見出し画像

DXにおけるUXを整理してみたい

はじめに

昨今の新型感染症の対策を契機にDX(デジタルトランスフォーメーション)について改めて捕まえ直しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

かく云う私も、「ソフトウェアエンジニアを憧れの職業へ」というミッションを持った会社をやっておりますので、DXには関心があるのであります。

しかしながら、色々な言葉が出てきている気がするので、混乱してしまったので少し自分なりに整理してみました。

本稿で出てくる主なワードと簡単な解説

・DX (デジタルトランスフォーメーション)
「進化したデジタル技術が人のことを豊かにしますよ。それは既存のディスラプションによって為し得ますよ。」
ということのようです。
この言葉の定義の時点で、既存の業務フローをデジタライズするという文脈でDXを用いるのは少し定義から外れる気もします・・・!
https://monstar-lab.com/dp/blog/digital_transformation/

・UX (User Experience)
システムなどを通してユーザーが得る体験のこと。
ユーザーが顧客であるか従業員であるかを限定していません。そのシステムのユーザーであれば、属性は関係なく対象となる言葉でしょう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9

・CX (Customer Experience)
顧客体験のこと。
顧客に主眼を置いているためUXよりも狭義の概念となると思いました。
https://bizhint.jp/keyword/233431

しかし、UXをCXに内包される言葉と定義されている方もいらっしゃるので議論の余地は大いにあるなと思います。
実際に、下記記事では対象が単一か複数かという視点での整理をしてくださっています。
https://ncdc.co.jp/columns/4079/

・EX (Employee Experience)
従業員体験のこと。
下記記事では「UXの従業員版」と表現しています。
https://seleck.cc/1138

・DX (Developer Experience)
開発者体験のこと。

「システムを気持ち良く開発したり保守したりするための考え方」
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1910/17/news006.html

DX(Developer Experience)はDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進させるために、重視すべき体験であるでしょう。
下記のような解釈もあります。

「開発者が気持ちよく生産的に開発できるかどうかに注意を向け、開発者の体験を良くすることで、それが結果としてエンドユーザーの良い体験につながるという考え方」
https://tech.plaid.co.jp/developer_experience_importance/

どの記事読んでも気になったのは、開発者が組織の外にいるのか中にいるのかがあまり定まっていない点ですね!
なのでDX(Developer Experience)はEX(Employee Experience)でもCX(Customer Experience)でもあるんじゃないでしょうか。

・DevRel (Developer Relations)
開発者との関係性。コミュニティマーケティングの文脈で使われている言葉ですね。これだけExperienceついてないんですが、昔この言葉に向き合ってみたことあったので捻じ込みました。

「社外にいる開発者と自社製品/サービスとの繋がりを作り上げるというマーケティング施策」
https://thinkit.co.jp/article/10926

ざっくり整理してみた

DX(デジタルトランスフォーメーション)があるシステムによって為されると考えたときに、そのシステムの利用者はUX(User Experience)を得ると考えてみると、DX(デジタルトランスフォーメーション)はまんまUX(User Experience)を考えることに繋がるような気がします。

そんなDXでありUXである考えを、縦軸で開発者かそうでないか、横軸で組織の中外をそれぞれ表現して、それぞれの単語をマッピングして整理してみました。

画像1

結果

なんとなくDX(デジタルトランスフォーメーション)の理解が進みましたね。

言葉の定義が広いと認識の齟齬が生まれやすいので注意していきましょう!

こちらからは以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?