大会戦の一幕の思考まとめ

思考の言語化練習の一環として少し前にメモ帳にまとめていたものをせっかくなので公開しようかなと思いましたのでお暇な方は是非どうぞ

ルール
大会戦3戦連続の最高スコア60名中の上位8名が準決勝に進出
オカなしのウマ5-15
55,000持ちトップ3連続でボーダーくらい

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4または7m切れば聴牌し、6-9s待ちのリーチ赤1で高めタンヤオになる手ではありますが、
同順に親から先制リーチを受けているという場面です。

6sが河に2枚切れなのと、9sがドラ表示に1枚と目に見えて合計3枚
全体的にソウズの上が高く、親のリーチも手出し4s→6s→8sと切ってリーチなので、6899から6→8切りとなった9sがヘッドのケースがそこそこあり得えます。

上家の河もソウズが高く、少なくとも1ブロックくらいは持っている可能性が高く見えます。

対面に関しては持ち点が少なくなっており、手によっては歪な手順を踏む必要がある場合もあるためどうなっているかはわかりません。
69sが親にヘッドの場合は2枚と上家が69s関連の1.5ブロック程度あると仮定するならば、
見えている枚数3枚+体感使われている枚数が2枚+1.5枚=6.5枚
8枚-6.5枚は残り枚数が1.5枚となり、体感の残り枚数ではこの69s待ちに自信がないため、親のリーチにぶつけるのはあまり得ではないと考えました。

親のリーチの打点につきましては、自分から見えているドラは赤5mと対面が切っている1sが1枚だけなため不明です。

2打目8m、3打目4sとかなり整っていそうな手順で進行しており、最終的に愚形ターツ払いでのリーチのため良形率は高そうです。

配牌の時点でそこそこ形が決まっているケースも想定されるため2打目8mの裏筋4-7mに568からの8mにも見えて少し嫌な感じもしていましたが、これはほぼ勘に近く論理的ではありません。
8mがシンプルに孤立浮牌の可能性も普通にあります。

まとめると

親のリーチ
打点:不明(ターツ選択が入っているためどちらかというと高めに設定しておく方が良いでしょう)
待ち:不明(良形率高めで、9sがらみのシャンポンもありそう)通っていない残りの筋は11本

自分の手の価値
打点:2600〜
待ち:端がらみの両面だが残り枚数が弱めに見える
打ち出す牌の危険度:不明だが感覚的にはやや危ない

不明な点が多いですが、4-7mを押した際のリターンとして打点も安く、待ちも良くないので一度聴牌を外す選択をしました。


聴牌の外し方も2通りあります。

A.現物の8mを2連打する
B.現物の8sとスジの7sを切る

より安全度が高いのは「A」ですが、そのままでは結局追っかけリーチといけなかった最大の理由の6-9sが強そうに見えないという問題が解決しておらず張り返したとしても、6-9sが埋まって聴牌しない限りは再度押し返すことが困難です。

「B」のケースだと7sは現物ではありません。
しかし、この7sが当たる形としては辺張、嵌張、シャンポン、単騎とありますが
辺張だとすると6889から6→8と切っているのことになるので違和感があります。
6889なら普通は9→8or6となるためです。
手役が絡む場合には、あり得る手順ではありますが今回は2打目8mと自分に8pが暗刻で持っており789の三色は可能性としては薄いとみていいでしょう。
シャンポンだとすると、6778から6→8と切っているのでかなりおかしな手順と言えます。
万が一当たったとしたら、ツモり四暗刻のような手でしょう。
同様に単騎も、かなり違和感があります。
6688sの飛び対子から6→8で嵌張待ちのケースは一見手順としての違和感は少ないように見えますが、4sを切っていますので、46688sから一旦スリーヘッドに受けたということになります。
(※スリーヘッド最弱理論より、ヘッド候補が3つある場合、基本はヘッドをほぐす選択になることが多い。ただし例外もありますのでご注意を)

やはり、そこにはやや違和感が残ります。
上記の理由から、7sはほぼ安全と言えるので8mを2連打するのと危険度はほぼ変わらずにターツの組み替えをすることができる「B」の8s切りを選択しました。↓

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そして数巡後に萬子の多面張で張り返しました。
今回の待ち2-5-8mは自分の目からは、2m4枚、5m2枚、8m1枚の7枚待ちで
4mが3枚見えていますが2mは1枚も見えていませんし、8mは親リーチの現物ですが誰も打ってきていないので持ってる可能性がやや低く、今回の待ちは先程の6-9sよりは、かなり良さそうに見えます。
また、打点も先程とは違いタンヤオが確定となりましたのでリーチタンヤオ赤、更に高め一盃口と打点的にもめくりあいに見合うとの判断で、追っかけリーチを選択しました。↓

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結果は見事高めをツモって5mが裏ドラで乗って3000/6000となりました。↓

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対局中はかなり気持ちよかったですが
6-9sで押し返すのは自分の手の価値的に微妙で、待ちと打点を良くするというのが聴牌取らずとした一番の理由ではありながら
6-9sも山にいましたし、読みとしては正解ではなく結果的にたまたま4-7mが当たっていたというだけではあります。

今回の読みは当たってはいませんでしが、結果的に成功したというケースでした。
思考の部分も、安め2600点では不満だから高めを目指すという箇所だけが一致すれば結果は同じになります。

もしも、親の河が8→6→4の切り順だったら、2打目が8mではなく9mだったら、同じ選択を取れたかわかりませんね。

いろいろ考えてうまぶって打つのが楽しくて麻雀やってるところもあるので今後もこういう思考は続けていきたいと思います。

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