小川 陽平

病院経営に関する情報収集・発信目的アカウントです。2021年4月から「病院経営データ分…

小川 陽平

病院経営に関する情報収集・発信目的アカウントです。2021年4月から「病院経営データ分析入門」セミナーを始動しました。ただいま産労総合研究所さん出版の病院羅針盤で「もっと早くシンプルに 今日からできる経営改善」を連載中です。発言は所属組織と無関係です。

最近の記事

【退職エントリ】3年以上同じ会社にいたことのなかった私が9年間過ごした会社の話

この度、約9年間所属していた株式会社メハーゲンを退職しました。 当ノートでは、入社から退職に至るまでの経緯を振り返ることで、 在籍時に学んだことを備忘録として残したいと思います。 平凡な会社員の自分語りにどれだけ需要があるか分かりませんが、 テレビ東京の「家、ついて行ってイイですか?」を見るような感覚で、 私の人生の一端を楽しんでもらえると嬉しいです。 1.人生なにが起きるか分からない 私がメハーゲン入社時に与えられた役割はシステムの導入サポートです。 当時、社内の新規事

    • 無料で簡単に使える地域医療分析ツールをご紹介します

      1.退院患者調査について 今回のノートでは、退院患者調査について取り上げます。 同調査の結果として厚労省のHPに公開されるファイルには、 各病院の診療実績が医療機関の実名付きで公開されています。 【厚労省HP】※2019年度版(最新)がダウンロード可能 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000196043_00004.html 最新の調査(2019年度)では約5,100病院が対象となっており、 集計対象となった入院件数は1,191万件

      • 集患活動が重要な理由と患者確保の方法論

        1.これからの病院経営において集患が重要とされる理由2009年から2018年にかけての入院医療の状況をみると、新規入院件数は増加しているものの、入院日数は短縮していることが分かります。 2つの指標から算出される延べ患者数(受診延日数)は緩やかに減少しており、これに伴い全国の病院数・病床数は減少を続けています。 過去と同じ入院件数を確保できたとしても、入院日数の短縮により稼働が落ちてしまうことが、これからの病院経営において集患が重要とされる理由です。 2.集患活動により入院患

        • 地域包括ケア病棟で増収した急性期病院の経営が危ない理由

          1.遂に診療報酬改定のターゲットとなった地域包括ケア病棟 本日の中医協総会で示された資料において、2020年度の診療報酬改定に係る議論の整理が行われ、地域包括ケア病棟入院料(医療管理料)に関する要件の見直しが明記されました。 2014年に新設され、2016年には手術・麻酔が包括外(出来高算定)となり、2018年には上限となる点数が上がるなど、届出病院の6割以上が増収増益を達成したとされる同入院料は、創設以来はじめての岐路を迎えています。 2.地域包括ケア病棟の起源は亜急性期

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