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クレヨンしんちゃんは子供向け作品?

生まれて初めて、クレヨンしんちゃんの映画を観ました。「謎メキ!花の天カス学園」「暗黒タマタマ大追跡」「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」です。

この年になるまで、クレヨンしんちゃんを見たことがありませんでした。母親に「見たらバカになるから」と言われていました。マサオ君と風間君の名前すら知りませんでした。

お尻なども出しますが、クレヨンしんちゃんは子供向けの作品なのでしょうか?確かに笑えるシーンもあります。でもそれ以上に、真面目なセリフやシーンが多い気がするのです。

「ひろし」も「みさえ」も、しんちゃんを褒めます。抱き締めます。泣きます。しんちゃんは家族の為、春日部の為に奮闘します。

「彼らが本気で編むときは、」も観ました。戸籍だけ男性のトランスジェンダー(凛子)、女子小学生(トモ)、その叔父(マキオ)の3人暮らしの話でした。

凛子もトモを抱き締めました。褒めました。叱りました。凛子はキャラ弁も作ってくれました。

私は親に抱き締められた記憶も褒められた記憶もありません。

「バカ者!」「あんたのせいで腰傷めた」「あんたが出来て20㎏太った」「同期は看護師長」「夜勤が出来たからパパと同じくらい稼げた」

ある時は父親に浴槽に顔を沈められ、初めて死ぬかと思いました。ある時は突き飛ばされて頭をピアノの脚にぶつけました。ある時は母親におもちゃを全部ごみ袋に入れられました。ある時家で泣いていると「うるさいからベランダに出すよ!」と暴風雨の中脅されました。

抱き締められたり褒められたりするのは、TVの世界の話だと思っていました。でも見る度に羨ましくて、寂しくて、悲しくなりました。私も、そんな家族が欲しい。

DVDを観た夜、布団でそれを思い出して泣いてしまいました。彼君は私が何故泣いているのか判らなくて困っていました。事情を説明しても、なんて声を掛けたら良いのか判らなかったんだと思います。しばらく考え込んでいましたが、2人とも昨夜は寝ました。

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ごめんなさい…

「何が?」

困らせて…

「なんで?」

泣いてばっかりだから…

「…」

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