なぜアメフトを始めたか 後編

(前編、中編から続く)
心からアメフトをやりたいと思った理由は2つある。

・先輩方がとても優しくて、楽しそうで、とにかく部の雰囲気がいい。
・どんな人でも活躍できるスポーツである。

今回は、2つ目の理由について話していく。

私は、小学校から様々なスポーツをやってきた。

小学生時代
 ・クロスカントリー
 ・綱引き
 ・陸上
 ・野球
 ・アルペンスキー


小学校時代は、運動神経がいい方で、チームの中でも主力となることが多かった。毎日のようにスポーツに明け暮れ、とても楽しかった記憶がある。
中学生時代
 軟式野球部

中学校に進んでからは、野球のみを続けた。
ご飯を全然食べないのもあり、周りとの体格差、また中学校の統合によって人が増え、主力からは外れた。

高校生時代
 硬式野球部

高校では、体格、技術ともにチームの誰よりも劣っていて、試合で活躍した記憶がない。

中学・高校では、スポーツでは輝けなかった。
そんな中でも、中学校では、生徒会長を務め、クラスの中でも比較的中心的存在であった。
高校では、野球のプレー以外で、気配り、礼儀、またサードコーチャーにこだわりを持ってチームに貢献しよう、認めてもらおう、と頑張っていた。

自分が輝ける場所を見つけて頑張る、行動するという考えや成功体験を得られたことは、自分にとって大きいものだと思う。

しかし、心のどこかに、スポーツで自分が試合に出たい、活躍したいという思いは残り続けていたし、中学・高校でたまっていたフラストレーションは消えていなかった。

そんな思いを持ちながら大学に入学し、アメフト部の戦略的食べ放題に行った際にこんなことを言われた。

アメフトは、誰でも活躍できるスポーツだよ!

感化されやすい性格の私は、次のように思った。

こんな自分でも活躍できるかもしれない!

実際、タッチフットボールや練習に参加していく中で、先輩の言っている意味がなんとなく分かってきた。

アメリカンフットボールでは、いわゆるポジションというものがたくさんある。とても簡単に説明すると次のようになる。(厳密には、もっと細かなプレーの種類に合わせて、専門的なポジションがあったり、2つ、3つのポジションを兼用したりする)

    オフェンスチーム 11個
    ディフェンスチーム 11個
    キッキングチーム(スペシャルチーム)11個

また交代も自由で、野球に置き換えて例えると、
ピッチャーを先発させて、一旦ベンチに下げて、また8、9回で投げる、
バントがとてもうまいが選手が、バントしたい場面で何回も代打で出る、
といったような感覚だと思う。

要するに、専門性がとても高い
自分の体格にあった、得意なプレーや技術が発揮できるポジションがあって、基本そのポジションだけに専念する。(現実として、私が所属するチームのように、人数の少なく、いろんなポジションを兼用しないと試合ができないチームもある。)

入部した際にここまで分析していたわけではないが、直観として、「こんな自分でも試合に出られるチャンスがある!」と思ったのだ。

もちろん、何の練習も努力もなしに試合に出られるわけではないが、自分の特性を生かして活躍できるスポーツだと、今現在も考えている。
現状として、上のレベルで活躍できているわけではないが、自分のチームの勝利に貢献したり、全員が当事者意識を持って主体的にアメフトに取り組めていて、入部してよかったと心から感じている。

そして残り1年、悔いが残らないように、全力でアメフトを楽しみたい。


以上で”なぜアメフトを始めたか”の記事は終わりにする。読んでくださっている方々に感謝したい。
3日間にわたって、自分がアメフトを始めた理由を言語化してく中で、やはり過去の自分の経験や価値観が、その時の意思決定の判断材料になっていることを改めて実感できた。
自分が入りたいと思える企業に対しても、今回のように自分のこれまでの経験や性格からくる本質的な理由が分かったうえで志望していけたら、納得のいく就職活動になるのではないかと思う。


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