駆け出しの頃の制作

制作会社に入って数ヶ月が経ち、日々の業務もすっかり慣れてきた頃、ついにサイトを作ってみるかと上司に言われる。

まだまだデザインは良いとは言えないが、それでも一応プロとして制作を任せてもらえることは本当にありがたいと思っていた。 

初めての1からのデザイン制作ということにかなり意気込んでいた私は、「良いデザイン=デザイナーの先輩が作るデザイン」だと思い込んでいた。自分の感性とか考えは一切関係なく、ただ先輩のデザインを意識する、というか、かなり真似していただけだった。

まあ、、これは初学者としては間違っているわけではないのだけど。。
その時デザインを見た営業の先輩からは「初めてにしてはいいんじゃない?」と言われていたと思う。(真似してるだけだから・・・)

ぶっちゃけ、仕事のことは置いておいたとしても、会社に入った1年目はずっと緊張していて、目の前にあることをやるしかなかった。

当時は、取り入れてみたいデザインや、やってみたいことは本当はあったけれど、自分が作ったものを見て、何か言われるのが怖かった、というのが本音である。

いつも社内で評判の腕を持つデザイナーの真似をしていれば間違いないし、その人のやり方がベースになれば自分も自然とできるようになる!と思い込んでいた。

でもとある日、上司と個別相談する機会があり、制作にどう向き合っているか、というような質問をされたと思う。

この時、自分が思っていることを正直に伝えてみると「デザインは自分で作ったものを色んな人に見せて、アドバイスされないと成長できないよ」と教えてもらう。

へぇえ、そうなのか。。もちろん、デザインの手法や見せ方を真似して作ることは確かに大切なのだが、「それがなぜ良いデザインなのか」ということが理解できずに終わってしまう。

就活中、別会社のインターンでもそんなようなことは言われていたが、この時はいまいち自分の中に落とし込めていなかったことを痛感した。


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