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心からの感謝ってこういうことかな。

携帯の充電が切れて、友達と連絡取れずに困り果てて、優しく助けてもらったお話。


ある日、市役所で書類を出すために友達に市役所まで車で送ってもらった。


書類を提出して、いざ帰ろうとしたときに、携帯の充電が切れていることに気づく、、、

普段は、ちゃんと充電しているけどたまたま充電してなくて、友達と連絡が取れなくなってしまった。


電話番号は携帯電話が覚えてくれているから、自分で覚えてないし、

書類を出すだけだったから、モバイルバッテリーとか充電ケーブルも持ってきていない。



近くにいるかもしれないと思い、走って探し回ったが見当たらない。。


近くにコンビニがあったので、充電器を確認してみる。

コンビニの充電器は二千円もする。うん、たかい。しかも、コンビニ充電器はそもそも対応機種になっていない。詰んだ。


連絡をとらないことには、友達をずっと待たせてしまう。(このときすでに車を降りてから30分経過)申し訳なさの塊。


考えた挙句、だれかにバッテリーを借りるしかない、と。



市役所に戻って、ダメ元で全体受付の人に聞いてみる。

どうしても、友達に連絡取らないといけないんですけど充電とかできませんよね。。。

「そういう、サービスはしてません。」

わかりました。

(わかってはいるものの、ちょっと悲しい。)




コンビニに戻って、コンビニの店員さんに聞いてみる。

どうしても、友達に連絡取らないといけないんですけど充電とかできませんよね。。。

「そういう、サービスはしてません。」

わかりました。(そりゃそうだよね。)



コンビニ二軒目。

どうしても、友達に連絡取らないといけないんですけど充電とかできませんよね。。。

「そういう、サービスはしてません。」

わかりました。(ですよねー。)


市役所の駐車場係の人。

どうしても、友達に連絡取らないといけないんですけど充電とかできませんよね。。。

「そういうのしてないもんねー。」

わかりました。(ですよねー。)





携帯の充電をしていなかった、自分にへこみつつ、

充電器がそばにないこともわかってるし、そんなやつ来るわけないだろうから、急に充電させてくれって言われても、できるわけないやろ。ってのもわかってる。

見ず知らずの若者が急に困り顔できても、助けても何のメリットもないし、ましてデメリットもない。なんならめんどくさいし、ないで済ませることができる。自分のバッテリーでも、誰かに持ってないか聞いてみるとか、やりようはあるやん??何もしないでできませんは、かなしいぜよ。。。いや、それは期待しすぎだってこともわかってる。。。

と、いろいろ空想に浸りながらも、、、


市役所に戻って、書類を提出した窓口の人に

どうしても、友達に連絡取らないといけないんですけど充電とかできませんよね。。。

「ちょっと、できないですねー、、コンセントが使えるのがなくてー」

わかりました。。(とうとう、どうしようもなくなったなー。)


もう、ここまできたら、怖いものはなくなってきたので、

モバイルバッテリーお持ちの方とかいらっしゃいませんか??


すると、近くにいた同僚の方に声をかけてくださり、モバイルバッテリーとケーブルを貸してくださった。無事に充電もできて、友達と連絡をとることができ合流することができた。拍手!


散々、さくっと断られて、へこみつつも、手を差し伸べてくださることが嬉しすぎて、、、

優しさ、親切ってこういうことかもしれないなー。っと。


こんな経験は滅多にできることではないし、そもそも充電を忘れた自分が悪いのは変わりないが、

逆の立場になったときに、自分も同じようにできるかなって考えさせられた。自分の身近な人や、知り合いには優しくしたり、できるかもしれないけど、見ず知らずの人に、手を差し伸べることができるか。たぶん、今までの自分ではできないと思う。そうするのがいいこととわかっていても、もしくは、そもそも助けたいとか何も感じないか。

何かをしないことが悪いことではない。たぶん、それが普通なんだ。

けど、そこで手を差し伸べられるかどうかで、なんか、人生がぐっと生きることの素晴らしさに触れられる。

受付の人からしたら、モバイルバッテリーを貸しただけかもしれないけど、僕は一生今日の出来事を忘れることはない。それくらい、嬉しかったし、感謝してもしきれないような出来事だったから。


携帯の充電が切れなかったら、市役所にいかなかったら、他のお店で充電を断られなかったら、この経験をすることはできなかった。たくさんの偶然が重なって、何気ない日常がとても気づきの多い、素敵な1日に変わってしまった。


いつ、どこで、どんなタイミングで、自分が手を差し伸べる側に回るかもしれない。些細なことであっても、助け合うことが巡り巡って、いろんな人の幸せにつながっていく。

心からの感謝ってよく本に書いてあるけど、何もないのにどうやって心から感謝するんだろうって、考えてもわからなかったけど、考えてわかるものではなかったみたい。

何かをやって、行動してみて、どうにもいかなくなったりして初めて生まれてくるものなのかもしれない。本に書いてあるけどその瞬間はわからないことって多いけど、生きてたら少しずつ、つながっていくのかもしれない。


ただ、何となく生きていくよりも、

ほんの少しそんな気持ちを持って、生きていきたいなー。




たくさんの偶然がつながって素敵な気づきをありがとうございます。

いい出来事ばかりを追いかけずに、そのときは嫌な気持ちになったり悲しい気持ちになったりするけど、それがつながってその先の嬉しいことになっているんだから、そう考えると、人生に+もーもないのかもしれない。

全ての出来事は0でやってきて、自分で味付けをしている。せっかくなら、美味しい味付けを。

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