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【失敗しない】ドレープの洗い方!

カラードレープは、洗わないと匂いがついたり、カビが生えてしまうので、洗うべきです。

ただ、洗うと色々と問題が出ます。
皆様が洗濯後に苦労しないために、各種ドレープを洗濯機に入れ、その後に乾燥機に入れて、検証しました。
参考になれば嬉しいです。

洗濯・乾燥結果


詳細レポート

比較したのは、下記の6種類です。
洗濯ネットに入れて、普通の洗濯物と同じように、普通モードで、洗濯機で洗い、ガス乾燥機で乾燥させました。

ピンキングのドレープは、端から糸くずが出ますので、洗濯後に糸くずだらけになります。
120枚のドレープを、全て手洗いするのは大変ですが、注意しながら手洗いすると、ある程度は軽減できます。

1.綿(メローロック)アートジョイ 160色ドレープ


■ドレープシールは使い物にならなくなります。
■メローロックですので、ほつれません。
■しわくちゃになって、アイロンがけがものすごく大変で時間がかかりました。120色や160色となると、2時間以上かかると思います。乾燥機にいれずに、良く脱水した後、少し濡れた状態でアイロンがけし、シワを伸ばしながら乾かしていくのがベストだと感じました。

2.アクリル(ピンキング)ビッグウェイ 120色ドレープ

■ドレープシールは使い物にならなくなります。
■ピンキングでほつれます。糸くずはかなり出ますが、一度洗うと、2回目以降は出にくいです。
■しわになりますが、アイロンがけは綿より楽です。生地が薄いので、高温だと熱で溶けて伸びます。

関係ないですが、今回検証に使った、中古で買い取ったビッグウェイのドレープは、私がビッグウェイでカラーを立ち上げた時に、大手スクールで採用していただいたドレープセットでした。
自分の手でセット・作成したものが、15年以上の時を経て、自分の手元に戻ってきて、感慨深かったです。

3.ポリエステル(ピンキング)AIS 120色ドレープ

■ドレープシールは、通常貼っている、特注のドレープシールではなく、無料テンプレート+市販のラベルシールで作成したものを貼ってみました。やはり、洗ってしまうと使い物にならなくなります。
■ピンキングですが、高密度な生地なので、ほつれは少ないです。糸くずは出ますが、一度洗うと、2回目以降は出にくいです。
■乾燥機後でも、ほとんどシワになりませんでした。アイロンの手間が無いので楽です。

4.綿(ピンキング)AIS プライマリードレープ

■ドレープシールは、市販品ラベルを使っているので、ダメになります。
■ピンキングでほつれます。糸くずはかなり出ますし、飛び出た長い糸は、ハサミで切らないといけません。コストを抑えるために、市販の生地で作っているのですが、市販生地はほつれやすいですね。手洗いがおすすめです。
■しわくちゃになって、アイロンがけがものすごく大変です。乾燥機にいれずに、良く脱水した後、少し濡れた状態でアイロンがけし、シワを伸ばしながら乾かしていくのがベストです。

5.ポリエステル(ヒートカット)AIS 12分類ドレープ

■ドレープシールは貼っていません。
■ヒートカットですので、ほつれません。
■ポリエステルなので、ほとんどシワになりません。これは楽ですね。
ポリエステル×ヒートカット or メローロックが、「洗濯・乾燥」という観点では、最強かもしれません。

6.綿(バイアステープ)AIS ケープ

■バイアステープで加工しているので、ほつれません。ケープは汚れやすいので、こまめに洗うと良いです。
■しわくちゃになります。乾燥機に入れず、洗濯後、少し濡れた状態でアイロンがけするのがおすすめです。

結論

ドレープシールは、やはり取ってから洗ったほうが良いです。どれもダメになっていて、ごみとなり、洗濯機や乾燥機を故障させる原因になりそうです。

↑ドレープシールを安く・簡単に作る方法です。


それぞれのドレープは、一長一短があります。

綿はシワになりやすいですが、ドレープが滑りにくいです。
ポリエステルはシワにはなりにくいですが、ドレープが滑りやすいです。

私は商品制作でしょっちゅううドレープを洗っていますが、洗濯より、アイロンがけに、すごく時間と手間を取られています。

化学繊維であるアクリル・ポリエステルより、中古で買い取った綿ドレープは、どれも匂いがしたので、綿ドレープはより定期的に洗うべきだと思います。
ただ、一番アイロンがけが大変なのが綿なので、ネットのスキルシェア等で、アイロンがけしてくれる近所の人を探して、その方に洗濯からお願いするなど、外注も選択肢の一つです。

ただ、休みの日に、丁寧に道具を手入れする時間というのは、プロを実感できる、大切な時間になると思います!