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【与太話】色でひも解く体毛の未来

私の知る限り日本において「体毛を濃くしたい」、「体毛を生やしたい」と考えている人はかなりマイナーだと思います。
美容目的でも脱毛や除毛はあっても増毛、育毛は頭髪以外ではほとんどないでよう。
では、なぜ日本では体毛が濃い事は好まれずらいのでしょうか。そこには意外な原因があると私は考えています。

それは「色」です。日本人を含む東洋人の肌はアングロサクソン系の人と比較すると肌の色が黄色く、かつては黄色人種という言葉も使われていました。
更に東洋人の体毛の色は黒が一番多いでしょう。実際に就職活動時などは「黒髪かどうかが」印象を分ける一つの要因であり、きれいな黒髪にする事は就活活動の第一歩とされがちです。

では肌の「黄」と毛の「黒」二つが組み合わさった時何が起きるでしょうか。その答えは「警告色」です。
踏切や工事現場などで黄色と黒の縞模様を観たことがあると思います。これは危険を表すカラーリングで日常のいたるところで利用されています。人間が危険を示すために警告色を使う事は当然ですが、これは自然から影響を受けている部分もあり、スズメバチのように派手な色を持つ生き物は猛毒を持っている場合が多く、人類がそれを参考に色と危険性を結びつけるようになったのかもしれません。
東洋人の毛深い人の体はまさに肌の黄色と毛の黒でこの警告色の様相を呈してしまうために好まれない傾向にあるのだと私は考えるのです。
この考えを基にするとアングロサクソン系の人や有色人種の人の体毛が濃い事が気にならないのは毛の色が肌の色になじんでおり、危険性を感じないからだと納得できます。

東洋人においてのみこの警告色のカラーリングが発生し毛深い事が好まれずらいいのだと私は考えるのです。
現在の日本では体毛に関しては除毛や脱毛が主流な解決策ですが、他の方法は無いでしょうか。髪を切るように、髭を整えるように、体毛を整えたり、染めたりできれば、あるいは新たな個性の表現に繋がると考えられます。
人々の多様性を認める世界が望まれている以上、一様に毛のないつるつるの肌を望む時代も終わりを迎えていくに違いありません。
それまでに体毛の新たな価値を見出した人こそ真の先進的な人物だと私は考えています。

# 夕夕様性を考える

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