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人を思ってバレンタインをやったら幸せの公式がひとつ増えた

バレンタインデーにちゃんとお菓子を用意できるようになりたいと密かに思っていました。同時に、バレンタインを楽しめるような可愛くて女の子らしい女の子になんてなりたくもないしなれないとも思っていました。反骨精神と諦めを煮詰めた何か。

バレンタインなんて知らん

「多少勉強はできても料理はできない」というポジションに甘えてきたというのもあります。めんどくさいし、キャラじゃない。それに私の隣にはいつも美人で可愛い料理上手な友人がいたので、その子とは違う何かでいたかったのかもしれません。

学生時代、憧れの先輩がいたときですらタッパにマドレーヌを詰めて「みんなへの差し入れ」の形を取ることしかできませんでした。バレンタインにかこつけて何かやりたいと思っても変な意識が邪魔をして事前にチョコレートを用意するなんてできず、それでも結局コンビニで買って渡したこともあります。

渡さないなら渡さないで一貫すればいいものをそれすらできないのが自分でも悲しい。まあいずれにせよいわゆる恋愛としての成功には落ち着かなかったけれど。

そんな成功体験のなさゆえか、基本的にはバレンタインなんて知らん・恋愛なんて知らんの精神で生きてきました。

2022年はそうはいかなかった

しかし今年、会社の先輩から「チョコレート贈るね!」と予告をいただいたため、さすがに何か用意せねばと思いました。ただお返ししないといけないというだけでなく、とてもお世話になっている先輩なのでこれを機に日頃の感謝をお伝えしたかったのです。

調べたら某百貨店でバレンタインフェアをやっているそうで、三連休に繰り出しました。なけなしのコロナ対策だと思って歩いて行ったんですが、百貨店自体が混んでいたので電車で行けばよかった……。

デパ地下のような催事スペースを歩きながら、大学時代に友人と一緒に行ったバレンタインフェアを思い出しました。あのときはちょっと高いチョコレートを自分用に買って「こういう感じならバレンタインもいいな」と思ったんでした。なんだ、意外とバレンタインと敵対せずにやれてるじゃないか。

ただ今年違うのは贈る相手がいることです。

先輩のイメージカラーはピンクだな。この丸いチョコレートは以前いただいたものに似ているな。そんなことを思いながら見て回りました。本当は好き嫌いも考慮したかったんですが、コーヒーが好きなことしか知らないことに気がついて諦めました。相手のことを知るって大事だなと、社会性レベル2みたいな気づきを得ました。

無事にお渡し用のチョコレートを買えたとき、休み明けが楽しみになりました。最近ちょっと仕事で疲れていたのにそんなことを思うなんて。プレゼントは贈る側も嬉しくなるんだなあ。

もう一つの目的

実はもう一つ、バレンタインフェアに来た目的がありました。催しのページを見る中で見つけたモロゾフのチョコレートです。

色展開があまりにもオタク御用達すぎる。Twitterをちょっと覗いたらどうも毎年の話みたいです。ありがてえ。

まんまと買いました。

Dear 十束おとは(フィロソフィーのダンス)
気がついたらSexy Zone菊池風磨さんを思って
買っていたものたち

2枚目なんてリスペクトブラウンとグッドラックパープルの合わせ技。紫のパッケージと紫のバラをどうしても組み合わせたかったんです。人にあげるわけではないチョコレートならこのご時世でも開封&ミックスが可能です。いえーい。

オンライン限定のサンクスブルーもケンティーを思って買いたかったのですが、残念ながら売り切れ。バレンタインに出遅れは禁物なんですね。学びました。

調子に乗って別のお店でも買いました。

シンメ……と思って選んだ2枚

幸せなバレンタインの過ごし方

バレンタイン、楽しい。
人を思って物を選ぶの、楽しい。

バレンタインデーは恋する女の子のための日だと思っていました。贈る側・贈られる側のジェンダーや関係性を問わないバレンタインの形が出てきても、王道ど真ん中なのは「恋する女の子」なんだと心のどこかで思い込んでいました。

でもそんなのは凝り固まった妬みのような何かで、バレンタインはもっと自由なものでした。誰かを思う時間は、それが恋愛絡みじゃなくても遠い存在に向けたものでも等しく素敵なもの。幸せな気持ちになる方法を自分で否定したらもったいないですよね。

好きなあの人が歌う曲を思い出します。今年の私のバレンタインは「ネクスト・クリスマス」ならぬ「ネクスト・バレンタイン」です。

きょうはどうか
あなたの幸せの公式がひとつ増えるように
ネクスト・クリスマス
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