【テレビ感想】「僕たちは戦争を知らない~1945年を生きた子どもたち~」

8月14日放送「僕たちは戦争を知らない~1945年を生きた子どもたち~」を見ました。最近テレビの感想は書いていなかったんですが、ちゃんと書いておきたいなと思って残すことにしました。

番組の概要や取材に行った4人のコメントはこちら。

個人的には8/6、8/9、8/15は立ち止まって考えるほうかなとは思います。中高を東京の下町で過ごしたので3/10も。

ただこういう番組をわざわざ見るかというと「時間が合えば見る」くらいなので、風磨くんが見るきっかけをくれてよかったと思いました。ちょうど家にいた母と話しながら見れたのもよかった。来年も8月のこの時期にやってほしいです。お話を聞きに行くのが風磨くんじゃなくても見ると思います。

今回お話されていた方は5名。戦争の恐ろしさのように全員に共通するお話もありつつ、やっぱりそれぞれ別のお話です。個別具体的なお話だからこそ、知識として知っていてもぐっと気持ちを持っていかれました。原爆投下日、焼夷弾に関する実験、プロパガンダ映画の存在。歴史の授業で聞いて知識としては知っていても、その最中にいた方のお話として聞くと全然違いますね。もちろん知識として知らないこともありました。防空壕に入れば安全というわけじゃなかったんだ、とか。

また被害だけでなく加害のお話もあったのが印象的でした。戦争という状況であったとしてもそれがいつまでも残る傷になる。そしてそれが現在進行形の話で、日本も決して無関係ではないことを感じもしました。

番組を見ながら、大学の先輩から伺った戦時中のお話を思い出しました。敗戦の気配を感じながらも本土決戦に対する覚悟もあった。そこにあったのは戦争というものの狂気だと。もうその先輩は亡くなってしまって、再びお話を伺うことは永遠に叶わなくなりました。自分の話なんて大したことがないとおっしゃる先輩に無理を言ってお話を伺えたこと、本当にありがたい機会だったんだなと再認識しました。

放送が終わって数時間経った今も頭をぐるぐるしています。自分は趣味の範囲が日本国内に留まっているのもあって、ありがたいことに「平和でないとショーはできない」を身をもって感じたことはありません。コロナの影響はあるけれど、戦争のせいでということはまだない。

でもフィギュアスケートファンの母はよく嘆いています。私の好きな人たちのファンでも、海外から応援しているファンの中には今まさに苦しんでいる人もいるかもしれません。世界中どこにファンがいるか分かりませんからね。そう思うと今自分が大事にしているものを守るためにも平和について考えたり行動したりすることが必要なんだなと感じます。

投票は当たり前に行く。家族や友人とは政治の話をタブーにしないようにする。それらを続けることでどのくらい変わるのかは分からないけれど……。ともかくそのくらいはやろうと改めて思いました。

リアルタイムで見たテレビの放送はCMが少なく、気持ちが途切れなくてありがたかったです。その辺りも気にして作られた番組だったのかな。

こんな風に考える機会をありがとうございました。