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みいあ初CD”Pure Blue”誕生秘話。

 CD発売記事なのに、美藍(みいあ)が生まれること数年前より話を始めます。なぜなら僕が現ポジションの三線にまつわる諸々を生業にできたのはみいあのおかげでもあり、彼女の誕生前にこの音楽ストーリーは始まっていたからです。

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 僕は28の結婚当時、超零細のミュージシャンでした(一応、仕事はあった。)生活費の大部分ははなこさん(嫁さん、以下はなこ)のアメリカ留学という夢のために貯めたお金と、彼女の仕事から得るお給料で賄われました。

 結婚しても、しばらく子宝には恵まれませんでした。大都会東京から海に近い茅ヶ崎に越しました。その家にはなこ1人を残し、沖縄で照屋政雄先生の三線屋で内弟子をしました。何ヶ月目かの時に彼女から電話を受け、娘を授かったことを知りました。大喜びは続き、お腹の大きくなる彼女との近距離&遠距離生活は続くのですが、ふと気づいたのです。

”はて、これから誰がお金を稼ぐのか???”

 完全にタンスの肥やしと化していたスーツを取り出し、会社面接に行きました。2社くらいの面接を受けて、3社目くらいかな、向かう途中に足が動かなくなりました。胃痛もしていました。

 そんな時に師匠の映画ホテルハイビスカス出演&プロモーションツアーが決まり、なんと無謀にも、僕はそのツアーバンドのメンバーに抜擢されてしまったのです。

 このバンドに賭けるしかないと、そりゃもう無我夢中です。ツアーリハーサルは都内某所、マネージャーのマンションで合宿にて行われました。どう大目に見積もっても僕が最下層であることは否めず、生活の世話から、めちゃめちゃ厳しいサウンドリハーサルまで、針のむしろで寝落ちる生活が続きました。

 トイレの個室だけが唯一の安心できる場所でした。

 懐にはなこの胎内で育つ娘のエコー画像を隠しもち、トイレでこっそり見ては自分を奮い立たせました。ここ以外に行くところがない。耐えろ!!と。
 ツアーにはお腹の大きなはなこも来てくれました。友達に支えられて別れ際の刹那、涙ぐむ彼女を見送り・・・、ロミオとジュリエットかっつーの・・・なドラマを繰り広げました。

 呆れるほどに練習しました。当時から作曲ももちろんしていました。その時の頑張りが今の僕を支えてくれていることは間違いありません。

 私どもは3人の子どもに恵まれ、その都度、それぞれのドタバタ物語を繰り広げるわけですが、この一番お姉ちゃんの美藍(みいあ)はお腹にいる時から三線や音楽を聴いて、そしてこの世に出現してからはステージに向かってしまったわけです。彼女はすでに女優業を始めています。彼女は家でずーっと歌っており、いろんな意味で面白い。タイミングが合えば誘ってみる気満々でした。

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 巷はコロナ騒ぎでキャンセルラッシュ。2021年は沖縄の用事ができても→キャンセル→できては→キャンセルが続いたのです。正直なところテンションも落ちます。それならばと、キャンセルされた時間を利用し、キッチン付きの宿に8チャンネルのマルチレコーダーを持ち込んで、娘と2人で一週間の合宿を敢行しました。選曲も全くしていなかったので、現地であーでもないこーでもないを繰り広げました。

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 月虹のうた(M-1)は僕の三線仲間である池本加奈子ちゃんが、彼女の友達に書いた詩があって、それはもともと琉球民謡に乗せて歌われていたんだけど、とってもいいなーと思って、その詩に忠実な歌を一曲作りました。そうしてできた曲の出来が良かったので、ちょこっと詩を変えて、矢島色を加えていいか作者に了承をとり、再編したのが、この度の月虹のうたです。僕が歌おうと思って温存していたのですが、レコーディング最中に思い出して、みいあに歌ってもらったらめっちゃ良かったので、そのまま採用しました。

 さすが親子とでもいうのでしょうか、僕の過去作品を彼女はいくつか覚えていました。常夏マンボ(M-2)や聴こえるよ(M-5)など、僕がよく歌っている曲に関しては、まーそれもありかなと思いました。

 HOALOHA(M-3)に関しては、元々は彼女が小学校二年生の時に担任の先生が彼女の誕生日にプレゼントしてくれた詩です。とてもかわいい、いい詩だと思い、そっこーで曲をつけてしまったのですが、ま、諸事情ありまして、当時はお蔵入りしたのです。このタイミングでどうか?と問うと、みいあはしっかりメロディーを覚えてくれていました。これには感動しました。早速、レコーディングに取り掛かるために、二番、三番の歌詞を作りに宿の自転車を借りて、真夏の海沿いに散歩に出掛けてきました。2時間ほどして帰って彼女に歌ってもらったのが、このアルバムのHOALOHA〜otomodachi〜です。

 女の華(M-4)は彼女の高校卒業時の芝居の挿入歌で、作詞作曲ともみいあです。お伊勢さんというのは彼女の役柄の名前で、本当はそろばんダンスというとっておきがつきます。この歌は周囲で大ヒットし、クラスメイトのみならず、その家族、後輩たちも歌えるとのことです。今回、アルバムに収録するにあたり、一部のメロディーの確定、コードアレンジ、そして二番(敏作詞)の追加を行いました。

 僕は元々、ロック人間だったので、琉球民謡をやろうが何をしようが根底に流れているのはロックなのですが、娘は違います。女優の彼女は宝塚や四季などミュージカルも見まくっています。そんな中でいきなり常夏マンボというロックが出現したわけです。歌いたいと言ってくれるのはありがたいのですが、どうしてもビートに乗り切らない・・・むむむ・・・というわけで、ちょこっとリズムを変えて先に録ったのがM-6の常夏マンボ picnic mix です。のちに、やっぱりロックにチャレンジしようってことでやったM-2、彼女の独特な育ちの良さ感がでて、かなりいい線きたと思うのです。ちなみに今、ライブリハーサルを繰り広げる中で猛特訓してるのが、バックビート(いわゆる裏打ち)で、僕も琉球民謡に関わる前は全く無理だったし、暖かい目で見守っています(^ ^)。

 以上が、このPure Blueにまつわる物語の数々です。

 美藍という名前は、都会に疲れ、海の見える茅ヶ崎に移り住んで授かった命、海の青さにちなんで名付けました。それに、沖縄のブルーに見守られながらレコーディングをした思い出、感謝を表し、ビューティフル(美しい)とかディープ(深い)などの表層的な表現ではなく、純粋な(pure)ブルーとしました。

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 ジャケットは、みいあの友達の、黒瀧柊二(くろたきしゅうじ)君に描いてもらいました。2人は学校で11年間を共に過ごしました。絵を見た瞬間に、その恋愛とかそういうものとはまたちょっと違った、でっかい愛みたいなものを感じずにはいられず、ここでもまた素敵な出会いがあることに感謝しました。

 さまざまな愛に包まれて、今、この作品を世に出します。
どうぞ、よろしくお願いいたします!!(^ ^)

『CD予約』

予約、問い合わせは、美藍、やじびんまで、もしくは 
下記の予約リンクにご記入をよろしくお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdF9wj0YIjPyh1TjsBwR98Qg5d4kefJ1R_O_Kw9a2dr516o1Q/viewform

pure blue チラシ.001


『ライブスケジュール』

矢島美藍(みいあ)
CDアルバム『Pure Blue』発売記念ライブスケジュール
出演:矢島美藍(やじまみいあ) & やじびん

2021年12月30日(木曜日)
YouTubeストリーミング配信ライブ pm21:00start - 21:40end
https://youtu.be/b8rkg2Lu7no

2022年1月15日放送(再放送22日、29日)
ラジオ出演 ”FMおだわら87.9、南ぬ花三線クラブ”
夕方5時(再放送は夕方6時半より)

2022年1月23日(日曜日)
会場:アマガミスタジオ(湘南)
http://amagami-studio.com
open 18時 start 18時30分
投げ銭

2022年2月5日(土曜日)
会場:藤野倶楽部 結びの家(藤野)
https://fujinoclub.co.jp/facility
open 15時30分 start 16時00分
投げ銭

2022年2月8日(火曜日18;30~19;30)
かわさきFM『琉球リミテッド~かりゆし超特急~』
武蔵小杉タワープレイスより公開生放送

予約、問い合わせは、美藍、やじびんまで、もしくは 
下記の予約リンクにご記入をよろしくお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScE-PLPnkEizfzrCwhiN2cYSQtlUhik2lPGOgq7Y9a_ZSpGSQ/viewform






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