命の確かさ
自分にはまだ足りないものがある。
それが何なのかは分かっている、理解している。
にも拘らず今もって足るに至れない。
長すぎたのだ。失ってしまったそれを想った失意の時が。
「生きるしかない」が「生きねば」に変わり、それは何時しか「活きてやる」に成り遂げる。(「死ぬものかよ」でもある。)
そういう経過があって、尚不足する。それを受容出来る。
トラウマとは一体何ものであるのだろうか。
ただ生のみを歩む者、力強く一足を踏み出し続ける者が、それでも払拭出来ない。
その事実を、その機械仕掛けを理解しながら、それでも尚その先に至れない。
トラウマとは一体何なのであろうか?
ただ生きる者達が容赦無く浴びせてくるトラウマの生霊。
それを体内に取り込み生ける亡者と成り果てたその者は、果たして体内に根付いた悪の霊魂を追い払えるのだろうか。
『活きて生きるとは、己の内にある悪の霊魂を打ち払える、気高き御霊が清らかな輝きを見せ出す、その時から始まるもの』
なのかもしれない。
※読んでいた作品が作品なので、かなり特殊な思想がかった文言表現になっています。
が、内容が著す思想は紛れもなく純粋なソレです。