名も無き

日常で特に強く心が動いた事を記すだけの人。

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最近の記事

リズと青い鳥を物凄く主観的に見てみた

この作品に関しては、アニメ好きであれば散々程に一人で思索し数々の考察を見てきた人が多いでしょう。ましてこんなタイトルの記事を思わずクリックする人であれば、一体何度動画の再生ボタンを押した事か…と言う話のはずです。 なのでこの記事ではこの作品に関する基本的なディティールなどはほぼ省いて「ただただ私が視聴しながら直感的に頭に浮かんだ事をつらつらと書いていくのみ」です。 なお箇条書きの順番は、単に作品時系列準拠であり、重要性とかそういった要素は一切ありません。 さらに念の為ですが

    • 一本道から迷路へと

      道にうずくまっていた。道のような場所、真っ暗な場所にただ一人。 歩く力も無く、歩いたとてどこに行けるのか、行けたとしてそれが何になるのか。 「人生にゴールはない」 その言葉に絶望しかなかった。 それでも歩いた。理由は分からない。心に積もる想いは何も無かった。 ただ、自分の中に何があっても宿り続けた自分の存在そのもの、そんなような何かが歩く事を選択させた。 させてくれた。 何も見えなかった暗闇に、小さな光が見えた。だから進む足を速められた。 その間、自分の周囲にも小さな点の

      • 自信と怒り

        自信と無縁の人生。 見てしまうのは弱点だけ。 その弱点だけが自分。 そうなれるだけの人生。 確かな自信を体に感じる。 理屈を必要としない、理屈で分析せずに済む。 そうせずとも内に確かにある自信。 怒り。怒る。 弱さを目ざとく見つけ自信の欠片を自ら砕くだけだった人生に。 そうするしかなかった年数に。 「それも又運命」 そう言い切るには余りにも時を過ごし過ぎた。 自分を壊し過ぎた。 自信を感じながら、それを確実なものにしきれない弱さ。 確実なものにする事をためらう弱さ。

        • 無題~肆~

          心が疲れ果てた時、体が倒れしまう事を願う時。 「もういいか」 そう考えてしまえる時。 しばらくの間を置いて、倒れかけている心を起こそうとする事が起こる。 それはまるで「運命なるナニカ」によって起きているかのように。 「まだその時じゃないぞ」 という無言の言葉と共に。 優しさによって傷つき続ける人が、優しさによって優しさを捨てようとするその手を止められる。 自分を傷つけ続けるその性質が、自分自身を救う。何度でも。 梅雨が漸く明けそうな夕暮れの空色に薄橙色に、澄み切る透明感

        リズと青い鳥を物凄く主観的に見てみた

          有題~優しい人~

          優しい人はとても優しい。 出会う人は皆その人の優しさに心が震える。 だから皆が優しい人を優しいと言える。 優しい人はありきたりな言葉を投げかけない。 昔に書き記された優しい人の基準通りには振舞わない。 優しい人は目の前にいる人を見つめる。言葉を全て聴く。 その上でその人の心が、魂が望んでいる事をしようと心がける。全力で。なんて意識する事も無く。 その人の心が抱きしめられたがっているのか、撫でられたがっているのか。 あるいは強く叩かれたがっているのか、いやいや、激しく揺さぶら

          有題~優しい人~

          無題~弐~

          孤独ってのは、自分の隣に別の体温が無い状態。 だと思ってた、ずっと。 でもどうやら少し違うようだ。 孤独ってのは、自分が人生で何をしても、どういう結果を生んでも、何も言葉が返ってこない状態なのかもしれない。 正確に言うと、行動した自分の心を汲み取った上での言葉が返ってこない状態、と言う感じか。 そう実感すると、遠恋でも強い絆で関係性を保ち続けられる恋人の事が理解出来る。 彼ら彼女らには、映像と音声だけでも、文字だけでも、互いの為の言葉が行きかうから、だから体が離れていても

          無題~弐~

          無題~壱~

          言葉が欲しい、たった一言が。 温もりを求めた事も長くあったけど。 今はたった一言が欲しい。 二人からか、もしくはどちらか一人から。 「よくここまで来られたね」 「よくここまで来られたな」 このたった一行で書ききれる、たった一呼吸で言い切れる言葉さえ投げかけられれば。 ボクは修羅へと向かいつつある今の心を自分で砕けるのに。

          無題~零~

          心の困難なら大丈夫。 ずっとそうだったから。 ここまでふらつきながらでも越えて来たから。 でも体の反応はダメだ。 心と関係無く体が勝手に反応する。 その反応で心までダメになる。 引きずられていく。 なんでこんなにも感じやすい体で生まれたのだろう。 なんでこんなにも全てを取り込んでしまえる感じ方をしているんだろう。 自分の周りから来る刺激を無視したりやり過ごせない。 必死にただただ必死に耐えて来て何も変わらない。 だって自分の体だから。 こんな私は一体いつまで頑張れるん