見出し画像

はじめての人にも、ずっと使う人にも「使いやすいUI」を模索した話

yahiro

こんにちは。カミナシでデザイナーインターンしている、yahiroです。

カミナシではインターンとして、プロダクトのUIデザインをさせていただいています。今回はカミナシという、ちょっと変わったプロダクトを作っていく上で得た学びついて共有したいと思います!

カミナシというプロダクト

カミナシのプロダクトはとても特殊で、利用するユーザーが大きく2つの属性に分けられ、それぞれに別のアプリケーションが存在しています。

  • 現場で作業する作業者(iPad)

  • 作業する人が使う帳票を作成する管理者(Web)

カミナシというプロダクトをデザインする上で、それぞれの属性をもつユーザーが存在することは、特殊な部分の1つと考えています。
カミナシのデザイナーの役割として、この2つの属性を横断的にデザインしていきながらも、2つのアプリケーションを破綻なく支えていくことは、とても面白味の感じられる部分だと思っています。

伝わるUIデザインってなんだろう

カミナシはいわゆる「ツール」的側面が強く、もちろんですが、お客様に使っていただくことによって最大の価値を発揮します。そこで、ツールを初めて使ういわゆる「初心者」の人に使いやすければ、一番便利なのではないかという仮説を持ちました。
UIにおける「学習コスト」をできるだけ下げることで、サービスを使う人の裾野を広げ、貢献できるのではないかと考えたわけです。

まず作ってみた:
簡単に設定を作れる「チャット形式」UI

まず、「AIチャットボット」は、初めてツールを触る人にとって理想なのではないかと考え、軽く作ってみました。

作ったものがこちら

この「チャット形式」「セットアップ形式」は、表示されるガイドに沿って、内容を入力するだけで、簡単に設定を進めていくことができます。ユーザーが質問を作るハードルを下げることによって、マニュアルを削減することができ、サービスを継続利用するきっかけになるのではないかと考えました。

しかし、そもそもの問題点がありました。質問を作ることに対して時間が多くかかるという点です。プロダクトに慣れ、もっと継続的に使いたいなと思うユーザーに対して、負荷をかけてしまうのではないかと懸念点がありました。
いくつかの問題点が存在するなと思いつつ、「チャット形式」にはそれを超えるメリットがあるのではないか、と考えていました。

usagimaruさんのツイート

そんな観点で悩んでいたある日、Twitterのタイムラインにこのツイートが流れてきました。

まず、「初級者は初級で居続けたいわけではない」という心理を考えていませんでした。速やかにプロダクト慣れを促すような仕掛けを提供しながら、上級者が難なく作業できることが理想だということを、usagimaruさんのツイートによって、腹落ちしました。

人間工学におけるSRKモデル

このツイートを社内のSlackチャンネルに共有したところ、デザインエンジニアのショウ @KinroSyo さんに、「SRKモデルの話ですね」と教えていただきました。

このSRKモデルとは、利用頻度や経験/学習によって、行為を分類するという考え方です。行動パターンを3段階のスキル(Skill)ベース、ルール(Rule)ベース、ナレッジ(Knowledge)ベースの3つに分類され、主にヒューマンエラー防止に使われるモデルです。
UIデザインでSRKモデルを置き換えると、以下のようになります。

SRKモデルのそれぞれのレベルに適したUI設計を施すことによって、ユーザーの誤操作を防ぎ、適切な動作を促すことへつながります。
また、使用頻度によって、SRKモデルのどのベースにフォーカスして設計することも重要だということです。

[参考] 総務省消防庁. 安全管理の心理学的分析 : https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/kento047_06_2-2.pdf

UIを設計していく中で、ある程度ユーザーをターゲティングして、リテラシーや過去の経験などを捉えることは行ってきましたが、SRKモデルはその点がとても言語化されている、求めていたものでした。

SRKモデルを元にしたUI設計

今回のUI設計においては、SRKモデルを踏まえ、初心者視点という部分を一旦捨て、「一覧性」「操作性」を重要と考える「ナレッジベース寄りの、ルールベース」と置いたUIを設計することにしました。
作成したUIはこのような形です。

設計したUIを社内のCSチームなどに共有し、プロトタイプを操作していただく、テストを実施したところ、細かい修正点はあるものの、UIのフローはとても好評でした。

  • このUIを操作するユーザー層を確定させること

  • 実際に操作するユーザーのリテラシー感を把握すること

  • 機能の使用頻度などに応じて設計をすること

この3点が、UIを設計する中で非常に重要な要素であることを実感しました。

最後に

UIは、ユーザーの体験を大きく左右する、「体験の根幹部分」なので、設計していくことは、とても難しいことだと思います。しかし、難しいながらも、問題を解決するアイデアができたときの楽しさや喜びは、何か熱いものがありますし、何事にも変えがたいものがあるなと感じています。

カミナシは、現場で働く、これまでデジタルツールに触れたことがない方から、管理職でバリバリツールに触れてきた方まで、さまざまな経験を持つお客様が使われるサービスです。ここまで広いユーザー層を持つサービスは、日本のスタートアップではとても珍しいのではないかと思います。
「今まで誰もやってこなかった、3,900万人の働き方」の課題を、デザインを通して解決していくことは、とても難しいことだらけですが、私にとってかけがえのない経験になっているように感じます!

ぜひ、カミナシにご興味があればご連絡ください!

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!