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私は「私を生きる事」に忙しい。

「自分を生きる」
前に読んだ本に書いてあった言葉。
素敵な言葉だなあと思って、以来心に留めている。
キラキラ系自己啓発にありがちな「自分“らしく”生きる」とは違う、目の前にある今に集中して素朴に生きている感じが好きだ。

その点では、今の私は自分を生きる事に忙しいと言えるだろう。
2022年4月現在の私は、相変わらずの気ままなフリーター暮らしに加えて週3でデザイン系の職業訓練校に通っているのだが、大体こんな日々を送っている。

朝は少し遅め。
9時か10時くらいにモソモソと起きる。
朝からバイトを入れている時を除き、目覚ましを掛ける習慣そのものが無くなった。
私は「時間に追われる」という感覚あまり好きではないらしい。みたいで、焦ってしまうのだ。それは目覚まし時計も例外ではない。その機会が減っただけでもうんとストレスが減ったなと思う。
そこから朝ごはんを食べて、放ったらかしにしていた前日の洗い物を片付ける。

それからは自由時間。
訓練校がある日はそのまま授業へ行くが、何も無い日は本を読んだり、予約していた本を受け取りに図書館まで歩いたり、ちょっと凝った料理をしたり、趣味の自主創作のアイディアが思い浮かんだらそれを形にしてみたり。
足を伸ばしてお出掛けする事もある。平日の人の少ない時間帯に悠々と街を歩くと何とも贅沢な気持ちになる。誰もいない静かな美術館などは格別だ。

とにかく気の向くまま、やりたいと思ったことを心ゆくまでやる。
そうすると、大体夕方になってくるので、夕飯は何を食べようかなあとぼんやり考え始める。冷蔵庫に残っている食材は何だったっけ、じゃあ人参をを買ってきたら肉じゃがが出来るなとか、ご飯のストックがないからお米を炊かなきゃとか。そういうのを考えるのは楽しい。やはり私は自分で組み立てる事が好きなようだ。

そうして決定した献立を作り、食べ終わったらまた洗い物をして、お風呂に入ったらもう22時くらいになっている。
この夜からの自由時間が私の中のゴールデンタイムだ。最近は夜型になっているのか、創作意欲がムクムクと出てきて、ついつい作業に熱中してしまい、夜更かししてしまう。
まあ朝早く起きる用事もないし、誰にも迷惑をかけていないから許していただきたい。

…と言った感じで、自分の事をしているだけ、「ただ自分を生きているだけ」で一日が終わってしまうのだ。
社会の中でちゃんと生きている人たちは、私よりも何倍も早いスピードで動く時間軸で生きているのだろうし、世の中の為になること、生産的なことをしているのだろう。こんな私のような生活は怠惰だと後ろ指さされるのかもしれない。

でも、私にとって今のこの生活が理想の完成系なのだと思う。とても充実しているし、毎日が楽しい。

しかし、持続可能性という点ではちょい怪しいのも事実である。
なにぶん支出>収入の生活を続けているもので、再来年くらいまでこの生活が出来るのかと言われるとちょっと難しいのかもしれない。
なのでまあ、どこかで軌道修正は必要なのだが、自分の将来設計については今ここで書くことでもないので、後でゆっくり自分と話し合うとする。

とにかく、今の私は自分を生きるだけでも忙しい。人生は長いようで短い。だから何をして何をしないかを取捨選択する事は大事だ。

この一年を通して、自分にとって大事なもの、必要なもの、要らないものを大分見極められるようになってきた。

後はそれをいかに実現するか。
まあ、焦らずのんびりやっていこう。

梨女(@xxnashimexx)




ありがとうございます。 ちょっといいご飯を食べたいと思います。