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【感想】劇場版モノノ怪唐傘見てきました

もう十年以上前なんですって

近頃は30年前の作品がリバイバルされることもありますが、これはあくまで新作というわけで。もうTV版から相当時間が過ぎましたよね。
メインキャストの変更というこの作品のアイデンティティが変わるような出来事に正直不安を抱えていました(神谷さんのことは好きですが)
けど、まあ、始まってしまえば見てよかったと思うわけです。

映像の破壊力

作品の概要はいちいち語りません。
とにかくこの作品で私が語りたいことは、映像の破壊力が段違いということです。
細かく作り込んでいる、とか、きれいな映像で、とか。そうじゃないんです。モノノ怪という世界を表現するにあたって、その敵が誰であるのかというのは凄く抽象的な存在だと思いますが、丁寧にアニメとして落とし込むとこの作品ができあがるのだなと思いました。
形と真と理。特に真と理を突き詰めていく作品の後半は悪く言えば難解ですが、人と人との繋がりが一筋縄でないように、一気呵成的に進んでいくのは見ごたえが有ると言わざるをえません。

薬売りさんが出てこない

いや、ホント全然出てこなくて最初は心配になりました。が、終わってみればカメとアサの二人の間に生まれる大奥での立ち位置だったり、それが物語の要になっていたわけですから大切な時間でした。
それにしても、今回の薬売りさんはとにかくアグレッシブ。TV版ではあまり走ったりするシーンは無かったと思いますけど、とにかくスクリーンに写ればまあ動くこと。アクションシーンはどれもかっこよかったですね。

謎の鍵はパンフレットにあり

冒頭でも述べましたが、メインキャストが変わるという異常事態に私は困惑していました。ただ、キービジュアル見て分かるように、そもそもキャラデザが違うんですよね。
(これはこういうものなんだ)と私は割り切っていましたが、パンフレットにもこのコトには触れていました。神谷さんがオーディションを受けたときの話や、監督の話として。
もちろんTV版の薬売りさんも私は好きですし、そういう方は多いと思います。が、どうか(これはこういうものなんだ)と思って観て、パンフレットを読んでほしいです。
楽しみがもっと増えますから。

カメとアサ

作品の要になる二人ですが、二次創作をするしがない小生としてはこの二人だけのシーンは尊いです。
最後のシーンを見た時に二人のその後についてはもちろん納得はしましたが、いつかお勤めを離れた時に二人がまた相まみえる事。カメちゃんの笑顔がアサさんを癒やしたり、アサさんが朝餉を二人分用意したりと、そういう未来があってほしいです。

この場合、アサさんは残念ながら天子様の覚えはめでたくないほうが、私としては都合がいいですがね。


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