見出し画像

日常の中で、幸せのメリとハリをつける

明日は服を買いに行こう!

金曜日に妻が突然言い出した。
そして驚いたのは買いに行くのは僕の服だったことだ。「どうしてまた突然?」と理由を尋ねると「なんだか服を欲しそうな顔をしていたから」とのことだった。

確かにしばらく服を買っていなかった。服がヨレていくのがわかりながらも、いけていなかった。見透かされたなあと思いながら翌日を迎えた。雨が降っていた。

雨を避けるように無駄にウィンドウショッピングをし、ようやく目的地のショップに足を踏み入れる。気持ちがドキンと動く。ここに何かあるという感覚がする。気持ちが高揚している。ゆっくりと階段を上り、お目当てのコーナーに行く前に、わざと他のブランドを見る。それからようやく好きなブランドの服に目を向ける。

なんだか好きな子につい悪口を言ってしまう小学生のような気持ちになった。なぜ自分は遠回りをしているのだ。そして、着る前から「どれがいいかな」と焦ってしまう自分。パンツを手に取り、体に当て、鏡を見る。 「嬉しそうだね。」と妻が僕に声をかける。

服を買うときに嬉しくない人はいないと思うが、でも心の底から嬉しくなっている。「そうだね。」とハニカミながら答える。

結果、シャツとパンツを買う。店を出ると雨が上がっていた。


よくある服を買う話ではある。けれど、たまにはとびきりの高揚を味わうというのも大事なのだ。それを思い出した。

日々、小さな楽しみを積み重ねるのも、もちろん幸せである。妻と一緒に朝ごはんを食べ、仕事に行き、夜は家でご飯を食べ、勉強し、本を読み、妻と話し、寝る。それはそれで充実している。

でも人間は、というか僕は、ある程度多種類の幸せがないと元気が作れないのかもしれない。それを妻は勘鋭く感じてくれたのかもしれない。

日常の中に、幸せのメリとハリをつける。
それがこれからのテーマになりそうだ。

最後に、僕が大好きなTHE HINOKIとそれを取り扱うRECTOHALLさんのご紹介。とても素敵なファッションブランドとショップなので、よろしければ是非。

THE HINOKI
THE HINOKIはCOSMIC WONDERでパタンナーをしていた二人で「精神的な風景、感覚を、しんに受けとり、気づきが在るさま」をテーマに、2015春夏にデビューしました。ブランド設立を機に、都会から離れ、鳥取県の小さな村で木々や田畑の広がる自然環境の中で生活と制作の日々を送っています。
世界中から厳選された、オーガニックコットン、リネン、ウール等の上質で健全な天然素材、天然染料を使用しながら、活動拠点に近い目の届く範囲での物作りを実践して、地域の素材や作り手の方と共に仕事をしています。

取り扱いをしているRECTOHALLさんの紹介記事より
http://kurashi-to-oshare.jp/fashion/2848/
RECTOHALL
衣服や革小物、アンティーク家具、現代作家の器を中心にご紹介しています。 永く愛されるようにミニマムで使いやすいデザイン、でもどこか生活感を手放すような美しさもあるもの。
アンティーク家具は装飾や汚れを出来る限りそぎ落とし、時を経たぬくもりだけが残るようにメンテナンスしています。

いただいたサポートはゆっくり物事を考えるための時間(コーヒー代など)に使わせていただきます。