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動画広告のクリエイティブはどうやって作る? 現場で使っているツールを紹介します

こんにちは。クリエイターの青木 (@shoaooki) です。 

ヤフーでは「クリエイティブ企画」という名でディレクターとデザイナーが集まるチームが存在し、広告クリエイティブの提案や制作も行っています。
先日は、Yahoo! JAPAN が提唱する動画広告の4原則 を紹介させていただきましたが、こちらの4原則に則った動画の改善も行っています。

この記事では実際にチーム内でどのようなアプリケーションを使って動画制作・編集を行っているかを紹介します。

動画のクリエイティブ制作は After Effects を使う

静止画素材を扱う場合は、「Adobe Photoshop」や「Adobe Illustrator」を使っています。
これらはデザイナー以外の方も聞き覚えのある名前かと思います。

最近は動画でのクリエイティブ制作が増えているため、「Adobe After Effects」も使うことが多いです。
こちらは Photoshop や Illustrator と同列で「Adobe Creative Cloud コンプリートプラン」に内包されているアプリケーションです。

なぜ After Effects なのか

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After Effects は映像に関することは何でもできるアプリケーションです。
アニメーションを取り扱う映像作品ではコンポジット(合成)作業に用いられるなど、業界標準ツールになっています。

「映像編集」と聞くと通常は元の動画素材があり、カット編集するまでを思い浮かべるかと思いますが、このアプリケーションでは文字や図形、写真や動画、CGモデリングや特殊効果などを組み合わせ、0から映像を作り出すことができます。

Webでリッチな表現をしたい場合、以前は Adobe Flash が用いられる時代がありましたが、4G時代となりスマートフォンが普及した今、動画ファイルをそのまま取り扱うケースが増えました。
そんな背景もあり、After Effects はWeb業界でもリッチなコンテンツ作りの上で重要なツールへと役割が広がりつつあります。
After Effects まで使えるデザイナーは社内でも限られているため、クリエイティブ企画では After Effects の勉強会も開催しています。

After Effects を選んだ理由

前述の通り、動画素材をカット編集するだけであれば「Adobe Premiere Pro」や「iMovie」などで十分です。
番組コンテンツなど長尺の映像を編集する場合、プレビューしながらの編集ができるという点で、これらのアプリケーションの方が効率は良いです。 

しかし、動画広告の場合、短い尺で静止画と文字を組み合わせて複雑な動きを付ける、モーショングラフィックスの技能が求められます。
After Effects はまさに短い尺での動画の作り込みに適したアプリケーションであり、自由かつ華やかなエフェクト効果を入れるのも得意分野です。

▲ 作例: デジタル提灯 でのYahoo!天気アプリ動画広告 ▲

また、動画の入稿規定にあったエンコードは「Adobe Media Encoder」を使っており、After Effects はそのアプリケーションへの連動も可能です。
クリエイティブ企画ではこの Media Encoder 用のプリセットを用意することで、入稿エラーが起きない動画ファイル形式での納品を行っています。

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まとめ

今回はクリエイティブ企画にて実際に現場で使っているアプリケーションを紹介しました。

After Effects は学習コストや編集作業自体にも時間もかかりますが、身につけると簡単なカット編集から幅広い表現まで細かく作り込みが可能になります。
Creative Cloud コンプリートプランさえ契約してしまえば動画制作は完結できるので、動画広告をどんどん作っていきたい場合は欠かすことができないと思っています。

次回以降は After Effects の作例から実践テクニックなども紹介できればと思っています!

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