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トークセッション~Taiwa no ba~開催報告(中堅・若手の社員が考える これからの働き方)後編

前編はコチラから!

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若手・中堅社員が感じる、在宅勤務についてメリット・デメリット

宮本:私は昨年まで名古屋支店に所属しており、在宅勤務期間中に本店に異動しました。新しい部署の社員はほとんど面識のない人だったので、この人はどんな人なんだろうというのが、全く分からない状態での在宅勤務に戸惑うこともありました。例えば難しいなと思ったのは、チャットツールでコミュニケーションをとると、表情見えないし、いくら絵文字付けても、その人のことをあまり知らないので、言葉のニュアンスが想像しづらいなと思っていました。文字って、それだけだと攻撃力があるなと思っていて、対面で笑って言われるのと、文字で読むのと、印象が違うと思うのですよね。

大内:私は在宅勤務にはメリットの方を多く感じています。例えば子どもを保育園に送った後、すぐに仕事を開始し、子どもが帰ってくる前に仕事を切り上げて、ご飯作って、寝たらまた仕事を再開することができるようになったので、仕事の効率・働きやすさでいったら、在宅勤務のほうがとても楽ではありました。また在宅勤務が普及する前からずっと同じメンバーと仕事をしていたので、オンラインでも文字でもコミュニケーションをとるうえでは不自由はありませんでした。ただ、新入社員とは接点がなくて、新入生や中途入社の方のような新しい方とのコミュニケーションは、圧倒的に減ったなとは思います。

小原:私は本店と大阪支店と両方で在宅勤務を経験しましたが、働き方は特に変わりませんでした。在宅勤務のメリットは、皆さんがおっしゃったとおりだと私も思うのですが、デメリットとしては、出社していたときは、ちょっとした分からないことをすぐ質問して、30秒で解決できたことが、メールやチャット、もしくは電話を使って聞くのに非常に手間や時間がかかります。そして相手の手が空いている時に少し聞きたいと思っても、状況が分からないため、相手の作業を中断させるのではないかと不安を感じることもありました。

佐々木:先程宮本さんが言っていた言葉、「文章になった瞬間の破壊力」というのは、私もすごく強く感じています。同年代の若手と話をしたら、「ちくちく言葉」と「ふわふわ言葉」(参考リンク)というのを教えてもらいました。言い回しを少し変えるだけで、伝えたい内容が同じでもかなり印象が変わると思うのです。これは在宅勤務に限った話ではないですが、メールになると突然、文章が攻撃的になったりする人、たまにいると思うのです。メールは情報伝達の手段であるとともに、コミュニケーションのツールでもあるという認識を、みんながもう少し、持つようになると、仕事は楽しくなるのかなと思います。

コミュニケーションをとるために工夫している取り組み

宮本:私の所属している部署では毎日9時45分から15分間のチームミーティングをWEB会議で行っています。そして金曜日の週末には、ちょっと長めの1時間、週末ミーティングをしています。使い分けとしては、毎朝のチームミーティングは今日の作業予定を報告する時間で、週末ミーティングでは基本的にはタスクの確認、どこまで進んだか、何を考えてるかを課の全員でタスクを共有しています。

小原:大阪支店の河川部の方が同じように毎日、朝か昼の10分程度、派遣社員の方も含めた全員で、タスクの共有や体調管理などをやっていました。最初は正直、毎日なんて面倒くさいなと思ったのですけど、毎日、欠かさずに続けていると、作業が1人に集中することがなくなくなり、作業量の平準化ができたため、残業時間が減ったり、気持ちの面でも楽になったり、非常にいいシステムだなと思って、私たちも取り入れてます。

大内:海外事業部では海外に出張している方がいるので、時差もあって、毎日ミーティングっていうのはできないですね。ですがチームによっては毎週必ず1回ミーティングをやっているようなチームもあります。

佐々木:地質・地盤部は現地調査など、出張が多いです。出張中の車中や現地調査中に同じものを見ながら話をします。その中で、仕事の話だけではなく、色々な雑談も含めコミュニケーションの機会は多いです。現場が違ったり、一緒に仕事してない人とのコミュニケーションとなると、コミュニケーションを取る機会は少なく、その点は課題だと感じています。

宮本:今は、飲み会の機会が少なくなったと思うのですが、昭和生まれの人間なので、飲んで和むみたいな、仕事以外のコミュニケーションもとても大事だなと思っています。

佐々木:確かに、飲み会とかで聞ける話の方が、実は仕事やる上で重要だったりすることって、結構ありますね。技術的な話も大事ですが、仕事を進める上での哲学や、考え方の方ががさらに重要だった経験は多くあります。そういうものを得られる機会が失われているのは、残念かもしれないですね。

上司や後輩、経営方針に関するコミュニケーション

佐々木:私は建設コンサルタント協会の若手の会に参加しており、委員として活動をしています。社内の業務を進めることはもちろん重要ですが、建設コンサルタント業界全体が抱えている課題の解決も重要だと思っています。業務が忙し過ぎると、委員活動ができなくなってしまうので、業務量の調整を上司に相談することもあります。

小原:私は、課長や管理職の方へ、自分が挑戦したい内容などきちんと伝えるようにしていますし、上司も聞いてくれているように感じます。また後輩に対しては嫌がられないぐらいに、積極的にコミュニケーションは取っています。業務以外のことでも、疲れてるかな?と感じたら一言声を掛けたり、常に向こうからも話しかけやすい雰囲気作りを心掛けています。

宮本:後輩への接し方として私は「後輩」と思って接するのではなく「チームのメンバー」という認識で接しています。あと質問をされたら「ちょっと待って時間」を作らないようにしています。その質問の後ろに関係者がどれくらいいるのかを想像して、優先順位をつけながら早めに回答するように気を付けています。

小原:会社の経営方針の説明会などオンライン説明会で行うよりも対面で開催された方が伝わりやすいと思います。特に本店から離れると物理的にもですが心理的にも距離が離れてしまうように感じることがあるかもしれないので、今回のように社長が支店をめぐって説明していただけるのは非常に良いと思っています。

佐々木:私たちは中堅という立場になり、新入社員の時よりもより一層、今後会社がどうなっていくのかに興味が出てきているように感じます。会社で決まった新しいルールなども、その結果だけでなく、プロセスやそのように決まった背景も知りたい、という想いが増していると思います。

大内:自分から情報を取りにいくように意識している人は良いと思うのですが、そうでない人もいると思うので、今後もより一層、情報発信や意見の引き上げについては進化していくとよいと思います。やり方次第だと思うのですが、情報の見える化を希望します。

最後に一言

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宮本:最近、上司との面談で、お互いプライベートのことをよく知らないよねという話になりました。私自身はプライベートの一面も知っていた方が仕事をしやすいと思っているので、自分のプライベートはとてもオープンにするようにしてます。SNSやYouTubeをやったりして、情報発信することで、自分ってどういう人間なのかを、初対面の人が分かるように心掛けています。将来的には、問題にならない程度に、若手社員の希望になれるような存在になりたいと思います。

大内:今は仕事と育児で手いっぱいなのですが、より効率的にできるようになって、産休・育休から復帰しても、海外でも働ける女性技術者のロールモデルになれるように、頑張りたいと思います。

小原:最初に自分の理想の働き方は中小企業の社長というイメージを掲げましたけども、一気に変えていくのはもちろん難しいので、会社も個人も、毎日1パーセントないしは2パーセント、365日後には何千パーセントの成長につながるように、そういう小さい努力を重ねていくところに重きを置いて、仕事をしていきたいと思います。

佐々木:今回の企画で、4人で何度か集まってミーティングをしましたが、「私も思ってた!」のような共感できることがたくさんありました。自分が感じていることを誰かと話すことで、安心したり、新しい発見があったりすると思うので、社内でもこのような機会を増やしていけたらいいですね。世の中が激変していくなかで、これまでの仕事のやり方など「本当にこれでいいんだっけ?」と見直してみることも大切だと思います。みんなで会社を良い方向に進めていければと思います。


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