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《10/9-15開催!ヨコハマ・フットボール映画祭2021》映画祭の目を奪う、メインビジュアルとデザイナーにインタビュー!

みなさん、こんにちは。ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第37回を担当します、スタッフの中村由香です。よろしくお願いします。

今回は、ヨコハマ・フットボール映画祭(YFFF)でメインビジュアルを描いてくださったミヤザキさんへのインタビューと映画祭のデザイン全般を担当してくださった鈴木彩子さんに今回のイラストを描いた意図やデザインするうえで気を使ったことなどをお聞きしていきたいと思います。

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ミヤザキさん 1992年産まれ、島根県生まれ大阪在住の画家、イラストレーションの仕事のほか、関西を中心に展覧会を積極的に開催しています。近年 イラストレーションの仕事にも活動の幅を広げ アートとイラストと アーティストとしての在り方を模索しているところです。

今回、デザイナーの鈴木彩子さんがたまたまイラストの展示会で自分の似顔絵を描いてもらったミヤザキさんのイラスト、可愛い、ぽっちゃりした優しいフォルム。これをサッカーのイメージと結びついて声をかけた鈴木さんの発想も面白いのですが、結果、とても良いイメージに仕上がりました。

「もともと、サッカーをテレビで見ていたので取っ付きにくいものでは無かったんです。さらに映画は大好き。よく映画館にも行きます。映画館の雰囲気が好きなんですよね。映画祭と伺って、すんなり受け入れられました。けれど、実際メインビジュアルになると、責任が思いな〜と少し尻込みしてしまいました。それで鈴木さんにいろいろな資料をいただいて自分なりに考えてみました」

プロレス2

プロレス1

「近頃、プロレスのイラストを何点か描いていたのでそれもヒントにしてサッカーの躍動感や観客などどう入れ込むかいくつかのアイデアを考えてみました」

3つのアイデアがあったそのラフを大公開。

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「ラフの1枚目2枚目のように動きのあるシーンをクローズアップしあり、画面上にたくさんサッカー選手を配置したり、題材がスポーツなので躍動感や賑やかさを意識していたのですが、ありきたりかもしれないと思いあえてボールを足元に寄せて動きが停まっている場面もひとつ描いてみました。鈴木さんやスタッフの皆さんの反応を聞くと『どれもいいから一番好きなのでいいですよ』とラフの最終決定をゆだねてくださったので、躍動感よりも緊迫感のあるジリジリした感じがするイラストを選びました。描いてみると少しシュールな雰囲気にもなったのでこっちの方向にして良かったと思っています。

なるほど、今にもボールを蹴ろうとしているマラドーナとその姿を見つめている周りの選手の緊張した雰囲気がよく描けています。

80年台の雰囲気が好きだと言うミヤザキさん。マラドーナの雰囲気、残っている写真はまさにそれ。短いパンツ、背が低くモジャモジャカットのマラドーナはミヤザキさんの描いているイラストの雰囲気にぴったりでした。今回のミヤザキさんのイラストで映画祭がさらに盛り上がっているのは間違いないですね。

「フットボール映画祭のメインビジュアルが発表された直後にマラドーナの訃報がありました。偶然でしたが、なにか引き寄せられるものがあったのかもしれません。
こんな時期なので東京へは行けませんが映画祭の成功をお祈りしています」


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鈴木さんが手掛けたデザインの数々、みなさんも手にしたことありますね↑

鈴木彩子さん 東京生まれ、グラフィック・エディトリアルデザイナー。主にサッカークラブ、サッカー媒体や書籍のデザインを手掛ける。小さい頃からサッカー観戦が大好きで学生時代から一人で見にいくほどサッカー好き。今年発足したWEリーグのデザインをも引き受けているデザイナーさんです。初年度からヨコハマ・フットボール映画祭のスタッフとして関わっており、デザインもお願いしています。

「たまたま東京で展覧会をやっていて似顔絵を描いてくれたのがミヤザキ さんだったんです。
ミヤザキさんのイラストを見た時、線の強さ、肉付きの良い体型(ここがマラドーナっぽいところですね)、世界観がしっかりしているなと感じました。この二つが両立していることってなかなかない中で見つけた!と思いました。私をご存知な方ならわかってもらえると思うのですが、ミヤザキ さんも私と同じように「迷わない」んです。芯のある、思い切りのいい描きかたをするイラストレーターさんです」

今回のイラストの話をするとラフを描いていた時点で「納得」だったそう。「最初に、これだ!と思った通りどれもコンセプトがしっかりしていて、なのに可愛い。ラフを3種類出していただきましたがどれでも映画祭のイメージに合うなと思いました。今っぽい世界観をミヤザキ さんのフィルターを通すことによって可愛いクラシックさが出た、いいイラストになったと思います」

「コロナでマラドーナの映画が延期になったりしたけど、マラドーナのモチーフは普遍的なものでもあるので、いつみてもこの年を思い出してくれると思うし、映画祭のマスターピース的なものになるのではないかと確信しています。」

今年の実際のビジュアルは会場で見ていただくとして、鈴木さんの歴代のデザイン、ヨコハマ・フットボール映画祭の歴代ビジュアルを見ていただこうと思います。


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歴代、鈴木さんが手掛けた映画祭のデザイン2020年と2019年↑

近頃は先にも書いたように女性が活躍するWEリーグに関係するデザインをしています。「女性がサッカーというものにどれだけ関わっていけるか、これからが楽しみになっています。そのお手伝いをどんどんしていきたい」

WEリーグのマッチビジュアルのひとつ「大宮アルディージャVENTUS対三菱重工浦和レッズレディース」はまさに意思の強い、はっきりした女性の姿がきっちりと捕らえられています。

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鈴木さんは現在、4歳のお子さんをお持ちの女性。彼女が今、考えているのはキッズをメインとした女の子たちへ、サッカーをパッケージした色とりどりの楽しさを伝えていくこと。娘たちと、シームレスなサッカー人生を。とPONICORN(ポニコーン)FCというキッズを含む女の子たちのFUNクラブ。フットサルをしたり、ピクニックをしたり、この前はハロウィンキャンドルを作るイベントを企画したりしています。気になるかたは彼女のSNSを是非フォローしてみてください。


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