「まずい料理屋が許せない」と言った先輩の言葉を私はまだ覆せない
20代前半の頃、私はライブハウスで働いていた。
ある日、先輩がものすごい剣幕でこう言った。
「まずい料理屋が許せない!」
随分お怒りの様子だったので、「そんなに怒らなくてもいいんじゃないいですか」となだめようとしたが、先輩の主張に納得させられた。
先輩は言った。
「テキトーな肉を、テキトーな塩コショウでテキトーに炒めただけで、ある程度美味しく食べられるのに、わざわざまずくするなんて信じられない。」
その通りだなと思った。
確かに、自宅でテキトーな料理とも言えない代物をそれなりに美味しく食べられる。
一方、「本気出してますよ」という門構えで、不味い料理をお金をとって提供するのは詐欺スレスレだなと。
もちろん、味覚は人それぞれなので決して詐欺ではないが、まずいと思った人にとっては詐欺ぐらいのインパクトがあってもおかしくない。
顧客からお金をとってサービスを提供するということの意味を考えさせられる。
「まずい料理屋が許せない!」
この言葉を思い出すたびに、お客様からお金をいただきサービスを提供することの責任の重さを意識させられる。
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