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古田 亘 流鏑馬が見たいんだよね。 [第11回] 「ギャップ萌え」

2019年10月27日、神奈川県庁前 日本大通。

その昔、武士は毎朝お城に通っていた。現代の朝の通勤ラッシュのように、城に向かう石階段は武士で混んでいたのだろうか。馬で来る人は、今の自転車置き場のような場所に馬を繋いだのだろうか。

今まさに現代のお城であるお役所の前を、馬に乗った武士が通る。ビルの谷間に響く馬の蹄の音。「ギャップ萌え」という言葉がありますが、これがソレです。

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今回流鏑馬を行うこの場所は、日本大通りといって普段は車や人が往来する普通の道です。ここを一週間通行止めにし、板をはって土を入れ特設の馬場を作りました。ここを人馬が疾走するのです。

ニューヨークには騎馬警官がいて、マンハッタンの街をパトロールしています。あのタクシーのクラクションが鳴り響くネオンたっぷりの街をいく騎馬警官をみたときは、その素敵さにやられた! と思いましたが、今回のこの流鏑馬で日本の逆転勝利です。僕の中のギャップ萌えランキングでは。

(この連載は毎週火曜日に更新予定です)

古田 亘(ふるたわたる)
1971年、静岡市生まれ。制作会社にて様々なメディアコンテンツのプロデュース、ディレクションを手がけ、2001年に独立。浅野忠信初監督作品「トーリ」(’04年)のプロデュースや、サーフドキュメンタリー映画「アドア」(’07年)の監督として注目を集めた。テレビ番組、舞台演劇、映画などの写真、デザイン、映像演出を数多く手掛ける。2020年7月、写真集「YABUSAME」を刊行。神奈川県葉山町在住。
https://www.watarufuruta.com

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