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こころが変容する(ほどのともだちと出会うこと)
久々に会った友人に「仕事どう?」と聞かれて、少し投げやり気味に答える。
「会社行くのだるくて。在宅勤務が多めでよかった」
「誰かに会いたくならんの?」
「全然ならない。誰にも会いたくない。一人で十分」「こんなに一人が気楽って思わなかった」
強がってると思われたのか、友人は見透かすように少し微笑んで言う。
「嘘。今の職場だからでしょ。〇〇は人が好きなのに」。
その目は慈愛に満ちている。
かめはめ波に打たれた日~コミュニケーション考~
かつて、留学生だった。そう告げると大抵の場合「じゃあペラペラなんですね!」と返ってくる。
ペラペラかペラペラでないかは留学そのものとは相対しない。いわんや帰国から十〇年も経っていれば、推して知るべし、である。
異国で暮らすその日まで、私は自分のことをお喋りでコミュニケーション力の高い人間だと思っていた。しかし、私はあくまで「テクニック」で日本語を操っていたが故にお喋りだったのであり、日本語力に
人生を永遠に変えた映画
好きな映画は数多ほどあるけれど、「人生を変える」ような映画に出会うのは至難の業だ。意識下で作用するような影響を与えたものはあるかもしれないけど、はっきりと「これがあったから、私の人生はこう変わった」と認識しているのは、感動的な超大作でも、世界的な賞を総ナメにした作品でもなく、インディーズとも数えられるような小さな作品だ。
その名は「GHOST WORLD」。
若かりし(まだメジャーへの階段を駆