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ラストレター


こんにちは。
なにものにもなれない私です。
今日の映画レポはラストレターです。

あらすじ

裕里(松たか子)の姉の未咲が、亡くなった。裕里は葬儀の場で、未咲の面影を残す娘の鮎美(広瀬すず)から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。未咲の死を知らせるために行った同窓会で、学校のヒロインだった姉と勘違いされてしまう裕里。そしてその場で、初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)と再会することに。
勘違いから始まった、裕里と鏡史郎の不思議な文通。裕里は、未咲のふりをして、手紙を書き続ける。その内のひとつの手紙が鮎美に届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎(回想・神木隆之介)と未咲(回想・広瀬すず)、そして裕里(回想・森七菜)の学生時代の淡い初恋の思い出を辿りだす。
ひょんなことから彼らを繋いだ手紙は、未咲の死の真相、そして過去と現在、心に蓋をしてきたそれぞれの初恋の想いを、時を超えて動かしていく


見所


映像
ロケ地が宮城県。
実家は古民家で、主なロケ地もちょっと古びた住宅街。
そこに住んでいる女の子の服装が良くも悪くも今風ではない、どこかメルヘンな明るい色合いのワンピースだったり動きやすさを重視したような服装でそこがまた風景とのバランスが良かったです。

文房具
手紙をモチーフにした作品であるからレターセットはこだわるだろう、とは思っていたけれどまさか万年筆が使用されているとは思いませんでした。
使っている文房具に個性が出ているので細部までみてほしいです。

神木隆之介
尊さと重たすぎる純粋さを集めて煮込んで重症にした、そんな役回りなのに尊さが失われていないのは凄かった。これ神木隆之介氏でなかったらただの初恋拗らせたやばいやつに受け取られかねなかったと思うんですけど、そこに神木隆之介氏がキャスティングされたおかげでピュアさが発生していました。


感想


主人公は妹(松たか子さん)だと思って観賞しに行きました。
実際蓋を開けてみるとだれが主人公なのかは観た人に委ねられる部分が大きいです。
観た人の今までの経験によって感情移入する立場が変わる。なんだかんだで妹に感情移入して観ているのがいちばん気が楽な作品だと思います。
全体的に派手さやどんでん返しもないけど、最後まで見ることによってすべてが繋がり綺麗に収まっていくのが上手いなと思いました。伏線回収というには大袈裟かもしれないバランスで繋がっていくのが綺麗。
正直なところ中盤くらいまで観た時点で「これ現在の妹が主人公のまま進んでいったら観てられないな」と思ったのですが最後のまとめ方のおかげで救われました。

芸術鑑賞代になります。