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初めて好きになったアイドルの卒業発表を聞いた

3月4日、金曜日の22時過ぎ。職場のエレベーターでTwitterを見ていたときのことでした。

2019年に体調を崩してしまったことをきっかけに周りの皆さまと辞める時期を相談していて、
辞める理由としましては、"歌って踊る"ということがいつしか自分にとってプレッシャーになってしまい、頑張り続けることが辛くなってきてしまいました。

文章が頭に入ってこなくて、何が起きたのか分からなくて。ちゃんと全文読む前にエレベーターから降りることになり、呆然としました。

おとはす、フィロソフィーのダンスやめるのか。その事実だけを理解して誰もいないエレベーターホールで泣きました。

自分でも何の涙なのか、よく分かりませんでした。

帰り道、都会の真ん中で泣いた

駅までの20分、いろんなことを思いながら都会の真ん中で涙を流しました。

自分の応援が2年間彼女を苦しめていたんじゃないか。
これからフィロのスを応援できるんだろうか。
自分にとっておとはすってどんな存在なんだろうか。
アイドルってなんだろうか。
やっぱりステージの上にいる姿が好きだなあ。

とりとめもなく、そんなことを考えていました。

電車に乗って、泣きながら卒業インタビューを読みました。某都営線で泣いていた女を見かけた方、すみません。

ファンの人が喜ぶ素材を遺作としてたくさん残しておかないとって思ったんです。そこでさらに火がついちゃったんですよね。
もしかしたらゲーム関係で表に立つ仕事はあるかもしれないですけど、アイドルとしてはもう立つことはないので、みんなとは今生のお別れです。
次会うときは眩し過ぎてサングラスが必要かもしれないですよ(笑)。これからの私はもう、どうしようもないくらい輝くので。

自分が見ていたおとはすは、最後が決まっているからこそあんなにも輝いていたのかなと思いました。そういえばそんな話をしていたなあ、なんて。

これを一生やれって言われたら無理なので。その分の力を今に注いでるっていうような感じですね。全力で。
https://miyearnzzlabo.com/archives/63601

電球が切れる最後の一瞬みたいな輝きじゃなくて、自分のペースでいいから長く続けてほしかった。そう考える人もいるんだろうなあとぼんやり思いました。私もそう思わないわけではないし。

でもやるからには全力を出して、無理になったらきっぱりやめるっていうのも仕事としての美学です。一つのことを長く続けるのも潔くやめるのも、どちらも本人の美学に基づいているんだったらその決断を応援したいです。

卒業インタビューにはこんなことも書いてありました。

きちんと業務と相談して辞める時期を決めたこと。
新メンバーへの引き継ぎをきちんとしたいと考えていること。
次のことは心配しないでほしいと明言してくれたこと。
他のアイドルが次の道を考えるときの見本になるように生きたいと話していたこと。

どれも、仕事として責任をもってアイドルをやっている大好きなおとはすの姿でした。卒業インタビューでさらに好きになるなんてこともあるんですね。

その日の夜はソロ曲を聴いて寝ました。

夢の中で会えたら名前は覚えていてね
忘れられない幸せの時を大事にしたいの
捕まえて So To Heart

意外と元気かも!

意外と元気だなと、一晩明けてそう思いました。

でもメジャーデビューを発表した新木場 STUDIO COASTでのライブ音源を聞いたら、声が出るほど泣きました。

スポットライトがあたって
今夜新しいダンスが
まだ知らない世界をよんでる
ライブ・ライフ

そう歌って「みんな大好き!」と叫んだおとはすを何度でも思い出します。

物分かりがいいようなことを思った昨晩とは真逆です。もっと歌って踊ってる姿が見たいし「おーとは!」と叫びたい。卒業までにライブがあるとしても、この状況じゃ名前を呼ぶこともできないでしょう。こんなにもコロナを恨んだことはありません。

就職してからは仕事の忙しさもあり、1対1のオンライン特典会ではなくサイン会の参加ばかりになってしまっていたのを悔やみました。今考えればもっと直接伝えておけばよかった。

いや、どうだろう。直接コミュニケーションをするのは苦手だから分かっていたとしてもただ遠くから見ていただけだったかもしれません。SNSでのリプライだってできない私なんだから。

それでもここから残りの時間は、後悔がないように応援しようと思います。その時間をちゃんと設けてくれたおとはすはやっぱり仕事のできる女です。かっけーっす。

おとはすからもらった幸せや経験

フィロソフィーのダンスに出会って、おとはすを好きになって3年半。おとはすのアイドル人生の半分くらいしか直接見ていないけれど、いつでも最前で全力の強火オタクではなかったけれど。たしかにおとはすからたくさんの幸せや経験をもらいました。

初めて見た姿はお台場の野外ステージで、可愛くてかっこいいおとはすを好きになったこと。

初めての握手でふわふわした手に驚いたこと。

新宿で「本当に絵が下手なんですけど大丈夫ですか?」と聞かれながら似顔絵を描いてもらったこと。

初めてのツーショットチェキ撮影では隣に並べず、おとはす一人だけのチェキを撮ってもらったこと。

チェキをなくしたとTwitterで大騒ぎして「みつかるといいね。゚(゚´ω`゚)゚。!」とリプライをもらったこと。

就活のときに励ましてもらったこと。

平成最後の夜はフィロソフィーのダンスのライブを見ていたこと。

特典会で黄色い小物やメンバーとお揃いの服に気づいてもらえたこと。

2019年の夏、「これからもみんなの人生を明るく照らす黄色い光のアイドルでいることを誓います」と綴っていたこと。

新木場で幸せを更新してもらったこと。

2020年のオンライン生誕祭に際して、丁寧に言葉を尽くしてくれたこと。

2021年、羽田で再び最高を更新してもらったこと。

今は寂しかったり悲しかったりするだけじゃなくこれからの日々を応援する気持ちもあって、なんだか不思議な気持ちです。お世話になった先輩が転職すると聞いたときのような。

卒業というよりも転職って感じがするのは、おとはすがしばしば「フィロソフィーのダンスはいい職場」って話していたからなんですかね。そんな考え方も好きなところです。

きっとこれからも私の人生を明るく照らす黄色い光のアイドル

おとはすが「『いつでも推してもらえる準備はできてる。幸せにするぜ!』スタンスのアイドルでいたい」とツイートしていたのが好きです。だから「推しは推せるときに推せってことか〜」なんて言いません。

だって卒業してもおとはすの思い出で幸せになれるから。好きだったのにな〜なんて不満を抱きながらじゃなく「忘れられない幸せの時」を思い出していつでも推せるから。

アイドルが「誰かの人生にパワーとときめきを与えてくれる存在」なら、きっとおとはすはこれからも私の人生を明るく照らす黄色い光のアイドルです。

11月まで最高のアイドルとして走りきろうとしているおとはす。どんなに眩しくてもサングラスなしでアイドルとしての生き様を目に焼き付けます。「忘れられない幸せの時」を重ねていけるように。