やぶ悟空

2021年春、noteを始めることにしました。やぶ悟空です。 「航空」の分野をメインに…

やぶ悟空

2021年春、noteを始めることにしました。やぶ悟空です。 「航空」の分野をメインに、私が住んでいる北海道の話題も取り上げるつもりです。 ややマニアックですが、よろしければどうぞお立ち寄りください。

マガジン

  • ちょっと古いBMWに、ちょっとだけ乗ってみた

    シルバードライバーの、中古輸入車レンタカー体感レポート

  • 仏アルプスの滑走路

    山岳地の急斜面に小さな飛行場があります。こんな場所に着陸していいの?

  • 北方領土の飛行場

    北海道なのに 行くことができない島々、北方領土。そこの空の事情について、ちょっと知りたい方に…。

  • 樽前山で起きた航空事故

    苫小牧市で発生した航空事故を知っていますか?

  • 北海道の気象レーダー

最近の記事

クロネコ・フレイター

この春4月、ヤマトの貨物専用機が荷物を運び始めました。 11日に就航したという報道の数日後、ちょうどお昼ごろ新千歳空港に到着するエアバスA321型機を待ち構えました。 霞んだ春の空に、シンプルな塗装のエアバス機が進入してきました。子ネコをくわえて運ぶ 見慣れたマークが機体前方に、そして黄色い尾翼にもクロネコ塗装です。ウイングチップ・フェンスが付いていて、ボディには塞がれた窓が見えるので、中古のA321旅客機を貨物機に改修したようです。“A321 P2F”、Passenge

    • 北日本広域ターミナル、始まる!

      この4月18日から、北海道に「日高進入管制区」が、東北には「白神進入管制区」が新たに設定されることになりました。それぞれ、ターミナル・レーダー管制業務が実施されます。 AIP(EFF: 18 APR 2024)情報を基に、作図してみました。 現在は、北から順に「札幌」「千歳」「函館」および「三沢」の4つの進入管制区が、一部が重なり合いながら連なっています。赤とピンクは、自衛隊の管制官が航空管制を行っているエリアです。 札幌航空交通管制部(札幌ACC)の道東セクターに代わ

      • 途切れている座標(つづき)

        北海道本島と国後島との間、根室海峡に引かれるラインのおはなし。前の記事は、こちら。 根室海峡を通っている、福岡FIR(飛行情報区)とハバロフスクFIRの境目の座標が明示されていないことについて、前回お話ししました。日ロ「中間ライン」の座標も明らかにされていません。 でも、いろいろ探している中で、根室海峡に設定された2種類の座標が見つかりました。 ひとつはこれ。海上保安庁の根室海上保安部が「根室海峡 航行時の注意」として、参考ラインとその座標(度分)を示したリーフレットを

        • 途切れている座標

          北海道本島と北方領土の国後島の間には、根室海峡があります。地図のオレンジラインを引いた場所です。海峡の全長は約130キロメートル。 日本の福岡FIRと 隣接するロシアのハバロフスクFIRとの境界は、この根室海峡の上空を通っています。 FIR とは「飛行情報区(Flight Information Region)」のこと。 国際民間航空機関(ICAO)により設定された 航空機の航行に必要な各種の情報の提供又は捜索救難活動が行われる空域(航空局資料による)が FIRです。今

        クロネコ・フレイター

        マガジン

        • ちょっと古いBMWに、ちょっとだけ乗ってみた
          5本
        • 仏アルプスの滑走路
          5本
        • 北方領土の飛行場
          10本
        • 樽前山で起きた航空事故
          8本
        • 北海道の気象レーダー
          9本

        記事

          札幌ACCセクター変更

          日本(福岡FIR)の空域再編が数年前から進んでいます。 札幌航空交通管制部(札幌ACC)の担当空域内も、この3月21日からセクター境界の変更がありました。 AIP Japan (EFF: 21 MAR 2024) の情報から。 (EFF: 1 MAR 2024) から (EFF: 21 MAR 2024) への変更部分を編集しました。 フライトレベル(FL)335以上の高高度空域は、近い将来に福岡ACCの管轄に組み込まれる計画です。その事前準備のためか、「S94」と「

          札幌ACCセクター変更

          生まれ変われそうな、春

          春というには まだ気が早い北海道苫小牧市。でも、日々の気温が少しづつ上向きになってくると、積もっていた雪の下からいろいろなものが現れてきます。 これもその一つ。 日産・フェアレディZ、Z32型。4代目Zとしてデビューしたのが1989年、長く2000年まで生産されたモデルです。 室蘭ナンバーが付いていて(画像処理)かなり傷んでいます。古いけど いいクルマ、もったいない! 放置車両でしょうか? -+-+-+- それから1か月後。 クルマは まだ同じ場所にありました。上

          生まれ変われそうな、春

          冬の野外博物館

          多くの化石が発掘されている穂別。中でも、むかわ竜(カムイサウルス・ジャポニクス)といわれる恐竜化石は有名です。 むかわ町穂別には、穂別博物館の近くに野外博物館があって、小高い森の中のひっそりとした雰囲気が気に入っています。いくつかのオブジェが置かれた学びの公園といったところでしょう。 あたりが雪に覆われた野外博物館のたたずまいを感じたくて、2月上旬の天気のいい日に訪れてみました。 除雪されていないことは承知の上。カンジキは持っていないので、長靴の口をしっかり絞めて雪の中

          冬の野外博物館

          アシアナ最後のジャンボ、退役

          うるう年の2月29日、こんなニュースを目にしました。 アシアナ航空のボーイング747-400型機のうち、最後まで残った旅客型 HL7428 が3月で退役する…と。 この HL7428 は、昨年の夏に偶然撮影できて喜んでいた機体です。そのときの写真が こちら。 さすがジャンボ。大きくて機内も広い! ロイヤルビジネスクラス:10席(メインデッキ最前方) ビジネスクラス:24席(アッパーデッキ全席) エコノミークラス:364席(うち、足楽シート32席) ペット連れ指定

          アシアナ最後のジャンボ、退役

          北海道~沖縄、直行

          暖かい暖かい と大合唱のこの冬。苫小牧でも確かに暖かい日が多いのですが、最高気温でも氷点下という真冬日が、まだまだ残っています。 そんな中で 暖かそうな南国に思いを馳せていると、ふと「直行化経路」の文字が目に留まりました。対象リストに「ROAH-RJCC」も入っています。これは 那覇空港~新千歳空港 のこと。その間に直行経路ができるの? となっており、すでに試行運用が始まっています。 那覇空港~新千歳空港 に着目すると、こんなルートになっていました。 これだけでは分か

          北海道~沖縄、直行

          気になったクルマ

          苫小牧市内を散歩中に、こんなクルマを見たことがある。 ちっちゃい3輪の自動車が、なぜか高いところに置かれていたので目についた。棄てられているようだ。 札幌市のナンバーが付いている(数字は消去)…ってことは堂々と公道を走れるんだね。水色ナンバーだから「ミニカー」の扱いらしい。 ここでいう「ミニカー」ってのは、 ・道路交通法上の車両区分: 普通自動車 ・道路運送車両法上の車両区分: 原動機付自転車 という、なんだか不思議な乗り物。総排気量50cc以下(電気モーターなら定

          気になったクルマ

          SAFという燃料

          新千歳空港で、こんなボディのターボプロップ機を見かけました。 「SAF」というのは、Sustainable Aviation Fuel(持続可能な航空燃料)のことだそうです。近ごろよく耳にする SDGs の「S」ですね。そうすると、SAF の原料は 化石燃料じゃない、ってことか。 「植物や廃油などから作ったバイオ燃料で、従来の原油からつくる燃料と比べて二酸化炭素の排出量を80%程度減らせるとされています。」(NHK、サクサク経済Q&A) SAFの原料は、バイオマス、廃食

          SAFという燃料

          衛星放送が映らない!

          この冬、苫小牧の雪が少しばかり湿っぽいようです。 1月下旬から2月上旬は 例年なら厳冬期。もともと雪が少ない苫小牧では、降ったとしてもサラッサラの粉雪で、風が吹けば飛ばされてしまうのですが… (写真は 新千歳空港のウィンドソック) -+-+-+- ある週末の夜、楽しみにしているディスカバリーチャンネルのBS番組を見ていると、画面にチラチラとノイズが入り始めました。そういや今夜は雪予報だったな。そんなに強い降りなのかな? などと思っているうち、画面のブロックノイズの範囲

          衛星放送が映らない!

          翼端が接触!

          新千歳空港で エアバスA330と ボーイング777が接触し、双方の機体が破損しました。2024年1月16日のことです。 エアバスA330-300は大韓航空機(登録記号 HL7702)、昨年秋に新千歳空港で撮影していました。 接触が起きた日は、新千歳空港から 韓国の仁川国際空港に向かう大韓航空766便として、離陸のため 70番スポットからプッシュバックされていました。その左主翼のウィングレットが、隣の69番スポットに停まっていたキャセイパシフィック航空のボーイング777-3

          翼端が接触!

          目の前に ジャンボジェット!

          ウイングレットが付いた主翼に、エンジンが片側2基づつ。747ダッシュ400です。新千歳空港の撮影場所のひとつ、「A10ポイント」(誘導路の名称が変更されたので、今は「A12ポイント」などと呼ぶのかもしれませんが…)を、2年ぶりに訪れました。 この日の離陸滑走路は01L。思いがけずジャンボ機が地上走行してきたので驚きました。なんと幸運な! ナショナル・エアラインズの747ダッシュ400(N936CA)です。雪景色に白い雲が浮かぶ青空に、赤白の太い機体が映えます。 客席の窓は

          目の前に ジャンボジェット!

          クルマのキー、洗濯!

          歳の瀬にやってしまいました。大掃除…ってつもりじゃないんだけど、車のリモコンキーをポケットに入れたまま洗濯してしまいました。脱いだズボンのポケット確認を私が忘れ、妻もチェックしないまま洗濯機へ…。脱水まで終わって干すときに異物に気付いたようで、すぐに渡してくれました。 分解してよく乾かせば、おそらく大丈夫でしょう。つい先日、4年ぶりにリモコンキーの電池交換をしたばかりだったので、分解の手順は分かっています。 まっ先に電池を外します。テスターで電圧が十分あることが確認できた

          クルマのキー、洗濯!

          動く翼、変わる翼

          単身赴任オヤジの帰省フライトでした。LCCエアバス機の座席が翼の上だったので、フラップやエルロンなどの動きを観察することができました。 10年前の写真から。 格安料金で新千歳空港に飛ぶフライトは、成田国際空港からの出発でした。 エアバスA320のフラップ・ポジションは 丸を付けた部分で分かります。まだエプロンにいるこの写真では「0」。フラップ・アップの状態です。 フラップが「15」にセットされ、主翼の面積が破線で示したところまで拡がりました。面積に比例する揚力が その

          動く翼、変わる翼