仙台に移住してみた 2020年1月

2019年は仕事を退職しフリーランスになって仙台に引っ越すという変化の大きい一年でした。そして、この歳になって「東京以外の場所に住めた」というのは自分にとって思っていた以上によい経験になりそうです。
ですが、仙台に来ても自宅でアプリを開発するという生活なので、意外とその変化を自分で実感できていなかったりします。

筆者について

社会人になって以来ソフトウェアエンジニアをずっとやってきました。退職に伴いフリーランスになったこともあって東京にいる必要があまりなくなったので、2019年8月に東京から仙台に移住しました。
半ば勢いだけで東京を出ることを決めただけの1人の身軽な引っ越しです。

私にとって仙台に特に思い入れはなく、いくつかあった引っ越し先候補の中から「東京にアクセスしやすい」「引っ越し先候補の中では生活が楽そう」という理由で仙台を選んでいます。

仙台の冬

仙台の冬ですが、当初思っていたのに比べればだいぶ楽に過ごせています。むしろ東京の家よりも防寒がしっかりしており、エアコン等の暖房設備が充実しているため東京にいた頃に比べても楽かもしれません。
つい先日まで住んでいた東京の部屋では、分譲マンションの賃貸という賃貸の中でも設備のよい家だったのにもかかわらず、冬に毛布を羽織りガタガタ震えながらキーボードを打つようなこともよくありました。大家がケチって出力の低いエアコンを設置するわりに、契約で石油ストーブ使えないという状況でした。
ほかにも関東に住んでいた頃は何度か引っ越ししたのですが、どの家も防寒機能があまりよくありませんでした。関東の家屋は防寒に対して意識が高くないのかもしれません。
そういう意味では今のところ仙台の方が楽です。

ITエンジニアが東京を離れて仙台(または地方)に移住するには

仙台に来てから、東京の仕事を辞めて仙台に来たIT系エンジニアの何名かお会いする機会があったり、そういう方のお話を人づてに間接的に聞く機会が何度かありました。
仙台に来た理由はバラバラですが(「結婚を機に」とか「子育てで」というライフステージの移行に関連する理由が多いです)、仕事についてはびっくりなことにほぼ全員が仙台で起業してました。私のようにフリーランスになったという方も一部おられました。

東京で仕事をしていたITエンジニアにとって仙台での就職は給料面で厳しいのが現実で、自分で起業してしまって東京の仕事を引っ張ってくるというのが定番コースのようです。むしろ普通の転職といった選択肢を選ぶ方が難易度が高いくらいでしょう。

もちろんサラリーマンとして転職して仙台に来たって人はいるのでしょうけれど、今のところ会ったことはありません。(IT系の勉強会やコワーキングスペース経由で人と知り合ったりすることが多いので、転職で仙台に来たという人とは知り合いにくい環境というのはありそうです。)

ITコミュニティとの関わりについて

仙台に来る以前よりもITコミュニティとは以前よりも関わるようになりました。

東京にいた頃は、ある時期からは忙しくてIT勉強会等のイベントにほとんど行かなくなりコミュニティとも疎遠でした。
仙台だとITコミュニティが小さいのでコミュニティを主催している人たちとも仲良くなりやすいのと、仙台だと私のような木っ端エンジニアでも「私が発表しなければ、他の誰も仙台でこの手の話を発表しないんだろうなー」みたい分野がまだまだあって「私がやるしかないかもなー」みたいな気持ちになりがちなので、コミュニティとはもうちょっと関わっていこうかなという気持ちです。

といってもたいしたことをするわけではなく、スマホアプリエンジニアならほとんどの人が知っていそうなことをLTでちょっと発表したりする程度です。

仙台はIT勉強会づかれしている?

震災以降、東京で受ければ高い料金が取られるようなセミナーや勉強会が震災復興のがらみの影響で、仙台では無料で受けられた状況が何年か前まであったようなのですが、復興の話も落ち着いたここ数年で有料なったらさっぱり人が集まらなくなったという話を複数のルートから聞きました。
IT系で勉強会を主催していたグループもここ数年でほぼみんな止めていき、今元気なグループはごく一部にとどまるようです。
同時に勉強会に参加する側も、いろいろあって全体として勉強会づかれを起こして参加しなくなっていったという経緯もあるようでした。
(これがホントの話かどうかは分からないけれど、何人か似たような話をしていました)

自治体がIT関係の起業支援などにかなり力を入れていて、産学官連携の団体があったり(グローバルラボ仙台SENDAI INC.など)、イベントを開催したりしている(最近だとSENDAI X-TECH Innovation Project 2018-2019)のですが、個人的には仙台のIT産業振興になかなかつながっていない印象があります。

一方で仙台ではじめてのIT勉強会をやっている方や、 「仙台を盛り上げる」をスローガンに勉強会をしているWackHackSendaiさん(WebサイトTwitter)のような方もおられます。

仙台にスマホアプリ開発者はどれだけいる?

仙台でのスマホアプリの開発(ゲーム系を除く)でご飯を食べている人って、人口やエンジニアの数や聞いた話などからおそらく15人程度だと推測していたのですが、新たに聞いた話などから見るともっと少ないのかもと最近思っています。私を入れて10人いないかもしれない。

私個人の生活の状況について

健康に重課金中です。自宅からジムが近いのでサボらずに行けてます。

そして、月2回くらい東京に日帰りで行く生活になりそうです。