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「野宿をしながら自転車で日本を横断した話」 6/1 京都市内観光 15km

久しぶりのベッドが快適すぎた。

ゲストハウス。しかも1週間ぶりのベッド。ベッドで寝ることは普通のことなのにも関わらず、本当に幸せなことだと感じながら一晩を過ごすことができた。

京都市内で1番安い金額(素泊まり 1000円+ 税200円)だったし、普通に快適だったので、もう1泊ここに泊まりたいもの。が、今夜は予約客でいっぱいらしい。そういうこともあって、今夜は違うゲストハウスを予約する。

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予約が終わったので、身支度をしてゲストハウスを後にする。別に普通ののことなのだが、京都市のポスターは関西弁で書かれている。余談だが、京都の関西弁はやんわりした感じに聞こえるので個人的には好きだ。

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繁華街に昔から商いをしてそうな茶道具の店があったりして、こういうところにも京都らしさを感じる。

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午前もまだ早いということで、昨日行けなかった「錦市場」へ。

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鮮魚から、漬物、お茶や食べ歩きできるようなものまで何でも売っている。朝から人混みがすごく、地元の人というよりも自分みたいな観光客が多いような印象。

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朝からタピオカ屋にはまあまあの人数が列をなしている。どうやら、京都もタピオカ人気は例外ではないらしい。


今日1番目の世界遺産は??

次の目的に向かうまでに、ふと顔が痒いことに気づく。触ってみるとなぜかぼこぼこしているので、iPhoneの内カメで顔を覗いてみると、無数のに刺された跡が。後でムヒの塗り薬と虫除けスプレーを買う必要がありそうだ。蚊、恐るべし。

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ちなみに、今日1番目に観光するのは「銀閣」(正式名称: 東山慈照寺)。金閣寺は今月末にまた友人と京都に戻ってくるので、その時までのお楽しみとしてとっておく。入場料を払って早速敷地内に入ると、苔が織りなす緑の景色が、書院造りのシンプルな外観の銀閣と相まり、純和風の景色を創り上げる。

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想像していたよりほど大きな建物ではないが、花頭窓といった不思議な形をした窓、歴史を物語る木造の壁との調和が美しい。

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その後ちょっとした山を登り、昔足利義政のためのお茶専用に使われていた湧水の泉を見学した後、銀閣を見落ろす位置に来る。

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向こうには山脈や京都市街が見え、眺めはとても良い。金閣もまた雰囲気が違って風情があるのだろうが、金閣の写真と見比べても、おそらく銀閣の方が好みという結論に至りそう。


○○○○○○にも見える平安神宮!

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銀閣を出発し、次の目的地に向かう。この日2ヶ所目に訪れるのは、昔平安京があった地に、明治時代建立された「平安神宮」という神社。

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参道の前の道路には、朱色と金で彩られた大きな鳥居が迎える。

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今日は土曜日ということもあってか、かなりの幅がある参道には、屋台や京都市のブースが設置されている。足湯があったり太鼓の音色が響いていたりして、京の熱気を感じたように思う。

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平安神宮は、他の神社と同じくを基調とした神社だという点では共通しているものの、その壮大さは圧倒的なもの。

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近くで見ると、かなりの迫力がある。平安時代当時の建築方法を再現しているのか、地元の神社では見受けられないような、風光明媚な装飾が広がる。

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本殿の両脇にある建物の屋根は、遠目から見ると「平等院鳳凰堂」のような形にも見える。その繊細な造りは、まるで目を奪われるよう。「京都随一の観光地」と謳われている理由がよくわかるスケールの神社だ。

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その後は自転車を進め、市内の南側に位置する清水寺の方面へ。しばらく歩いていると、食事処なのか、すごく京都っぽい風景が広がっている場所に遭遇したので、とりあえず写真に収めておくことに。

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途中、観覧無料という文字と一緒に「高台寺利正堂」と書かれている看板を発見。もしかしたらすごい御堂かもと思い、とりあえず見学することに。敷地内には、大きな座像が見えている。

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人が100人程入りそうな円形の御堂には、360度仏教に関する人物や物が描かれており、正面にはお釈迦様が周りの大衆に見守られて横たわっている。外の暑さとは無縁で堂内はとても涼しく、落ち着いた雰囲気でとても気にいる。20分程その絵を見つめていると、なんだか邪心が取り払われるよう。


清水寺はまさかの○○中だった...

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御堂を後にし、五重塔を横に歩いて清水寺へと続く道を歩く。着物を来ている人も大勢いて、いかにも京都らしい光景だ。

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そのすぐの所に何か人だかりができていると思っていたら、どうやら舞妓さんが2人ほど歩いていたようで、観光客の方が一緒に写真を撮っている。

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ちなみにこの時点で既にお昼を過ぎている。どこかでお昼休憩をしようと思ったが、道中、ふりかけ専門のお店がふりかけご飯、煎餅屋でも小さい煎餅を試食をいただく。

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更に清水寺の手前では、参拝後の客に冷たい緑茶を配っている。どうやら、お土産用の「生八ツ橋」を売っているお店らしい。参拝はこれからだが、とりあえずそこでまた試食をいただくことに。

黒糖やニッキ味などオーソドックスなものから、ラムネやバナナなど一風変わった物もある。他にもせんべいなど他のお菓子もあり、すっかり試食だけでお腹いっぱいになってしまう。

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ということで色々時間はかかったが、なんとか清水寺の入り口へ到着。京都は本当にどこも混んでいる。もちろん、ここも例外ではない。ちなみに境内は写真撮影が禁止なので、ポケットにしっかりとしまっておく。

本堂に入ると長い列ができていたので、何か珍しいものが見られるのではないか後、とりあえず並んでみることに。集団心理にまんまと引っかかってしまった気もするが、小さいことは気にしない。

すると左手の方に、テレビで見たことがある国宝の仏像だちがずらっと並んでいる。仏像の前に柵が張られているので、遠目ではあったが、十分にその威厳は感じ取ることができる。

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ただ一つ残念なのが、今(2019年)は清水寺の大規模な改修工事中らしく、ネット上でよく見る見栄えの良い清水寺は、灰色のシートが覆っている。まあ、これが人生最初で最後の清水寺訪問ではないと思うので、今回は我慢。本来の清水寺の写真には、ググってみると無数の検索結果が出てくると思う。


○○弁が知りたいイギリス人?

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清水寺を出る時に、お寺なんかに行くとよくある「ありがたいお言葉」を拝見し、今日のゲストハウスへ向かう。なんとなく早めにチェックインをして休みたかったので、まだ午後4時だが到着。

受付が日本に住んでいるイギリス人女性、宿泊している人も外国人が多いので、ここでは英語しか話さなかったような気がする。関西弁の話し方を学びたいと思っていたが、まさかいつも通りの英語を話すとは不思議なもの。青森から来たと伝えると、津軽弁について興味津々に聞いてくる。イギリス人に津軽弁を教えたことは今までの人生でなかったかもしれない。

この日の部屋は3人部屋で、他2人の宿泊客と相部屋のような形になるはず。だったのだが、当日になってキャンセルが出たらしく、六畳一間を1人で使えることに。これは素直に嬉しい。

今日の宿は1700円と、昨日の宿より500円高いのだが、1人部屋でエアコン付きというのならば悪くないだろう。


旅のエキスパート現る!?

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夜はスーパーから袋麺、ブリのあら、もやしを買ってきて久しぶりにラーメンを作ることに。ちなみに京都でも、青森県産のりんごは売っている。

共同スペースにあるキッチンでラーメンを作っていると、アジアを旅しながら働くという生活をしているスペイン人と話が進み、かれこれ1時間超も食べながらだべることに。よほどアジアが好きらしく、これまで数十カ国旅したらしい。こういう生活もしてみたいと感化される。

夜は京都駅のライトアップなど街中へ出かけることもできたが、こんなゆっくりできる日もこれから1週間はないので、部屋で書き物や携帯をいじるなど、自分なりのくつろぎ方を楽しむ。

天理教の町である奈良県・天理市の詰所に「旅人なんですけど明日泊めてもらえませんか?」と連絡したところ、あっさり断られる。原則天理教信者の方しか泊まれない場所なのでしょうがない。明日からはまた公園生活になりそう。