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”最強のチームには法則がある”【読書録】「THE TEAM 5つの法則」

こんにちは。

このnoteは人材大手営業職を1年で転職し、とあるスタートアップへ飛び込んだ男の読書録です。

読んだ本から厳選した3つの学びと明日からできる具体的なアクションプランを皆さんにご紹介します。


■「THE TEAM 5つの法則」 麻野耕司


■本書を読む目的

・チームのパフォーマンス最大化の要因を学ぶ

・明日からチームに何ができるか考える


■目次

1.チーム共通の「意義目標」を持て

2.「心理的安全性」で最高のチームへ

3.エンゲージメントは「チームのどこに共感させるか」で変わる

4.明日からできるアクションプラン


■1.チーム共通の「意義目標」を持て

全部で5つの法則が書かれた本書ですが、1つ目のポイントは「意義目標」もつことです。

本書の1章で、チームの共通目的の重要性について語られています。


目的の有無によって集団は”グループ” と ”チーム”に分かれます。

グループ = 共通目的がない

チーム  = 共通目的がある

例)集団下校もただ一緒に帰る集団は”グループ”ですが、「安全に帰る」という共通目的があれ”チーム”になります。


そしてその前提にたつと、チームにとって大切なことは

「目標を確実に達成すること」以上に

目標を適切に設定すること」となります。


さらにチームのパフォーマンスを最大化させるには意義目標が重要です。

意義目標を設定することで、その下位概念の成果目標に、チームメンバーのクリエイティビティが発揮されます。

「なぜやるか?」

「どんな世界観を実現したいか?」

これらを語ることでチームの力は最大化されます。

定量目標の上位概念を持つことで結果的に最高のパフォーマンスを破棄できます。


■2.「心理的安全性」で最高のチームへ

2つ目は「心理的安全性」です。

今、チームに求められているのはルールではなくコミュニケーションです。

そしてチームのコミュニケーションに大きく影響を及ぼすのが心理的安全性です。


その心理的安全性を阻む障害は4つあります。


【心理的安全性を阻む障害】

①無知だと思わる不安

「いまいちな質問をしたときにメンバーに馬鹿だと思われる」

このような心理が働くことがあります。

これは、質問する行動自体を大きく評価することで、率直質問機会を作りすことで防ぐことができます。

②無能だと思われる不安

これは失敗にたいする恐怖心です。

「たいしたことないやつ」と思われることに恐怖を感じます。

これは、失敗共有機会を作り出し、失敗から学ぶためにお互いの失敗を共有する時間を確保することで防ぐことができます。

③邪魔だと思われる不安

これは議論を遮って意見する際に生まれます。

「今の質問いる?」と思われることへの恐怖心です。

これは、意見が生まれたこと自体を称賛する文化を醸成することで防げます。具体的には会議中にファシリテーターが順番にメンバーに意見を求めることなどです。

④批判的だと思われる不安

これはチームの意見に反対する際に生まれます。

「それは絶対違うでしょ」と思われることへの恐怖心です。

これは、反対意見機会を時間を確保することで防ぐことができます。


個人的には他に、雑談時間で互いのバックグラウンドについて理解することも大切かと思います。

リモートワークのようなメンバー同士のコミュニケーションがとりづらい状況では上記を強く感じます。


■3.エンゲージメントは「チームの4Pのどこに共感させるか」で変わる

エンゲージメントを高めるための4Pという指標があります。

【4P】

Philosophy(理念・方針)

Profession(活動・成長)

People(人材・風土)

Privilege(待遇・特権)


そしてパフォーマンスが高いチームには

社員のモチベーションの源泉」と「提供している4Pがどれか」にエッジが立っているという共通点があります。

下記、具体例を見ると分かりやすいです。

【例1:Philosophy(理念・方針)にエッジが立った企業】

ディズニーがその代表です。

「夢の国」「ファミリーエンタテイメント」といった企業の世界観や理念二共鳴する社員が多いです。

【例2:Profession(活動・成長)にエッジが立った企業】

マッキンゼーがその代表です。

多くの社員が「若いときに大きくて難しい仕事ができる」ことに動機を感じています。

【例3:People(人材・風土)にエッジが立った企業】

リクルートがその代表です。

「社員の人柄」「かっこいい先輩」というカルチャーや人に動機をづけされる社員が多い印象です。


上記の3社は社外のひとびとにもそのユニークな魅力が理解されています。

すべての要素を高めることよりもどこかを極めることのほうが大切そうです。



■4.明日からできるアクションプラン

最後に明日からできるアクションプランをお伝えします。

・なぜ仕事をやるかを抽象化して考えてみる。できれば同僚にシェアする。

・会議ではとにかく配慮はしても遠慮せず発言する。

・自分が動機づけされる源泉を考える。そして今の組織にそれが見出せるか。


この3つについてぜひ実践してみてください。

それではまた。