2/12 FP1級実技試験 part1(後半)

※正しい答えではない可能性があります。
  
part2を終えて、待機室へ帰還。
あまりの出来の悪さにpart1を受験せず、帰ろうかとも思いましたが、前席受験者も机に突っ伏しており、みんな出来てないんだなぁと感じ、諦めず最後まで受験を決意。
しかし、待機時間は放心状態で全く勉強出来ませんでした。

【設例】
Aさんからの相談。
子供に会社を継がせたいけど、継ぐ意志がなく、M&Aを検討しているという問題。
会社は中会社の大で自動車関連事業。

【15分間の思考タイム】
自信喪失中で問題を開きました。
かなりラッキー問題で、まだ合格のチャンスがあるんじゃないかと思いました。
事業承継以外問題点がないような問題で、サクサク記入。

【面接】 
※入室から着席まで省略

面接官「設例を読ん頂いたかと思いますが、問題点をあげていただいてもよろしいですか?」

私「事業承継問題、M&Aについて、円満な遺産分割、相続税対策、納税資金の準備が考えられました。」

面接「ありがとうございます。最近はM&Aについてのニュースも多いし、この問題もM&A以外あまり聞くところがないのでM&Aについて詳しく聞いていきますね。まず、事業承継方法にはどのような種類がありますか。」

私「親族内承継、親族外承継、M&Aがございます。」

面接官「それぞれの特徴をお願いしてもよろしいですか?」

私「それぞれの利点としては、親族内承継は思い入れのある会社を親族に残せるという点、親族外承継は会社の事業内容や今後のビジョンに理解ある従業員を後継者にできるという点、M&Aについては会社の価値を最大限お金できるという点です。」

面接官「M&Aについて、M&Aの種類をお願いしてもよろしいですか」

私「事業譲渡、株式譲渡、事業分割、事業合併があります」

面接官「事業譲渡と株式譲渡の違いはなんですか?」

私「一番大きな違いとすると、経営権があるかないかだと思います。」

面接官「今回、事業譲渡した場合、この会社どうなりますか?ちょっと考えてみて。」

私「この会社は1つの事業経営しかしておらず、事業譲渡した場合、経営する事業がなくなります。ですので、今回は親族内承継が今後も難しいようであれば株式譲渡がよろしいかと思われます。」

面接官「わかりました。ではM&Aの場合の株式評価をお願いしてもよろしいですか?」

私「原則的評価方式と会社の価値の合計になります。原則的評価方式は中会社の大ですので類似業種比準価格と純資産価額の調整併用。調整率は0.9となります。今回は純資産価格よりも併用額の方が小さいことから併用額が採用されると思います。具体的な計算は税理士さんへ確認されてください。」

面接官「わかりました。もし、親族内承継を進める場合、どのように勧めますか。」

私「事業承継税制の特例を検討するべきだと思います。今のところ、子供が事業を継ぐ意思がありませんので、先に特例承継計画の提出を勧めます。」

面接官「注意点は?」

私「事業承継税制の特例期限は2027年12月31日までですが、特例承継計画の提出期限は2023年3月31日までなので先に計画提出をしておくべきです。税制改正大綱で2024年までに延長予定とのことでしたが、どちらにせよ提出は急がれるべきだと思います。」

面接官「わかりました。では円満な遺産分割ということでしたが何を考えられましたか?」

私「遺言書の作成と遺留分への注意です。」

面接官「遺言書は作成するべきですね。相続税対策は?」

(ここでアラームがなりましたが、面接官が気にせずしようかということでした)

私「設例に書いていませんが考えられることとしては、小規模宅地の評価減、生命保険の確認、養子縁組、直系尊属からの生前贈与が考えられます。」

面接官「多額の譲渡益が考えられるから対策はしておかないといけないよね。では最後に職業倫理をお願いします。」

私「顧客利益の優先、守秘義務、顧客に対する説明義務、法令遵守の徹底、能力の啓発、インフォームドコンセントです。」

面接官「今回の設例に対してあなたはどれを1番重要と考えますか?」

私「守秘義務です。」

面接官「理由は?」

私「M&Aの情報が従業員や取引先に漏れてしまうと、不安感や信頼関係に影響します。慎重に勧めていくべきだと思います。」

面接官「お疲れさまでした!」

【感想】
他にも細かな点を聞かれましたが、答えれたと思います。
となりの採点者も結局ペンを持たず、ずっと腕を組んだままでした。
part2の失敗をカバーしてくれるといいなと思います。




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