見出し画像

「反省会ではなく作戦会議 岩瀬コラム32」

ミスの指摘は誰でもできる

練習や試合の後に、指導者からのフィードバックや選手同士で話し合う時間が設けられているチームは多いと思います。

話し合うことで、改善点や今後の方向性などが明確になるため、チームが強くなっていくためには必要なことです。

この話し合いを「反省会」と言って、実施しているところも多いのではないでしょうか?


しかし、反省会と聞くと、私たちは無意識的に良くなかった部分にフォーカスしてしまいます。

それ自体が悪いわけではありませんが、良くなかった部分を指摘し合うだけ、反省するだけの時間になってしまうことも少なくありません。

例えば、
「あの時なんであんなプレーしたんだ」
「あのプレーは良くなかった」
「こういう選択肢はなかったのか?」
など。

このように、ただただミスを指摘していませんか?
ミスを指摘するのは誰にでもできます。ミスを反省することも誰でもできます。

しかし、どれだけ悔やんだり、ミスを指摘してもその時には戻れません。

重要なのは、同じようなことを繰り返さないために、これからどうしていくかを具体的に話し合うことです。

それなのに改善策が「失敗しないように普段の練習から意識して取り組みます」など、抽象的なままで終わっていませんか?

このような状態だと、結局組織として前に進めていなかったり、指摘された選手の士気を下げるだけで、効果的な話し合いとは言えません。
特に試合に負けてしまった時、上手くいかなかった時などにこのような事象が起きやすい印象があります。

あなたは、失敗の指摘や反省ばかりしていませんか?


過去ではなく未来をみる

失敗した状況がなぜ起こったのか?
そこを具体的にすることも必要だとは思います。

ですが、その状況を指摘するだけでなく、「今後どうしていくか」という「未来」の部分が重要になります。


ちなみに、私は「反省会」という言葉は「あれは良くなかった」など「過去」にベクトルが向いて指摘してしまいやすいと思っています。
なので、私は「反省会」ではなく、「作戦会議」という言葉を使うようにしています。
そうすることで、話し合いが「今後どうしていくか」というように、ベクトルが「未来」に向きやすくなるからです。

このように、私たちが使う言葉一つで、ベクトルが過去や未来に変わります。
ぜひ、話し合う時のベクトルが、未来に向かうような言葉を選択するようにしましょう。


そして、作戦会議をするときにもう一つ大事なのは、「良かった部分」も共有することです。

これまで取り組んできたことが成果として出ているのならば、そこは今後も継続していったほうが良い部分になります。

継続する部分、修正していく部分を明確にしましょう。

また、反省点を指摘された選手は自分を否定されたように感じてしまうことも多いと思います。
そのため、その選手に「良かった部分」を伝えることは、精神的にもプラスに働きやすいです。

先ほども言いましたが、失敗を指摘するのは誰にでもできます。
わざわざ話し合う目的は、今後より良くなっていくため、成長していくためのはずです。

そのためにも、過去の失敗ばかり指摘するのではなく、未来に繋がるような議論をしていきましょう。


お読みいただきありがとうございました。


岩瀬勝覚
理学療法士
JARTA認定講師/認定スポーツトレーナー

日々の活動やトレーニングの様子を配信しています。

Facebook

Instagram

Podcast(心と身体の“羅針盤”)
_______________________________________

小さな日々の気づきや学びはこちらのブログで更新していますので、 ぜひこちらもご覧ください。
《心のストレッチ》ブログ
https://ameblo.jp/akayamaschool/

《湧く湧くマガジン》編集部を含めた仲間とともにオンラインサロンを運営しています。 心と身体はつながっている。そんなことを感じたい、自分の心身の不調を改善するヒントが欲しい方はぜひのぞいてみてください。
《心のストレッチ》心身相関 Lab
https://jinriki-aka.jp/shinshinsoukanlab/

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

想定外理論。 この未完成で不完全な理論と共に日々の習慣に変調をもたらし、それぞれの解釈による行住坐臥の実践日々のワクワクに繋がるように、そして自分の中から何かが湧く楽しみに枠 組みを外しながら湧く湧くしていきましょう!!! ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
行住坐臥とは
https://jinriki-aka.jp/wp.../uploads/2018/04/message.jpg

━━━━━━━━━━━━━━━━━
《湧く湧くマガジン》編集部
━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇編集長 赤山僚輔 / 理学療法士
財)日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
LIbreBody GM
(株)JARTA international 統括部長

◇編集委員
後藤隆志/理学療法士
平山鷹也/理学療法士
岩瀬勝覚/理学療法士
堀田孝之/理学療法士
-------------------------------------
人力 JINRIKI 合同会社
https://jinriki-aka.jp
運営責任者:赤山僚輔
-----------------------------------

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?