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ドキュメンタリー

珈琲も飲み過ぎていないのに、眠れない夜を迎えるときがあります。
疲れているのかな、呼吸が苦しいのかな、
いろいろな想いを馳せるとき、ふと、ドキュメンタリーを眺めます。

冷蔵庫から牛乳を取りだして、マグカップに流し入れ、
冷やしておいた小さなチョコのつぶを三個くらい、
てのひらのうえに置いて、からだを楽にしながらテレビを見ます。

お気に入りの音楽をかけながら、
部屋の電気を小さなオレンジ色の豆電球のあかりにして、
呼吸を、ゆっくり吸って、ゆっくり吐きます。

最近の寝る前のお気に入りの音楽は、
ルイアームストロングのアルバム。
彼の、親しみのある、
やさしく包み込んでくれるような、あたたかい歌声。
奏でるトランペットもいい味をだして、アレンジも心地いい。

テレビは、NHKのドキュメント72時間や、
おやすみ日本を録画していたものを、
何回も、何回も、眠れないときに繰り返し見ていると、
やがて、呼吸が楽になり、安心感を覚え、
まぶたが、さがってきます。

ドキュメンタリーは、特に騒がしい音楽は流れないし、
ナレーターの人も、落ち着いた語り口なので、
静かな時間が訪れます。
ドキュメンタリーは、
一般の活動をしている人へのインタビューや、
著名人への対談などが好きで、興味深く拝見しています。
ドキュメンタリーを見ていると、
楽しそうにしている人、悲しそうにしている人、
怒っている人、何かに夢中になっている人と、さまざまです。
ドキュメンタリーを見ているときは、
なにも考えなくていいし、
あたまをぼーっとしていていいので、気が楽になります。

おやすみ日本は、宮藤さんや又吉さん、
アナウンサーの人やゲストのみなさんが語られる話が、
とても聞き心地がいいので、
いつも番組の途中で夢の世界に旅立ってしまうほどです。
番組のおわりのころに、
ゲストの人が弾き語りをしてくれる時間があるのですが、
アコースティックのセット仕様なので、
やさしい、あたたかい雰囲気に包まれて、
気持ちのいいものです。

ひとりでもいいし、ひとりじゃなくてもいいんだけれど、
テレビ番組のドキュメンタリーのなかの、
知らない誰かを見ているだけで、
安心している自分がいることに気がつきました。
そんなとき、テレビって便利だなぁって思います。
番組のなかの、おかしな話で、くすっと笑ったり、
そうだよねと共感したり、じーんと感動したり。
眠れない夜は、牛乳とチョコレートとテレビが、おともだちです。
ちゃんと歯を磨いたのに、チョコレートを食べてしまった…と、
いつも、いつも、その繰り返しなのですが、
それも含めて、自分らしいなぁと思い、
嫌いな自分も、少しだけ、認めてあげられるような気がします。
眠れない夜は、僕だけではないんだ、と思いながら、
ゆっくり、のんびり、眠れない夜を楽しみながら、生きようと思います。

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