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強制給餌になって2ヶ月 その3

その3のその後、4月下旬、不届にも私はブリーダーさんのところにもうすぐ一歳になろうとしている仔犬を見に行きました。

ビビリなその男の子は、ブリーダーさん一家の3人と私を見比べながら私の側に寄り、抱き上げて挨拶したら膝の上で寝てくつろぎだしました。

ブリーダーさんが呼んでも行きません。

「私、選ばれちゃったな」なんて勝手に思って、その子をお迎えすることに決めました。

弱っているうちの子のストレスになるだろうってことは勿論、それのみが1番の気がかりでしたが、このままジリ貧で亡くなる以上の悪いことがあるか?と考えなおしました。

ただ、調子の悪い時期が長かったので、逆効果で元気になるかも?なんて、図々しいことは考えなかったんですよね。
体重も半分近くに減っていましたし。

去勢手術を済ませた2週間後にお迎えを約束して帰りました。

2週間後、その日を迎えたときも我が子はまだ健在でした。
健在というより、ご存命という感じでしたが。

サークルに入り慣れている子でしたので、ゲージで過ごさせるように決めていましたが、うちの子がヨタヨタとゲージを見に行ったのには少し驚きました。

多分その日からうちの子が変わりました。
食べ物に興味を示すようになったのです。

こんな野生のかけらも残っていなさそうなコンパニオンアニマルでさえ、挑戦者に対抗意識が芽生えて「生き残る」力を刺激されるのですね。







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