『春の宵』 季節の詩
『春の宵』
桜は眠る
春のもやに包まれて
柔らかな絹を広げたような春の宵
空と桜が溶け合って
薄紫の夕闇は
滑らかに流れ行く
刻一刻と暮れる空
木々も葉も夕暮れの向こうへと姿隠して
桜は夢見る
春の夜空に身をまかせ
2023.3.31
いつものように車から外を眺めていると、夕暮れの空と桜がとても美しく、しばし見入ってしまった私がいました。
昼間、あんなに生き生きと輝いていた桜たちは、うとうとと黄昏の空に溶け込んでいくような、不思議な感覚に包まれたのです。
その時の情景を忘れたくなくて、言葉と言葉でスケッチしてみることにしました。
そして完成したのが『春の宵』になります。
日本の四季の美しさ、言葉の美しさ。
これからも描き続けていけたらと願います。
みなさんに幸せな春の時が訪れますように!
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