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オンライン添削で何が変わる?

この記事は,特に以下のような方に読んでいただきたい記事となっております。

答練で添削やコメントを受けたけど,結局何を改善していいのか分からない。
自己添削をやっていきたいが,具体的にどのような方針で添削したらいいのか分からない。
勉強時間の確保に悩んでいるので,効果的な答案作成方法を修得したい。

上記に当てはまった方は,以下の記事を読んでいただけると幸いです。

さて,司法試験・予備試験受験生の中には,「答案を書いたけれども,そのあとどうしたらいいのか分からない」という方が多いと思います。予備校の答練のコメントを見ても,「ここの論点はしっかり書くべき」というように,論点を書けているかどうかに重きが置かれている場合があります(なお,これは予備校の添削を批判する意図はなく,「点数を付けるため」の添削のためやむを得ない部分があります。)。

上記のような「論点が書けているかどうか」に関する添削だと,「どのように表現を改善すればいいのか」という部分の悩みを自分一人で解消しなければなりません。このような悩みを自分一人で解消できるかどうかについてですが,受験生として一定のレベルまで到達すれば,「自己添削」という方法で,自分で改善していくことができます。もっとも,これができるのは,「合格レベルに近づいたとき」なので,レベルアップを図っていく過程にある「初学者〜過去問へチャレンジするレベル」の受験生には少しハードルが高いように思われます。

このハードルを越えるためには,関連書籍を調べながら,どんどん自分で直しをしていく必要があります。受験生としてのレベルを上げていくためには,避けて通れない道です。

しかしながら,一定の方針がないと自己添削が誤ったままということもあり得ます。もともと採用している方針が誤っているとすれば,ずっと間違ったままであり,かえって変な癖が付いてしまうことになりかねません。以下では,最初が肝心というルールについていくつかの例を示しておきます。

「この点,」を多用する答案

「この点,」については用いないことをオススメしています。どの方向で論述を進めていくのか検討するのかが分かりませんし,「翻訳不能の接続詞」との評価もなされているからです(『法を学ぶ人のための文章作法(第2版)』177頁)。

「ここで,」を連発する答案

この表現については,いきなり「ここで,」と使われることが多く,論旨展開が唐突なものになっている答案に多い傾向にあります。「ここで,」を使わないで文章作成をすることで,説得的な論旨展開をできる力を養ってほしい部分です。

「確かに,……。しかし,」で一見すると反対の立場を考慮した構造に見えるが,何について論じるのかを明示しないままいきなり「確かに,」と書き始めてしまう答案

上記「ここで,」と共通する部分があるのですが,唐突な流れになっているものが時々ですが見られます。

段落番号の振り方が不自然な答案

段落が変わるごとに番号が振られるもの,段落番号が細かすぎるもの,「1」があるのに「2」が出てこないものなど,最初の段階で修正しておきたいものがあります。段落番号に関しても,それでいいのかを細かくチェックし,不自然にならないようにコメントを入れていきます。オンライン添削受講生の方は,段々と違和感のない段落番号を振ることができるようになっていきます。

句点の位置が不自然な答案(「……。(弁論主義第1テーゼ)」←句点の後ろにかっこ書きが来るもの)

この不自然な表現は,癖になってしまうとなかなか治らないようで,人によっては,半年〜1年以上書けてコメントをし続け,ようやく癖が出なくなった,という方もいます。

【添削後の質疑応答】

「オンライン添削」では,直しをするための指針を提示すべく,「論旨展開」,「表現」に特に力を入れて添削を行なっています。また,論点の理解について不十分と思われる部分については,クリアカットされた知識を習得できるように添削内にコメントを入れたり,添削後の質疑応答によって理解を深めていただけます

添削後の質問メールを一部ご紹介いたします。

〈論証に関する質問〉

安田先生の【1頁目】のコメントを踏まえて下記のような論証を作成しました。違和感ないかご確認いただけないでしょうか。
<論証>所持品検査は、任意手段である職務質問に付随して……

このように,論証についてもご相談いただけます(※1)。

〈セカンドオピニオン的なご相談〉

28行目〜37行目:31行目の「取材者のプライバシー権……に影響を及ぼすおそれがあるから」何か出典はありますでしょうか,というご指摘に関しまして、予備校のインプット教材において直接保障ではなく尊重とされているのは、(判例では明言されていないが)おそらく取材対象者の不都合を考慮しているのだと思われる、と講師の先生が説明をしていまして、私自身もその考えに納得できたので、そのように記載をしました。あまりそのような風に書かない方がよいでしょうか?

必要があれば,何に依拠して答案作成しているのかを確認していきます。また,他の講師からこのような説明を受けたのだが…というようなことを確認していただくことも可能です。セカンドオピニオン的な利用もありです。

【添削のイメージ】

次に,実際の添削を元に講座のイメージをお伝えいたします。

〈司法試験過去問〉 下記の画像は,刑事訴訟法に関する問題についての添削です。添削は,原則として,「Googleドキュメント」を利用します。論点の理解に必要な論理の流れについては,理解を促進するためのコメント(四角で囲んでいる部分)していきます。また,コメントの際に文献を参照した場合には,その文献を明示するようにしています。

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〈予備試験過去問〉以下は,予備試験過去問(憲法)に対するコメントです。2頁目23行目のような部分は,「本当に理解しているのかな?」と思われかねない部分です。何気なく書かれている部分について,基本の理解につながる「気付き」を得てもらえるような添削を行っています。

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[コラム/「 気付き」という言葉]  「気付き」というフレーズですが,プロ野球で活躍された故・野村克也氏がよくおっしゃっていた言葉です。「野村再生工場」と呼ばれた手腕は,本当に凄かったと記憶しています。私の添削でも,添削により得点力が開花するような添削を行っていきます。

〈Wordで提出された場合〉以下の画像も,事例問題から考える憲法,の答案に対するコメントです。Wordで提出した場合は,原則としてコメント機能を使います。

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(※1) ご質問に関しては,添削した問題とそれに関連するご質問に限らせていただきます。より一般的なご質問をされたい方は,司法試験・予備試験対策オンラインサロン「オンラインロースクール」をご利用ください。

【利用者の声】

次に,オンライン添削を利用していただいた方からの声を紹介します。

私のように地方住まいで独学に近い環境ですと、ゼミで答案の叩き上げをするということも難しいですし、予備校答練だと添削者の対応にブレがあるので「この答案の書き方のどこがダメだったのか?」という疑問が残ったままのことがあります。しかし、オンライン添削ですと安田先生が細かく表現にチェックを入れてくれ、再添削も受け付けてくれるため、前述の疑問が解消され、「採点者に伝わる答案」が少しずつ出来上がるため、「答案の書き方」に悩んでいる他の受験生にお勧めできます。
★安田先生の添削を受けてみて
実際に先生の添削を受けられたのは2019年4月、2019年の論文式試験のわずか3カ月前です。まず、1通目の添削が返却されてから、この先生の添削は今までの答練や個別指導の添削とは全然違う!と驚きました。従来の添削は、論点の論述が不十分なことについての指摘がメインであったと思いますが、安田先生の添削は、論点については軽くにとどめ、「ここはよく考えてみてください」というような指摘がなされ、自力で考えてみるように促されます。先生の添削は、表現や文章構成を主に見てくださるのです。例えば、「この構成だと、・・・・なので、論理がつながっていないように思います」「この表現は不自然です」「ここの思考の流れは下記のようになります(※先生がシェーマをつけてくださる)」というような感じです。そして、適宜、参考文献のページ数も引用してくださり、1件の添削をするのに、じっくりと時間を掛けていることが伝わってきました。また、予備校の答練や模試を受けていると、「上から目線」の添削や、「人格を否定されているかのような酷いコメント」を受けることがあります。他の受験生のSNSでも同様の感想が述べられていることから、これは私に限ったことではないのだと推察します。安田先生は、指摘の内容は厳しいものの、決して上から目線ではなく、非常にフランクな感じで、疑問点の質問などのコミュニケーションが取りやすかったです。

もし,オンライン添削にご興味を持たれた方に現在オススメなのが,「学習ペース回復添削」です。試験延期によりペースを乱されてしまった方も多いと思いますので,短期間で答案提出をしてもらうことにより,ペースを回復することができます。通常のオンライン添削よりも価格を抑えた設計にしていますので,お試し的な利用もオススメです。

〔予備試験〕学習ペース回復添削の実施要領・お申し込みはこちら。→https://forms.gle/AmiBFVA12KsRFaBf7

なお,〔司法試験〕学習ペース回復添削の5月クラスはお申し込み受付を終了しました。7月クラスを開講予定ですので,ご案内までしばらくお待ちください。

その他のオンライン添削に興味のある方はadvance.legal.cafe@gmail.comまでお問い合わせください。ご希望をお伺いし,適切なプランをご提案いたします。

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