカバーしてほしい。


みんな、頼めるか?

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ハハハ…


さようなら

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