聴けば分か〜る

2022年12月17日 22:29

この季節になると夜中に山には行けないんですよねぇ… どれだけ走り込んでも凍結路は流石に… ワールドカップも観れたら観るっていうほぼ観ない人間のスタンスで熱心に追いかけていない者でして… ハマーズの試合なら起きれちゃったりするのに不思議ですね
まぁ平たく言うと暇なんですよね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ということでいつぞやに「やろうかな」と呟いていたこれをホンマにやることにしました笑
元来、私は“音楽なんてフィールするかしないかのふたつにひとつだろ？兎に角聴けよ。聴けば分かるから“主義者です。
で・す・が、やっぱ何事もキッカケが必要ですよねと。MCバトルもまだ流行っているようですし、“ラップ良いよね“って人を“HipHop良いよね“に何人かを変えたろうという野望の元これを書いております。　

とは言いつつ初っ端からお前らを置いて行く気満々だ(笑)
私の200(？)枚くらい(300はない…はず…)の山から掘り出してきた第一回(二回目なんてないかもな笑)に相応しい珠玉の1枚はこれ

Febb as Young Mason/The Season

まずFebb(フェブ)とはどんな奴なのかについて
東京のラッパー兼ビートメイカー。2018年に23か24で亡くなった。

↑リリースの頃の動画
これだけの数のレコード買うくらい音楽好きで吸収してきてる奴ならカッコいいの作れちゃうよねって納得できる部屋

そのFebbが2014年にリリースした1stアルバムがThe Season

よく言われることだけど、そもそもファーストアルバムってのは大体どのアーティストでもカッコいいんだよね
主な理由は2つある。
まず1つ目は、例えばファーストを20で出したとする。それって言ってしまえば20年の積み重ねを1つの音楽にしてアルバムとして出しとるわけよ。でもセカンドは、ファーストが20でセカンドが24ならこの4年間の積み重ねになるわけやん。ファーストを超えてくるのは結構大変。
2つ目はファーストはやっぱり純度が高い。これから「音楽業界に殴り込みに行くぜ！」って奴は中途半端なもの作らないでしょ。「俺はこれがカッコいいMusicだと思うんや！」って自分が心の底から思えるのを作らないと転けた時に後悔するから。そいつ(そいつら)の思うカッコよさに忠実。ピュアだよな。

話をThe Seasonに戻します。
このアルバムがどういうアルバムなのか？
一言で言うと“ストリートに忠実“って感じ
アートワークにもそれがよく表れている。
所謂グラフィティアート的なデザインのジャケ。
靴紐を締めているFebbの足元の絵。
CDの表側に書かれている“BLOW THE DUST.BREATH THE SOUL“

肝心の音は、リリックの“代名詞BoomBap“の通り
90‘s NY(とそれの流れを汲む00'sの奴ら)が好きでバリバリ影響受けとるのが伝わってくるビート作りとビート選択。但し90'sでたまにあるほぼ「ドラムしか聴こえないんですけど」的なビートはなくてちゃんと(？)している。

続いてラップについて
フロウを聴いてください。MCバトルのコメント欄とかでよく見る言い方をすれば「聴き心地が良い」ってやつだ。音楽である以上聴き心地が1番大事っしょ。
リリックの中身は正直あんまりない(笑)
というか断片的過ぎて俺もあんま意味が分からん(笑)。断片を繋げて繋げて1曲が出来ているという感じ。繋がりのあるストーリーテリングとかはほぼない。
たまに良いこと言ってる時もある気がするけど、そこが主のラップじゃないからどうでもいいと言えばどうでもいい。ストリートに忠実だけど悪いことしてそれを歌ってるからストリートってのともちょっと違う。

アルバムとして聴いて欲しいけど、あえて1曲選ぶとしたら1番のお気に入りはThis Town
まずビートが圧倒的にカッコいい
“道端の見方　息の仕方　忘れる前に求める回答“とかなかなか良いリリックも飛ばしてる

説明は以上

結局は「兎に角聴いてみてくれよ。聴けば分かるから。」
俺が持ってるのはオリジナル版やけど、今はボーナストラック付きのデラックス版が売ってる。
トラックリストやCD自体にプリントされているアートワーク含めてアルバムだと思っているから、俺としてはCD版を買うのをお薦めするがデジタルでも良い。ちょっと安いしあくまでメインは音やからな。
HipHop聴いてみたいけど何聴こうかなって人はこれ聴いてみて。
んで気に入ったら教えてよ(笑)
次のお薦めもいっぱいあるから(笑)

終わり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？