【オリジナル香水を考え中】アンニュイな林檎の香りにしたくて
こんばんは、皮肉です。
またAROMA BLEND BAR様でオリジナル香水を作成しております。まだまだ本オーダーにはしていませんが…
秋が過ぎ、寒くなってしまったので季節は少しズレますが…
食欲の秋、読書の秋が過ぎて寒くなるこの憂鬱な気分…を表したくなる、『アンニュイな冷たい林檎のお香』をイメージした香水を作りたくなった次第であります。
ここでの林檎は出来ればグリーンで甘酸っぱい青りんごを表現してもらうことを希望しました。
普通の林檎よりも瑞々しさ、ジューシーさを抑える感じです。
林檎の香りはよくわからない部分がありましたが、丁寧にアドバイスをいただきました。
合成香料だと、林檎の香りを表現するのにグリーンノートやフルーティノートのものを恐らく利用するのだろうとぼんやり感じておりましたが、どんな物があるんだ?と思い、手持ちの書籍をぺらり。
この本が本当に役立つので、私みたいに香り成分を知りたい方はおすすめです。
脂肪族アルコールのシス-3-ヘキセノール、エステルだと酢酸シス-3-ヘキセニルとかあります。
前者はリーフアルコールと言われてグリーン系の合成香料として非常に重要なものだそうです。
後者は強いアップル、グリーン香気の香料。
エステル系は特に甘い香気の物が多いため、他でも林檎の香りは表現できそうなものはいくつかありました。
例えば、2-メチル酪酸エチル→アップル様グリーン、フルーティな香気。
書き方的には↑に書いた酢酸シス-3-ヘキセニルの方が香りが強そうな雰囲気がありますね。
ここらへんに、グリーン系の香料やベリー系のフルーティを加えるのでしょうか…
本当に香料って奥深い…!
話が逸れ始めたので戻すと、冷たい青林檎のお香なだけあるので香りの雰囲気は、
①グリーン
②フルーティ
③スモーキー
④フローラル
こんな感じをイメージ。香りの強さは正直あまりフルーティな感じをガツンとは効かせたくはない為、
①>>③>>>>④>>②みたいなものを想定。
スモーキーな部分は、インセンス・ウード・タバコを利用。お香的部分を主張したいのでタバコよりもインセンスとウードは強めに。
アーシーな湿っぽくしてもいいかとベチバーも考えましたが、重たすぎずシンプルにしてもいいかと感じて今回は使用せず。
ピンクペッパー等スパイスの香料も考えましたが、正直私的な考えですが、スパイス系の香料を使用してしまうと"冷たい"というイメージではなく"温かい"イメージになります。
その為今回は、利用を控えました。
(ペッパーの香り好きですけどね!)
そしてグリーン+フローラル要素。
青さと華やかさと入れるとなると、使用する香料は限られてくるのです。
大好きなミュゲ・リリー・ゼラニウム・リンデンブロッサム…と思ってましたが、
リンデンブロッサムって中々香りが強いので、好きなんですが分量間違えると物凄く主張し過ぎるので今回は、止めました。
普段精油を使用する際も、1〜2滴で十分グリーンな甘さを魅せてくれます。
タバコやウード等と合わせるよりも、シトラス系やスパイス系等の温かみのある香りがする香料と合わせたほうが合うと思います。
グリーン感だけだと、ガルバナムいつも入れてしまうのですが、青林檎の香りの邪魔をしそうな予感がしたので今回は止めました。
結論を言うとミュゲ、ゼラニウム、リリーの3種に決定。
比率は最低限にしました。
ヒヤシンスやフリージア等も香料としてはグリーン調な香りですが、AROMA BLEND BAR様のメイキングサイトにはここらへんは無いため、どうしても!の場合は追加料金扱いになりそうです。
まとめると今回の香料は、
青林檎・ミュゲ・リリー・ゼラニウム・インセンス・ウード・タバコにしました。
いざサンプルを注文して届きましたので、感想。
①は私が考えた比率そのままのもの、②はAROMA BLEND BAR様が提案してくださったものです。
・①の感想
付けた途端に青さ混じるスモーキーな香り。
冷たく暗い雰囲気も感じられて、その後から林檎の甘さと花の香り。
しばらく経ってたからの残り香は、林檎の甘さと冷たく暗いスモーキーな香り。
それなりにイメージしたものに近い香りになった印象でした。
・②の感想
付けた途端に①と異なり林檎の甘くてジューシーな香り。どちらかと言うと青林檎ではなく、赤い林檎の香り。
フルーティフローラル→スモーキーへの移り変わりがメリハリ付いてて◎。林檎のジューシーさをそのままトップ〜ラストまで維持している。
こちらの残り香は①よりフルーティ感が強い。
スモーキー感はこちらのほうが重厚感がある。
そんな感じでした。
どちらも堪能してから本オーダーしようと思います。