405 素敵にひとりぽっち

 素敵なひとりぼっちを演出するためには、結論的に言えば「もう一人の自分と、いかに遊べるか」という事ではないかと思うのです。一人を寂しいものと決めつけるのは早計です。やることが明確になっておれば結構忙しいものです。「もう一人の自分」を意識できれば、その時点から、実質的には一人でなくなるのです。
 冒頭から唐突な言い回しになりました。ここで、なにも一人を薦めようとしているのではありません。一人の楽しみ方を考えてみたいのです。
 目標実現に向けて頑張るということは、自分自身の身体や頭を材料にして、自分が自分と遊んでいることに他ならないということに気付きました。もう一人の自分が、寝ても覚めても私という人間に寄り添ってくれているのだから、絶対一人ぼっちになる事はないのだということも・・・・。そこに「私と自分の同行二人」が成り立つという訳です。
 どんなに多くの人に囲まれていようと、一人だけになる機会は必ず訪れます。人との関わりだけで寂しさを紛らしていると、一人になった時の心細さに負けてしまいます。周りの人がすべて私から離れていこうとも、自分自身は決して私を見放すことはないのですから、私がもう一人いることを意識さえできれば、いつも心強くいられます。
 問題点が多くあればあるほど、やることがたくさんあることになり、それだけ自分自身と遊べる機会が増えるということです。また、平凡で未熟なほど、やりたいことが多く残されており、それが自分を救うことになります。改めて凡人としての有り難さが感じられます。一人を寂しがっている暇はなく、いたらない自分を高めようとするその向こうに「素敵なひとりぼっち」が見えてきます。
 同様に、ダイエット、アンチエイジング等は、自分と遊ぶ絶好のネタになります。頑張る過程そのものが楽しい自分との語らいとなるのですから。
 「学び」は極上の一人遊びです。学問というのは、真剣にアプローチするほど、学問の方から自分に近づいて来てくれ、要望に応えてくれます。そして、次々と更なる課題も見えてきます。自分自身と遊びながら自分を高めていく行為は、有意義な時間を演出してくれるでしょう。勉強は、本来一人で取り組むものであり、一人でいるほど学ぶ時間を多く確保でき、ひとりぼっちを素敵な時間に変身させてくれるのです。
 その気さえあれば、落ちている新聞紙一枚でも、その中に出てくる漢字や言い回しを書いたり、覚えたり、声に出して読んだり・・・・・と十分に楽しめます。工夫次第で、どんな孤独からも抜け出せるはずです。芸術や学問、数々の娯楽は、暇をつぶしたり、一人の寂しさを紛らすために先人が考え出したという側面もあるのではないでしょうか。
 このように、ひとりぼっちを素敵なものにするためには「一人であって、一人でない」事を知り、それを強く意識することでしょう。むしろ、一人の方がやりたい事に集中できる条件にあると捉え、その事を喜べる心境になることが大切です。時間を独り占めできることは幸せなことだと思いませんか。
 今ここに「お家万歩」が加わって、よりアクティブな一人ぼっちが実現することになりました。
 一人の時は、家の中でたくさん歩ける絶好の機会と捕らえることで、孤独な自分とお別れしたいものです。 

【実践編】

※「素敵なひとりぽっち」を演出しましょう。 

・友人と一緒に過ごすのも良し、一人で過ごすのも良し、の境地を開拓しよう 
・友達は何も人ばかりとは限りません。学問、歩き、音楽・・・・等などは常に貴  方と共にあります。

・一人になるとは時間を独り占めできるとも言えます。一人を淋しくしない工  夫をしよう。

・「お家万歩」は素敵なひとりぽっちの強い味方です。


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