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最緊急通知・ラオス首相府発出:コロナウイルスによる肺炎流行の予防・管理・対策について

ラオスは中国と国境を接しているし、中国からの労働者や出張者も多く影響が心配されます。通知内にも個別に中国対策の言及があり、影響の大きさを感じます。以下記事の要約です。

首相府記事:2020年1月28日13:00より
http://laogov.gov.la/activities/pages/press.aspx?ItemID=134&CateID=0

首相府は、2020年1月27日付けで通知98号(首相府)を発行し、新型ウイルス(Novel Corona Virus, NCOV)から感染する肺炎流行に対する予防、管理、対策についての方針した(通知には「最緊急」と赤く印がしてあります)。

トンルン・シースリット首相及び副首相間での会議では、コロナウイルスが社会・経済に広範囲に影響を及ぼすことから、ラオス政府は、予防・管理・対策を緊急の重要事項と考え、中央地方すべての関係機関に事案の予防・管理・対策への協力を要請する方針が示された。

通知概要
1.保健省
を国家レベルの予防・管理・対策を実施する担当省とし、関係機関・地方と協力し、適時状況を政府に報告すること。
2.ソムディ・ドゥアンディ副首相を長とした対策本部を設置し、コロナウイルスが国家に与える影響を評価するため、関係機関・地方との調整役を務める。また次のとおり対策を講じる。
・流行の予防・管理のため、国境、空港、陸路のチェックポイント、病院、市場などの流行リスクの高いエリアを検査する。
・流行が広がらないよう、感染者を隔離・ケアする公衆衛生のサービスを準備する。
・社会周知のための広報活動、予防法、症状の調べ方、疑いのある場合の正式のケアへのアクセスについて、広報し社会に周知させる。
・コロナウイルス含む伝染病の原因あるいは健康被害を起こす食材について注意喚起する。
・中国からの旅行者、留学生、出張者、労働者などの健康状態を監視する。
・マスク、手袋、予防服などコロナウイルス予防のために必要な備品の必要額を管理する。
・ラオス国内の大型プロジェクトに従事している中国労働者に起こりうる影響について対策するため、研究・計画立案をする。
・コロナウイルスの予防・管理・対策に投じる必要補正予算額を確保する。
3.外務省を友好国、WHOとの調整役とし、流行の最新状況をフォローさせるとともに、流行が広がった場合、医療専門家チームの派遣、薬、予防ワクチンなどの支援が受けられるよう態勢を構築させる。在中国ラオス大使館及び領事館は中国側と緊密に連携し、中国にいるラオス人旅行者、出張者、学生らへの支援を行うこと。また逐次状況を報告すること。

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